- 「広報」や「編集」の概念を常時アップデートしていく感じで -


Photo:Dave Sizer

日本でアメフトが人気なくてさみしいので、今のファルコンズを何かとアイシールド21にこじつけて解説してでも、あの漫画やアニメが好きだった人にもう一度アメフト(NFL)に目を向けてもらいたいという話をします。

必要以上にこじつけた感もあるのでNFLガチ勢の方々にはご迷惑おかけしますが、きっかけと思ってよろしくお願いします。

スーパーボウルに出てくるアトランタ・ファルコンズがあの泥門デビルバッツに似てる

ユニフォームが赤×黒で似てるのもあるし、チームカラーもそっくり。

アイシールド21 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2014-03-19)
売り上げランキング: 12,147

泥門→「取られたら取り返す、100点取られたら101点取ればいい」

ファルコンズ→「攻撃陣はNFL最強クラス。逆に守備はワーストレベル」(シーズン中の結果ね)

で、ファルコンズ、とにかく攻撃陣の手札が豊富。

  • パスターゲットがNFLで一番ってくらい多くて、誰にパス出すかが読めない(狙おうと思えば誰でも狙える)
  • そんだけ多いWRの中にもNFL屈指のトップレシーバーがいて、たまにチートっぽいプレーする
  • QB のライアンがすげー冷静で、ラッシュかけても動揺しない(あだ名は "Matty Ice")
  • ランプレーも強く、タイプが違う2人のRBを使い分けて突破してくる

という感じ。攻撃シーンが見どころ満載で面白いです。


プレーオフ初戦の相手は守備力が売りのシアトルシーホークスだったので、メディアでも「ファルコンズの攻撃陣とシーホークスの守備陣の戦いに注目」と言われていました。

シーホークスが怪我人を抱えていてベストメンバーでなかったことも大きいですが、当たってみれば圧倒的な攻撃力で粉砕。

パスを投げる前に潰そうとラッシュしてくる強力なラッシャーたちが目の前にいても、倒されたら自殺点になるようなギリギリのエリアに立っていても冷静にパスを通すライアンは圧巻でした。

ハイライト動画:

https://www.youtube.com/watch?v=h6aiv5D7DVw

伝統ある強豪相手に挑んでいく感じもアイシールド21っぽくて面白い

スーパーボウルは、AFC と NFC という2つのリーグの王者が戦う試合なので、進出チームを決める上では、2つのリーグの王者決定戦があります。

今年、2リーグの決勝まで残った4チームのうち、ファルコンズ以外の3チームは「常連」です。ブレイディ率いるニューイングランド・ペイトリオッツ、ロスリスバーガー率いるピッツバーグ・スティーラーズ、ロジャース率いるグリーンベイ・パッカーズ。ファルコンズ以外のこの3チームはもう「はいはい、今年も来たね」って感じで、ファルコンズだけが「マジで!?」って名前です。 プレーオフでの初戦が始まるときもNFLファンから「ATL 好調だし SEA 今調子悪いけど、ATL がポストシーズンで勝てるイメージがない」みたいに言われてて可哀想でした。

スーパーボウル進出権を賭けた NFC チャンピオンシップの相手は強豪・パッカーズ。レギュラーシーズンでは 33-32 という殴り合いで接戦をものにしています(アメフト的には30点以上入ったら攻撃陣がちょう頑張ったくらいのイメージです)が、経験値には差があり、チームの司令塔であるスター選手のアーロン・ロジャースは「神が降りてきてる」というレベルで絶好調。

しかし、こちらも圧倒的な力で粉砕。

ライアンはどれだけプレッシャーかけられても氷の表情で落ち着いてパスターゲットを探すし、緊急時には自分でボール持って走るプレーも見せた。そんなライアンを生かすように、若い選手たちが躍動。大卒2~3年目という若さでRBを務めるフリーマン&コールマンのメンズコンビや、ルーキーも名を連ねている守備陣も活躍しました。

