- 「広報」や「編集」の概念を常時アップデートしていく感じで -

最寄りの駅前に(千葉にしては)高層なビルが建ちまして、ウェッブ制作会社が気に入りそうなその外観が(デザイナーの仕事というには)周囲と調和してなさすぎて、まぁ都会の建造物をローカライズすることなく千葉という田舎にコピペした感じなんですよ。

その外観について本拠地のバーであれこれ話していたのはドランクドランカー達の戯言としてスルーして頂くとして、まぁ最近では千葉市にもウェッブな人とかノマド的な人が拠点として働けるコワーキングスペースとかインキュベーション施設みたいなものができてるわけですよ。


(コワーキングスペースからの眺め)

で、ドランクバーテンダーに「あのハイカラビルディングとかそういうコワーキングスペースなんかに ウェッブ制作会社が集まってもおかしくないのに、なんでウェッブの人たちって渋谷とか六本木に固まるの」と聞かれたけど、結論から言って「まだ慌てるような時間じゃない」って話になるよなーってことを最近よく考えたり話したりしています。

まぁ内容的には確実に半径5,000km以内には同じこと思ってる人がめっちゃいて、書いてるときも「ほんまそれ」「言われんでも当然のことや」「Me too.」「я тоже.」みたいな声が聞こえてきたんですけど、一応ドキュメント化しておくことは大事だなと思ったし、何よりこのブログ更新しなさヤバいのでとりあえず書き殴ってみた。

◆筆者スペック簡易説明

  • メディア運営、編集・ライティング、SNS運用、各種ウェッブ制作、広報、映像やらコーディングやら何でもやるマン
  • 「10年前に出逢ったときから見た目が変わらなさすぎる」と後輩たちに言われながらも今年で30歳
  • 千葉から都内に通勤して消耗しながら仕事をしている

リモートワークで完結する制作案件は「効率化」が主目的


結局は電話を使おうがメールを使おうがビデオチャットを使おうが情報量が少なすぎて、リモートで頻繁に打ち合わせをしても制作物のクオリティ(感覚的な指標も、CVRなどネット広告的な指標も)はたいして上がらないんですよね。
んで猫も杓子もコンテンツマーケティングといわれてる現代においてクオリティで勝負しないのは薄利多売という血の海(さらに AI というジョーズも泳いでる)にDive to Heaven するようなもんだよね。

ウェッブ制作の発注側がリモートワーカー(有名人クラスのぞく)を使うパターンとしては、業務効率化のため労働集約で進める必要がないタスクをさばく、あとは円滑化のためリソースを確保しておく、っていうのがメインになると思います。効率化メインだから報酬は期待できないと。

そうなると、制作のプレーヤーからすると、「地獄に落ちるにしてもせめて納得だけはしていたい」(by 新城直衛)って感じで、価格勝負よりはクオリティ勝負という地獄に向けてまっしぐらのほうが安らかに死ねるんじゃないかなと思っています。

ちなみに情報量問題に関しては、超合理主義であり在宅・ノマドを禁止しているウルトラナントカ集団の方々が語ってくれております。

少なくとも今の環境では(オンライン上のやりとりは)情報量が少なすぎて、あまりにも効率が悪すぎる。

(例えば)「アンコールワットを見ました」という時、行って体感するのと YouTube で見るのでは全く違うことを、ほぼ全人類は知っているよね。

(対面では)気づいていない領域まで含めて情報をやりとりしている。何が違うんだっけ? それは情報量が違うだけだよね。

(引用: http://toyokeizai.net/articles/-/57830 )

何がいいって、猪子先生はそこらの編集者やライターより言葉を操るセンスが圧倒的に高いんよね。「ほぼ全人類は知っているよね」とかちょうかっこよくて Shit! しかない。

「きっと社会は健全だから。ちゃんと未来のヒントを感じさせることができたら仕事はくるはずだ。なぜなら社会は未来に行きたいから」

(情熱大陸で流れた台詞の中で最も反響があったと思う一言)