そもそも、この若い守備陣がプレーオフでは絶好調。解説も「なぜこのディフェンスがシーズン中できなかったのか」と苦笑いするレベル。 若さゆえにミスもするし強力な攻撃であっさり陥落することもあったけど、ここまでの2戦は相手の流れを止めるビッグプレーも多かった。

で、ここまでの2戦でファルコンズが取った点数は36点→44点と、攻撃陣の好調ぶりはわかるんですが、失点が20点→21点。アメフト的には21失点って普通に取られてるほうなので「すげぇ抑えた!」って感じではないんですが、 特に絶好調のパッカーズをリーグワーストレベルの成績の守備陣が21点に抑えたことは大健闘といっていいと思います。

ハイライト動画:

https://www.youtube.com/watch?v=4uiEGZx9Wxs

スーパーボウルでは漫画やアニメの「ラスボス」っぽい王者に挑むのが見どころ

そしてアメリカ中の人間が観戦する頂上決戦での対戦相手は、今季14勝2敗という圧倒的な成績を残したニューイングランド・ペイトリオッツ。強豪・スティーラーズをフルボッコにして勝ち上がってきました。

大ベテランのスターQB・ブレイディ率いる攻撃陣はともかく、守備陣もすごかったと思います。QB、RB、WRにスター選手がいて抜群の攻撃力を持つスティーラーズが(RBが怪我したとはいえ)結局打ち合いにすら持ち込めず封じられた。

今季はNFLで最小失点ですし、いわゆる大舞台での戦い方を知っているみたいなとこもあるので、ここまでの2戦に比べると苦戦は必至。

ただ、もはや NFL ファンも「ここまで来たら観てみたいですよ僕も… 歴史が変わるところを…!」っていうスラムダンク山王戦の観客状態になりつつあるので、他球団ファンはどっちかといえばファルコンズ推しだと思います。

溢れ出る主人公感。そしてNEペイトリオッツはラスボスとして相応しい相手。まさに「挑戦者が王者に挑む」みたいな構図になっているのが面白いです。

ファルコンズの注目選手をアイシールド21(泥門デビルバッツ)的に解説すると

マット・ライアン(QB)

ここまでも触れてきましたが、アメフト攻撃陣の心臓部となるQBです。とにかく冷静なライアン。

身体能力は並で、NFL を代表する「走れるQB」のラッセル・ウィルソンやキャム・ニュートンほど肩や脚力に恵まれなかったところもヒル魔っぽいですね。性格は冷静沈着なので西部のキッドや神龍寺の雲水みたいな感じですが。

NFL だと上から観てるコーディネーター(コーチ)からの指示も来るので、ライアンが指示してるわけではないですが、プレーオフでもトリックプレーや意表を突くプレーをバンバンやってきました。スーパーボウルでも注目したいです。

あと、プレーオフ中の解説ではこのオフェンスコーディネーターのカイル・シャナハンに関しても「非常に高度なプレーを要求するので、これまでのチームでは彼の思い描くプレーを実現できるだけの選手に恵まれなかった。ファルコンズにきて、ライアンなどがカイルのビジョンを形にしてくれたことで、リーグ最強の攻撃陣が完成した」と紹介されていました。このへんもアイシールド感ありますね。

フリーマン(RB)

RB のデボンタ・フリーマンは、泥門でいえば小早川セナ(アイシールド21)のポジションですね。
アイシールドもしてないし背番号は24ですが、走って敵陣を切り裂く感じです。
黒人のスプリンターということで、セナのスピード+パンサー(アメリカ代表)のフィジカルも加えた感じで見てください。

マック(C)

センターのアレックス・マック。QB にボールを渡す壁の真ん中で、泥門でいう栗田先輩。31歳ということで落ち着きもあり、実力も高く、強力なライン陣の要となっています。
栗田とよく似てる部分は、「若いうちは大舞台で観られなかった」こと。(スラムダンクの赤木のほうが近いかもしれんけど)