これとか普段何食ってたら言えるのかわからん。シェイクスピア100万回読み返しても使える気がしない。

地方行って、地元企業から直接仕事もらえても「編集者は刀が錆びついたら即ち死」

現実として、地方はウェッブリテラシーが低いし競合も少ないので、デザイナーも編集者もライターも、食おうと思えば結構食えるらしいですよね。じゃあ都内企業から安いタスクを請けなくても地元企業と仕事をすればいいじゃないかと。

でもそれは技術力ってよりむしろ営業力で食えるってことなので、技術面ではいかにラクにこなすかという「効率化」のベクトルにしか成長しない。

今のように変化の激しい世の中だと、特にウェッブ屋なんてのは世界の最先端を常にキョッチアップ(後輩がミスタイプしたときに字面が面白すぎてハマった)していかないと知識や技術がどんどん陳腐化していくわけです。実際、社内のSlack とかにはバンバン新しい記事が流れてくるわけです。はらぺこ君やにゃってなど最近話題のキャラクターの絵文字がバンバン導入されるわけです。勝手に他社の絵文字導入するのはだいたいわたしですけど。

150km/hのストレートとキレッキレと変化球投げてくる投手と対戦する世界がある一方で、130km/hのストレートしか投げてこない地方もある。そこで130km/hをぽこぽことセンター前ヒットにするだけで食えますよって言われても、今の自分はまだ恐怖しか感じない。150km/h打てなくなるかもしれない、変化球についていけなくなるかもしれない、みたいな感じで。劣化したときにもし自分の領土にめっちゃ強い奴が侵攻してきたらどうなる、と。

そんな中、「編集×○○の掛けあわせで、外資企業いって腕一本で勝負してる」「弟子はとらないしマネジメントも興味ない」「編集者は刀を研ぎ続けることが第一」っていうちょうかっこいい編集者のパイセンと出逢って、今の自分はこっちの人生のほうが楽しく生きられるなと思いました。

最先端の世界ではむしろ160km/hとか投げる投手が増えてくるので、10年前にプロでやってて150km/h打ってた選手が当時の知見でずっとやっていけるわけじゃないんですよね。あと新しい変化球も増える。以前「紙だけやってきた編集者の方は、クライアントワークを任せるなら超安心できるけど、サイトやメディアの成長のための変化球を任せるのは難しい」みたいな話をしてまして、求められるスキルにも新しいものが生まれていく世の中だなぁと。

そして21世紀のジョーズことAI。130km/h絶対センター返すマンとかはシンギュラリティきたら打席ほとんど奪われそうですしね。リテラシー低い地方でAIっぽいツールの使い方を教えるっていう営業ビジネスはできるかもしれんけど。

「リモート希望、キャリア系やライフスタイル系得意です」というフリーライターたくさんいすぎ問題

一つの例として、ライター業界を見てみましょう。

近年では、ライターという仕事も家庭との両立や地方移住にともなうリモートワークという形態で働く方が増えているかと思います。

個人的に、ウェッブでのライティングスキルは

1:実装力(必要な情報を正しく無駄なく配置できるか)

2:訴求力(読んだ人の行動を喚起できるか。企画とマーケティング)

3:個性(ファンやアンチの多さなど、注目度の高さ。SNS のフォロワー数なども参考値)

4:専門知識(経歴・職歴、つまり年齢にも左右されるが)

の4つで評価できると思っています。

ただ、なんか「フリーライターやってます。リモート希望です」みたいな方って1のみの方が多い印象があり、持ってる知識や得意ジャンル(4)も似通ってる気がしてまして。

実際ウェッブのメディアってジャンルは結構偏ってるし、美容・ファッションメディア(記事コスト低く、ECや広告でマネタイズしやすい)、キャリア系メディア(人材業者は must have)、インテリア・不動産メディア(特に後者は動く金額がでかいのでロマンがある)、グルメ系メディア(俺が好きな店の紹介で移転前の古い写真使ってたのは許さない)とかはたくさんあるので、そのへんを得意にしてるライターさんがたくさんいてもおかしくはない。