ドラフトで入団したチームが強くはなかったため、スーパーボウルなんてとても…という感じでした。
ファルコンズに移籍するときにはやきう界の某選手のように「僕自身、横浜を出る喜びはあった」と言ったかどうかはわかりませんが、移籍したことで大舞台に来ることができました。なお生え抜きを自称してるかも不明です。

サヌー(WR)

パスレシーバーのモハメド・サヌーは泥門でいえばモン太のポジション(タイプ違うからこれはかなりこじつけだけど…)。
チャンピオンシップでは片手キャッチで先制点を演出し、流れを引き寄せました。これは大きかったですね。


その後、フリオ・ジョーンズがTDパスをキャッチしたあと、なぜかこのサヌーのガッツポーズ(インターネット住民でいうところのコロンビアポーズ)が大きく映し出されました。ムードメーカーだぞって意味なんでしょうか。

フリオ・ジョーンズ(WR)


長身で身体能力もあるレシーバー。
NFLのスター選手なので、いわゆる泥門にはいない「天才」です。
泥門に天才キャラいたら物語が成立しないんですがまぁアイシールド15周年だからチートキャラの1人くらいはね…。

アイシールドらしくもないけど一応触れておかねばならないくらいスター選手ってことで…。アイシールドにこじつけるなら阿含がレシーバーやってる感じでしょうかね。

初心者でもこれだけは押さえておきたいアメフトのルールをおさらい

漫画やアニメ観てたの昔すぎて覚えてねぇよって方は一度おさらいしてみましょう。

基本的には陣取り合戦で、攻撃側はひたすら前に進むことを目指します。

  • 攻撃側は、4回プレーしてある程度前に進めなかったら攻撃終了です
  • 1回ごとに細かくプレーが区切られます(よくテンポが悪いといわれますが、駆け引きとして楽しめる部分でもあります)
  • ある程度前に進めたら、攻撃回数がリセットされて次がまた「1回目」になります(ファーストダウン獲得)
  • 相手のゴールまでボールを持って突入すれば6点が入ります(タッチダウン)
  • タッチダウンしたら、ボーナスゲームができます(結果によって0~2点が入ります)

というのが基本で、あとはもうちょいつっこむと

  • 4回目の攻撃が失敗するとその地点で攻守交代して不利になるので、たいていは4回目は「キック」です
  • 通常の「パントキック」は「陣地の回復(次の守備を有利に進めること)」が目的です
  • 相手のゴール前まで進んでいた場合に行なう「フィールドゴール」は、言ってみれば「妥協した終わり方」で、成功すれば3点が入ります

とポイントもあります。

基本的には6点+0~2点を目指しつつ、ときには妥協して確実に3点を取る、という感じです。見どころはやっぱりゴール前での攻防です。7点とかで終わるか3点で終わるかはでかいですからね。

あとはまぁコミックスを読み返したりもするのが一番わかりやすいと思います。久々に神龍寺戦を読み返してみてやっぱり

結局最後にモノ言うのは基礎トレだ。

おう、糞ドレッド、テメーが神龍寺で練習サボってる間――

0.1秒縮めんのに、1年かかったぜ

はアツい。天才ヒル魔様よりはマルコとか阿含とかクリフォードのほうが好きですけど、ここはアツい。

あと阿含がなんやかんやでヒル魔に「お前にもし俺ほどの身体能力があったら…」って言うシーンも好きです。

原作の稲垣先生が「努力すれば必ず報われる、勝てるという趣旨の漫画にだけはしたくなかった」と仰ってるのも最高にクールだと思います。

「勤勉な天才に、凡人はどうやったら敵うっていうんだ。俺は『自分は才能なんて無い』って17歳で受け入れられるほどできた男でもない。

俺は勝ちたいんだ!諦めきれないんだよ!俺だって一流になりたい!

凡人に生まれた男は どうしたらいいんだ…!」

ジャンプ漫画としては新鮮で衝撃的だったなぁ。

ということで、ぜひアメフトやスーパーボウルの楽しさを感じてみてください!

なお放送時間は日本時間2017年2月6日(月)8:00~。

見れるか!