一方で、ITガジェットのレビューは書けても実際にウェッブ系企業での制作・開発の経験あって海外スタートアップの事情にも詳しい方にはなかなか出会わないし、キャリア系であれば資格持ってたりコンサル経験あったりする方はなかなかいない。

ライティングやるなら金融とかテクノロジーとかサイエンスとか翻訳の現場経験してから独立すればかなり需要ある気がするし、そういうカタいジャンルを独学でもきっちり勉強し続けて「ちゃんとした記事が書けます」ってのはかなり重宝されると思います(メディア自体は少なくてもいろんな企業からの需要がある)。ただ、キャリア系とかライフスタイル系で「ちゃんとした記事が書けます」って言われても、同時に5,000人くらいがそういう売り込み方してる気がするんですよね。

何を感じているかというと、特に ライターや編集者って自分含めちょっと人として欠落してる人が多いので、「ラクで、好きなことだけやる」って方向に流れがちなのかなぁと思っています。 (俺も今から薬事法の勉強とかしたくないしなぁ)

発注側からすると、よくいるレベルのフリーライターさんにリモートで発注して記事をつくっていっても、よくあるメディアにしかならないわけで。それなら出社してワイワイやりながら質を上げていくか、マーケティング能力とか企画力とかSNS拡散力とか第二の武器を身につけていただきたいなぁと思ってしまいます。

明らかにレベルが違う人ならいいんですけどね。単独で良いものつくれる人に「いや、出社してもらわないと困りますよ」っていう発注者都合を押し付けてもしゃーないし。

あと、わしが育てた弟子の真崎みたいなライターも好きにやればいいと思うんですけどね。別に高度な知識があるわけでもないし、CVR を追うマーケティング経験があるわけでもないけど、ホームラン打てる才能を持ったアダム・ダンなので。打率.220でもHR40本打ってくれればいい。

◆職歴欄はいつも気まずいですが今日も元気に生きています

http://lifestyle-co.net/20150715/

この記事に惚れて熱烈にスカウトをしたのですが、まぁ王道の編集者をされている諸先輩方とかには「ライターとは何たるかわかってない」みたいなありがたいアドバイスをされるらしいですね。知ってる。でも「文章」だけで食うなら絶対こっちのほうがいい。そして、歪なものは型にはめようとした時点で形を保てなくなるから、このまま生かす方法を考えるほうがいい。


(でもせめてパイセンを敬うよう教育すればよかった)

とりあえずここでの発想自体が「血の海で正面から戦うより効率的な戦いをしたい」みたいになってることはいったん置いといて、ライター業界とか見てると参入しやすい世界でやってくのは怖いなぁと思うってことです。

都内に通えるし田舎でのんびり暮らせる、千葉というクールな都市においでよ


こないだアーバンデータチャレンジ・千葉ブロックの第一回アイデアソン(めっちゃゆるいやつ)で、「そもそも地域の課題解決とかいってるこの場に30~40代しか来てない時点で課題解決とかできないからまず若者誘致しようぜ」っていう反則的なプレゼンをして優勝したんですね。

千葉県だと快速停車駅でも市川や稲毛は駅前さえ避ければ物価も安いし。都内に通えるくせに海も山もある田舎でまったり暮らせるっていう、ちょうクールなラストフロンティアだと思うんですよね千葉市。

あと、千葉に永住させようとするんじゃなくて、地元で働きたい人や京都・福岡あたりに移住したい人がまず“地方で働く”という体験、修行ができる土地としてPR すべきだと語ってきました。 だって千葉ってやろうと思えば漁業も林業も農業も牧場も体験できて、休日は渋谷や銀座に遊びにいけるんですよ。ちょうクールじゃないですか。まぁ渋谷ちょう遠いけど。