※当日23:00から再放送もあります

#アイシールド21 が好きだった人なら2017年のスーパーボウルは見どころ満載で面白いよ


Photo:Dave Sizer

日本でアメフトが人気なくてさみしいので、今のファルコンズを何かとアイシールド21にこじつけて解説してでも、あの漫画やアニメが好きだった人にもう一度アメフト(NFL)に目を向けてもらいたいという話をします。

必要以上にこじつけた感もあるのでNFLガチ勢の方々にはご迷惑おかけしますが、きっかけと思ってよろしくお願いします。

スーパーボウルに出てくるアトランタ・ファルコンズがあの泥門デビルバッツに似てる

ユニフォームが赤×黒で似てるのもあるし、チームカラーもそっくり。

アイシールド21 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
集英社 (2014-03-19)
売り上げランキング: 12,147

泥門→「取られたら取り返す、100点取られたら101点取ればいい」

ファルコンズ→「攻撃陣はNFL最強クラス。逆に守備はワーストレベル」(シーズン中の結果ね)

で、ファルコンズ、とにかく攻撃陣の手札が豊富。

  • パスターゲットがNFLで一番ってくらい多くて、誰にパス出すかが読めない(狙おうと思えば誰でも狙える)
  • そんだけ多いWRの中にもNFL屈指のトップレシーバーがいて、たまにチートっぽいプレーする
  • QB のライアンがすげー冷静で、ラッシュかけても動揺しない(あだ名は "Matty Ice")
  • ランプレーも強く、タイプが違う2人のRBを使い分けて突破してくる

という感じ。攻撃シーンが見どころ満載で面白いです。


プレーオフ初戦の相手は守備力が売りのシアトルシーホークスだったので、メディアでも「ファルコンズの攻撃陣とシーホークスの守備陣の戦いに注目」と言われていました。

シーホークスが怪我人を抱えていてベストメンバーでなかったことも大きいですが、当たってみれば圧倒的な攻撃力で粉砕。

パスを投げる前に潰そうとラッシュしてくる強力なラッシャーたちが目の前にいても、倒されたら自殺点になるようなギリギリのエリアに立っていても冷静にパスを通すライアンは圧巻でした。

ハイライト動画:

https://www.youtube.com/watch?v=h6aiv5D7DVw

伝統ある強豪相手に挑んでいく感じもアイシールド21っぽくて面白い

スーパーボウルは、AFC と NFC という2つのリーグの王者が戦う試合なので、進出チームを決める上では、2つのリーグの王者決定戦があります。

今年、2リーグの決勝まで残った4チームのうち、ファルコンズ以外の3チームは「常連」です。ブレイディ率いるニューイングランド・ペイトリオッツ、ロスリスバーガー率いるピッツバーグ・スティーラーズ、ロジャース率いるグリーンベイ・パッカーズ。ファルコンズ以外のこの3チームはもう「はいはい、今年も来たね」って感じで、ファルコンズだけが「マジで!?」って名前です。 プレーオフでの初戦が始まるときもNFLファンから「ATL 好調だし SEA 今調子悪いけど、ATL がポストシーズンで勝てるイメージがない」みたいに言われてて可哀想でした。

スーパーボウル進出権を賭けた NFC チャンピオンシップの相手は強豪・パッカーズ。レギュラーシーズンでは 33-32 という殴り合いで接戦をものにしています(アメフト的には30点以上入ったら攻撃陣がちょう頑張ったくらいのイメージです)が、経験値には差があり、チームの司令塔であるスター選手のアーロン・ロジャースは「神が降りてきてる」というレベルで絶好調。

しかし、こちらも圧倒的な力で粉砕。

ライアンはどれだけプレッシャーかけられても氷の表情で落ち着いてパスターゲットを探すし、緊急時には自分でボール持って走るプレーも見せた。そんなライアンを生かすように、若い選手たちが躍動。大卒2~3年目という若さでRBを務めるフリーマン&コールマンのメンズコンビや、ルーキーも名を連ねている守備陣も活躍しました。

そもそも、この若い守備陣がプレーオフでは絶好調。解説も「なぜこのディフェンスがシーズン中できなかったのか」と苦笑いするレベル。 若さゆえにミスもするし強力な攻撃であっさり陥落することもあったけど、ここまでの2戦は相手の流れを止めるビッグプレーも多かった。

で、ここまでの2戦でファルコンズが取った点数は36点→44点と、攻撃陣の好調ぶりはわかるんですが、失点が20点→21点。アメフト的には21失点って普通に取られてるほうなので「すげぇ抑えた!」って感じではないんですが、 特に絶好調のパッカーズをリーグワーストレベルの成績の守備陣が21点に抑えたことは大健闘といっていいと思います。

ハイライト動画:

https://www.youtube.com/watch?v=4uiEGZx9Wxs

スーパーボウルでは漫画やアニメの「ラスボス」っぽい王者に挑むのが見どころ

そしてアメリカ中の人間が観戦する頂上決戦での対戦相手は、今季14勝2敗という圧倒的な成績を残したニューイングランド・ペイトリオッツ。強豪・スティーラーズをフルボッコにして勝ち上がってきました。

大ベテランのスターQB・ブレイディ率いる攻撃陣はともかく、守備陣もすごかったと思います。QB、RB、WRにスター選手がいて抜群の攻撃力を持つスティーラーズが(RBが怪我したとはいえ)結局打ち合いにすら持ち込めず封じられた。

今季はNFLで最小失点ですし、いわゆる大舞台での戦い方を知っているみたいなとこもあるので、ここまでの2戦に比べると苦戦は必至。

ただ、もはや NFL ファンも「ここまで来たら観てみたいですよ僕も… 歴史が変わるところを…!」っていうスラムダンク山王戦の観客状態になりつつあるので、他球団ファンはどっちかといえばファルコンズ推しだと思います。

溢れ出る主人公感。そしてNEペイトリオッツはラスボスとして相応しい相手。まさに「挑戦者が王者に挑む」みたいな構図になっているのが面白いです。

ファルコンズの注目選手をアイシールド21(泥門デビルバッツ)的に解説すると

マット・ライアン(QB)

ここまでも触れてきましたが、アメフト攻撃陣の心臓部となるQBです。とにかく冷静なライアン。

身体能力は並で、NFL を代表する「走れるQB」のラッセル・ウィルソンやキャム・ニュートンほど肩や脚力に恵まれなかったところもヒル魔っぽいですね。性格は冷静沈着なので西部のキッドや神龍寺の雲水みたいな感じですが。

NFL だと上から観てるコーディネーター(コーチ)からの指示も来るので、ライアンが指示してるわけではないですが、プレーオフでもトリックプレーや意表を突くプレーをバンバンやってきました。スーパーボウルでも注目したいです。

あと、プレーオフ中の解説ではこのオフェンスコーディネーターのカイル・シャナハンに関しても「非常に高度なプレーを要求するので、これまでのチームでは彼の思い描くプレーを実現できるだけの選手に恵まれなかった。ファルコンズにきて、ライアンなどがカイルのビジョンを形にしてくれたことで、リーグ最強の攻撃陣が完成した」と紹介されていました。このへんもアイシールド感ありますね。

フリーマン(RB)

RB のデボンタ・フリーマンは、泥門でいえば小早川セナ(アイシールド21)のポジションですね。
アイシールドもしてないし背番号は24ですが、走って敵陣を切り裂く感じです。
黒人のスプリンターということで、セナのスピード+パンサー(アメリカ代表)のフィジカルも加えた感じで見てください。

マック(C)

センターのアレックス・マック。QB にボールを渡す壁の真ん中で、泥門でいう栗田先輩。31歳ということで落ち着きもあり、実力も高く、強力なライン陣の要となっています。
栗田とよく似てる部分は、「若いうちは大舞台で観られなかった」こと。(スラムダンクの赤木のほうが近いかもしれんけど)