そのとき千葉市の方が「実際、千葉市の人間は20代後半でめっっっっちゃ転出していく」っていう絶望的なデータを提示してくださいまして。

若者に対していきなり高知移住してブログやれとは言わないですけど、別に都内企業に通うのに東京や神奈川で消耗しなくてもよくねって思うんですよね。千葉大生の卒業後県外引っ越し率とか異常だし。

まぁそんなわけで、富山県の田舎で18年間を過ごしてからはずっと千葉に住んでて愛着もあるので、今後はもっと「田舎暮らしの前にまず千葉でまったり暮らしてみようぜ」っていうPR的な活動はしていこうかなと思ってます。

今はまだ水面下で窒息死しない程度に動いてるだけの瀕死体ですが、「会社は東京でも、住むのは田舎がいい」という方や「地方移住を考えているので、まずは程よく田舎で暮らしやすい千葉で慣らしておきたい」みたいな方はぜひTwitter とかFacebook あたりででもゆるくメッセください。そのへん相談できる人につなぐ機械と化します。

ちなみに

冒頭で、千葉市にしては高層でハイカラなビルディングの話をして思い出したのですが、稲毛区は特に愉快なところなので、「和食屋の居抜きで入ったインドカレー屋(座敷に正座してナンを食べるスタイル)」「スナックの居抜きで入ったインドカレー屋(タンドリーチキンを食べながらカラオケできるんだろうか)」などもあり、なかなかのカオスっぷりです。

あと「行くたびに味が変わるし、いつやってるかわからないからたまたま空いてる日に入ったら『イツモヤッテルヨ??』って言われたインドカレー屋」もありますね。次は稲毛にどんなインドカレー屋ができるか楽しみです。※なお和食の居抜きの店はもうありません。

「Web 制作とかライター・編集者って千葉でリモートワークしても良くない?」と言われても、デメリットのほうが大きくて「まだ早い」ってなる現実

最寄りの駅前に(千葉にしては)高層なビルが建ちまして、ウェッブ制作会社が気に入りそうなその外観が(デザイナーの仕事というには)周囲と調和してなさすぎて、まぁ都会の建造物をローカライズすることなく千葉という田舎にコピペした感じなんですよ。

その外観について本拠地のバーであれこれ話していたのはドランクドランカー達の戯言としてスルーして頂くとして、まぁ最近では千葉市にもウェッブな人とかノマド的な人が拠点として働けるコワーキングスペースとかインキュベーション施設みたいなものができてるわけですよ。


(コワーキングスペースからの眺め)

で、ドランクバーテンダーに「あのハイカラビルディングとかそういうコワーキングスペースなんかに ウェッブ制作会社が集まってもおかしくないのに、なんでウェッブの人たちって渋谷とか六本木に固まるの」と聞かれたけど、結論から言って「まだ慌てるような時間じゃない」って話になるよなーってことを最近よく考えたり話したりしています。

まぁ内容的には確実に半径5,000km以内には同じこと思ってる人がめっちゃいて、書いてるときも「ほんまそれ」「言われんでも当然のことや」「Me too.」「я тоже.」みたいな声が聞こえてきたんですけど、一応ドキュメント化しておくことは大事だなと思ったし、何よりこのブログ更新しなさヤバいのでとりあえず書き殴ってみた。

◆筆者スペック簡易説明

  • メディア運営、編集・ライティング、SNS運用、各種ウェッブ制作、広報、映像やらコーディングやら何でもやるマン
  • 「10年前に出逢ったときから見た目が変わらなさすぎる」と後輩たちに言われながらも今年で30歳
  • 千葉から都内に通勤して消耗しながら仕事をしている

リモートワークで完結する制作案件は「効率化」が主目的


結局は電話を使おうがメールを使おうがビデオチャットを使おうが情報量が少なすぎて、リモートで頻繁に打ち合わせをしても制作物のクオリティ(感覚的な指標も、CVRなどネット広告的な指標も)はたいして上がらないんですよね。
んで猫も杓子もコンテンツマーケティングといわれてる現代においてクオリティで勝負しないのは薄利多売という血の海(さらに AI というジョーズも泳いでる)にDive to Heaven するようなもんだよね。

ウェッブ制作の発注側がリモートワーカー(有名人クラスのぞく)を使うパターンとしては、業務効率化のため労働集約で進める必要がないタスクをさばく、あとは円滑化のためリソースを確保しておく、っていうのがメインになると思います。効率化メインだから報酬は期待できないと。

そうなると、制作のプレーヤーからすると、「地獄に落ちるにしてもせめて納得だけはしていたい」(by 新城直衛)って感じで、価格勝負よりはクオリティ勝負という地獄に向けてまっしぐらのほうが安らかに死ねるんじゃないかなと思っています。

ちなみに情報量問題に関しては、超合理主義であり在宅・ノマドを禁止しているウルトラナントカ集団の方々が語ってくれております。

少なくとも今の環境では(オンライン上のやりとりは)情報量が少なすぎて、あまりにも効率が悪すぎる。

(例えば)「アンコールワットを見ました」という時、行って体感するのと YouTube で見るのでは全く違うことを、ほぼ全人類は知っているよね。

(対面では)気づいていない領域まで含めて情報をやりとりしている。何が違うんだっけ? それは情報量が違うだけだよね。

(引用: http://toyokeizai.net/articles/-/57830 )

何がいいって、猪子先生はそこらの編集者やライターより言葉を操るセンスが圧倒的に高いんよね。「ほぼ全人類は知っているよね」とかちょうかっこよくて Shit! しかない。

「きっと社会は健全だから。ちゃんと未来のヒントを感じさせることができたら仕事はくるはずだ。なぜなら社会は未来に行きたいから」

(情熱大陸で流れた台詞の中で最も反響があったと思う一言)

これとか普段何食ってたら言えるのかわからん。シェイクスピア100万回読み返しても使える気がしない。

地方行って、地元企業から直接仕事もらえても「編集者は刀が錆びついたら即ち死」

現実として、地方はウェッブリテラシーが低いし競合も少ないので、デザイナーも編集者もライターも、食おうと思えば結構食えるらしいですよね。じゃあ都内企業から安いタスクを請けなくても地元企業と仕事をすればいいじゃないかと。

でもそれは技術力ってよりむしろ営業力で食えるってことなので、技術面ではいかにラクにこなすかという「効率化」のベクトルにしか成長しない。

今のように変化の激しい世の中だと、特にウェッブ屋なんてのは世界の最先端を常にキョッチアップ(後輩がミスタイプしたときに字面が面白すぎてハマった)していかないと知識や技術がどんどん陳腐化していくわけです。実際、社内のSlack とかにはバンバン新しい記事が流れてくるわけです。はらぺこ君やにゃってなど最近話題のキャラクターの絵文字がバンバン導入されるわけです。勝手に他社の絵文字導入するのはだいたいわたしですけど。

150km/hのストレートとキレッキレと変化球投げてくる投手と対戦する世界がある一方で、130km/hのストレートしか投げてこない地方もある。そこで130km/hをぽこぽことセンター前ヒットにするだけで食えますよって言われても、今の自分はまだ恐怖しか感じない。150km/h打てなくなるかもしれない、変化球についていけなくなるかもしれない、みたいな感じで。劣化したときにもし自分の領土にめっちゃ強い奴が侵攻してきたらどうなる、と。

そんな中、「編集×○○の掛けあわせで、外資企業いって腕一本で勝負してる」「弟子はとらないしマネジメントも興味ない」「編集者は刀を研ぎ続けることが第一」っていうちょうかっこいい編集者のパイセンと出逢って、今の自分はこっちの人生のほうが楽しく生きられるなと思いました。