ドラフトで入団したチームが強くはなかったため、スーパーボウルなんてとても…という感じでした。
ファルコンズに移籍するときにはやきう界の某選手のように「僕自身、横浜を出る喜びはあった」と言ったかどうかはわかりませんが、移籍したことで大舞台に来ることができました。なお生え抜きを自称してるかも不明です。

サヌー(WR)

パスレシーバーのモハメド・サヌーは泥門でいえばモン太のポジション(タイプ違うからこれはかなりこじつけだけど…)。
チャンピオンシップでは片手キャッチで先制点を演出し、流れを引き寄せました。これは大きかったですね。


その後、フリオ・ジョーンズがTDパスをキャッチしたあと、なぜかこのサヌーのガッツポーズ(インターネット住民でいうところのコロンビアポーズ)が大きく映し出されました。ムードメーカーだぞって意味なんでしょうか。

フリオ・ジョーンズ(WR)


長身で身体能力もあるレシーバー。
NFLのスター選手なので、いわゆる泥門にはいない「天才」です。
泥門に天才キャラいたら物語が成立しないんですがまぁアイシールド15周年だからチートキャラの1人くらいはね…。

アイシールドらしくもないけど一応触れておかねばならないくらいスター選手ってことで…。アイシールドにこじつけるなら阿含がレシーバーやってる感じでしょうかね。

初心者でもこれだけは押さえておきたいアメフトのルールをおさらい

漫画やアニメ観てたの昔すぎて覚えてねぇよって方は一度おさらいしてみましょう。

基本的には陣取り合戦で、攻撃側はひたすら前に進むことを目指します。

  • 攻撃側は、4回プレーしてある程度前に進めなかったら攻撃終了です
  • 1回ごとに細かくプレーが区切られます(よくテンポが悪いといわれますが、駆け引きとして楽しめる部分でもあります)
  • ある程度前に進めたら、攻撃回数がリセットされて次がまた「1回目」になります(ファーストダウン獲得)
  • 相手のゴールまでボールを持って突入すれば6点が入ります(タッチダウン)
  • タッチダウンしたら、ボーナスゲームができます(結果によって0~2点が入ります)

というのが基本で、あとはもうちょいつっこむと

  • 4回目の攻撃が失敗するとその地点で攻守交代して不利になるので、たいていは4回目は「キック」です
  • 通常の「パントキック」は「陣地の回復(次の守備を有利に進めること)」が目的です
  • 相手のゴール前まで進んでいた場合に行なう「フィールドゴール」は、言ってみれば「妥協した終わり方」で、成功すれば3点が入ります

とポイントもあります。

基本的には6点+0~2点を目指しつつ、ときには妥協して確実に3点を取る、という感じです。見どころはやっぱりゴール前での攻防です。7点とかで終わるか3点で終わるかはでかいですからね。

あとはまぁコミックスを読み返したりもするのが一番わかりやすいと思います。久々に神龍寺戦を読み返してみてやっぱり

結局最後にモノ言うのは基礎トレだ。

おう、糞ドレッド、テメーが神龍寺で練習サボってる間――

0.1秒縮めんのに、1年かかったぜ

はアツい。天才ヒル魔様よりはマルコとか阿含とかクリフォードのほうが好きですけど、ここはアツい。

あと阿含がなんやかんやでヒル魔に「お前にもし俺ほどの身体能力があったら…」って言うシーンも好きです。

原作の稲垣先生が「努力すれば必ず報われる、勝てるという趣旨の漫画にだけはしたくなかった」と仰ってるのも最高にクールだと思います。

「勤勉な天才に、凡人はどうやったら敵うっていうんだ。俺は『自分は才能なんて無い』って17歳で受け入れられるほどできた男でもない。

俺は勝ちたいんだ!諦めきれないんだよ!俺だって一流になりたい!

凡人に生まれた男は どうしたらいいんだ…!」

ジャンプ漫画としては新鮮で衝撃的だったなぁ。

ということで、ぜひアメフトやスーパーボウルの楽しさを感じてみてください!

なお放送時間は日本時間2017年2月6日(月)8:00~。

見れるか!

※当日23:00から再放送もあります