最先端の世界ではむしろ160km/hとか投げる投手が増えてくるので、10年前にプロでやってて150km/h打ってた選手が当時の知見でずっとやっていけるわけじゃないんですよね。あと新しい変化球も増える。以前「紙だけやってきた編集者の方は、クライアントワークを任せるなら超安心できるけど、サイトやメディアの成長のための変化球を任せるのは難しい」みたいな話をしてまして、求められるスキルにも新しいものが生まれていく世の中だなぁと。

そして21世紀のジョーズことAI。130km/h絶対センター返すマンとかはシンギュラリティきたら打席ほとんど奪われそうですしね。リテラシー低い地方でAIっぽいツールの使い方を教えるっていう営業ビジネスはできるかもしれんけど。

「リモート希望、キャリア系やライフスタイル系得意です」というフリーライターたくさんいすぎ問題

一つの例として、ライター業界を見てみましょう。

近年では、ライターという仕事も家庭との両立や地方移住にともなうリモートワークという形態で働く方が増えているかと思います。

個人的に、ウェッブでのライティングスキルは

1:実装力(必要な情報を正しく無駄なく配置できるか)

2:訴求力(読んだ人の行動を喚起できるか。企画とマーケティング)

3:個性(ファンやアンチの多さなど、注目度の高さ。SNS のフォロワー数なども参考値)

4:専門知識(経歴・職歴、つまり年齢にも左右されるが)

の4つで評価できると思っています。

ただ、なんか「フリーライターやってます。リモート希望です」みたいな方って1のみの方が多い印象があり、持ってる知識や得意ジャンル(4)も似通ってる気がしてまして。

実際ウェッブのメディアってジャンルは結構偏ってるし、美容・ファッションメディア(記事コスト低く、ECや広告でマネタイズしやすい)、キャリア系メディア(人材業者は must have)、インテリア・不動産メディア(特に後者は動く金額がでかいのでロマンがある)、グルメ系メディア(俺が好きな店の紹介で移転前の古い写真使ってたのは許さない)とかはたくさんあるので、そのへんを得意にしてるライターさんがたくさんいてもおかしくはない。

一方で、ITガジェットのレビューは書けても実際にウェッブ系企業での制作・開発の経験あって海外スタートアップの事情にも詳しい方にはなかなか出会わないし、キャリア系であれば資格持ってたりコンサル経験あったりする方はなかなかいない。

ライティングやるなら金融とかテクノロジーとかサイエンスとか翻訳の現場経験してから独立すればかなり需要ある気がするし、そういうカタいジャンルを独学でもきっちり勉強し続けて「ちゃんとした記事が書けます」ってのはかなり重宝されると思います(メディア自体は少なくてもいろんな企業からの需要がある)。ただ、キャリア系とかライフスタイル系で「ちゃんとした記事が書けます」って言われても、同時に5,000人くらいがそういう売り込み方してる気がするんですよね。

何を感じているかというと、特に ライターや編集者って自分含めちょっと人として欠落してる人が多いので、「ラクで、好きなことだけやる」って方向に流れがちなのかなぁと思っています。 (俺も今から薬事法の勉強とかしたくないしなぁ)

発注側からすると、よくいるレベルのフリーライターさんにリモートで発注して記事をつくっていっても、よくあるメディアにしかならないわけで。それなら出社してワイワイやりながら質を上げていくか、マーケティング能力とか企画力とかSNS拡散力とか第二の武器を身につけていただきたいなぁと思ってしまいます。

明らかにレベルが違う人ならいいんですけどね。単独で良いものつくれる人に「いや、出社してもらわないと困りますよ」っていう発注者都合を押し付けてもしゃーないし。

あと、わしが育てた弟子の真崎みたいなライターも好きにやればいいと思うんですけどね。別に高度な知識があるわけでもないし、CVR を追うマーケティング経験があるわけでもないけど、ホームラン打てる才能を持ったアダム・ダンなので。打率.220でもHR40本打ってくれればいい。

◆職歴欄はいつも気まずいですが今日も元気に生きています

http://lifestyle-co.net/20150715/

この記事に惚れて熱烈にスカウトをしたのですが、まぁ王道の編集者をされている諸先輩方とかには「ライターとは何たるかわかってない」みたいなありがたいアドバイスをされるらしいですね。知ってる。でも「文章」だけで食うなら絶対こっちのほうがいい。そして、歪なものは型にはめようとした時点で形を保てなくなるから、このまま生かす方法を考えるほうがいい。


(でもせめてパイセンを敬うよう教育すればよかった)

とりあえずここでの発想自体が「血の海で正面から戦うより効率的な戦いをしたい」みたいになってることはいったん置いといて、ライター業界とか見てると参入しやすい世界でやってくのは怖いなぁと思うってことです。

都内に通えるし田舎でのんびり暮らせる、千葉というクールな都市においでよ


こないだアーバンデータチャレンジ・千葉ブロックの第一回アイデアソン(めっちゃゆるいやつ)で、「そもそも地域の課題解決とかいってるこの場に30~40代しか来てない時点で課題解決とかできないからまず若者誘致しようぜ」っていう反則的なプレゼンをして優勝したんですね。

千葉県だと快速停車駅でも市川や稲毛は駅前さえ避ければ物価も安いし。都内に通えるくせに海も山もある田舎でまったり暮らせるっていう、ちょうクールなラストフロンティアだと思うんですよね千葉市。

あと、千葉に永住させようとするんじゃなくて、地元で働きたい人や京都・福岡あたりに移住したい人がまず“地方で働く”という体験、修行ができる土地としてPR すべきだと語ってきました。 だって千葉ってやろうと思えば漁業も林業も農業も牧場も体験できて、休日は渋谷や銀座に遊びにいけるんですよ。ちょうクールじゃないですか。まぁ渋谷ちょう遠いけど。

そのとき千葉市の方が「実際、千葉市の人間は20代後半でめっっっっちゃ転出していく」っていう絶望的なデータを提示してくださいまして。

若者に対していきなり高知移住してブログやれとは言わないですけど、別に都内企業に通うのに東京や神奈川で消耗しなくてもよくねって思うんですよね。千葉大生の卒業後県外引っ越し率とか異常だし。

まぁそんなわけで、富山県の田舎で18年間を過ごしてからはずっと千葉に住んでて愛着もあるので、今後はもっと「田舎暮らしの前にまず千葉でまったり暮らしてみようぜ」っていうPR的な活動はしていこうかなと思ってます。

今はまだ水面下で窒息死しない程度に動いてるだけの瀕死体ですが、「会社は東京でも、住むのは田舎がいい」という方や「地方移住を考えているので、まずは程よく田舎で暮らしやすい千葉で慣らしておきたい」みたいな方はぜひTwitter とかFacebook あたりででもゆるくメッセください。そのへん相談できる人につなぐ機械と化します。

ちなみに

冒頭で、千葉市にしては高層でハイカラなビルディングの話をして思い出したのですが、稲毛区は特に愉快なところなので、「和食屋の居抜きで入ったインドカレー屋(座敷に正座してナンを食べるスタイル)」「スナックの居抜きで入ったインドカレー屋(タンドリーチキンを食べながらカラオケできるんだろうか)」などもあり、なかなかのカオスっぷりです。

あと「行くたびに味が変わるし、いつやってるかわからないからたまたま空いてる日に入ったら『イツモヤッテルヨ??』って言われたインドカレー屋」もありますね。次は稲毛にどんなインドカレー屋ができるか楽しみです。※なお和食の居抜きの店はもうありません。