- 「広報」や「編集」の概念を常時アップデートしていく感じで -


(ごめんなさい。まだ捨てられないんだよSFP…)

シャルトリューズのVEPが輸入停止になったり、ウイスキーはどんどん味が落ちていく状況が続いてたりするので、こないだ師匠と「うまい酒から順になくなっていく」って話をしてました。

でもこれはまぁ仕方ない。こないだ某イベントで 「“おいしい”っていう感覚は人によって全然別物になるから、あるクラスタが“おいしい”と思っててもそれが少数派だったら一般的には“おいしくない”ことになる」 みたいな話をしてました。

なにせボトル3,000,000円と3,000円のワインを飲み比べても味がわからないという強引な実験をやって、「な? 高級ワインとか言っても別に味変わらんやろ? だから500円の激安ワインでもみんなでわいわい飲めば美味しいしそれでええんや、30,000円のワインをうまいうまいってありがたがってる連中はどうせ味わかってなくてすかしてるだけや」と、同調圧力をかけてくるつまらない大人も多い世の中です。

いやその生き方は別にええんやけど、おれはボトル数万のコニャックとかを本気でうまいと思って飲んでる(熟成浅いやつは好きこのんで飲みたくない)し、そもそもボトル3,000円のワインはそれなりに美味しいと思ってるからなぁ。そんな馬鹿舌ではないし、変な圧力はかけてくんなやって思う。

何が言いたいかというと、特にメジャーの音楽シーンにおいても「いいバンドから順に解散していく」気がするって話です。

そして「いいバンド」っていう感覚ももちろん人によって全然異なるのですが、ここでは音楽やってた人とか、音楽関係の現場で仕事してた人間とかにとっての「いいバンド」って話です。

school food punishment(あえて小文字にする)は、全盛期といえる2008~2011年頃、音楽業界内最強バンドといっても過言ではないと思っていました。

これは別に「伊藤智仁は YouTube 内最強投手」「お前(本田圭佑)がゴールを決めているのは YouTube の中だけ by カラブロさん」みたいな皮肉っぽいニュアンスが強いわけではありません。カラブロさんなつかしいな。

SFPはとにかく音楽媒体がライターの熱い想いとともによくプッシュしていたし、めっちゃ音楽聴きこんでますーっていうガチのレビュアーたちも絶賛してたと思います。音楽をただファッション的に消費するのではなく、各々が「いいバンド」の定義を持っているような濃いメンツの中では、非常にSFPの支持率が高かったみたいな話です。

「歪なものは長く形を保てない」「素晴らしいものが素晴らしいうちに終わりにしたくて」という素敵な解散理由

当時、ブログにこんな記事を書いてたのでこちらにコピペして移行しました。



一瞬で心を奪われた名曲「overflow」から、メジャー1stアルバムの「amp-reflection」まで、私の中での彼等は「クールで隙の無い優等生」でした。センスと技術の塊で、大衆受けはせずとも文句のつけようがなく、とても遠く感じる存在でした。

しかし、2ndアルバム「Prog-Roid」から感じたのは、中途半端な人間臭さでした。あの優等生達が、本能と衝動で音楽を奏でている、と感じました。日増しに大きくなる歓声にどうにか応えるべく、“Roid“から“Prog”する狭間で葛藤していたのかなと思います。その人間臭さを消化するまでに少々時間はかかりましたが、聴きこむほどに魅力的なアルバムになっていきました。

だからこそ、3rdアルバムではその葛藤を乗り越えて更に進化し、隙の無さと人間らしい温かみを兼ね備えたハイブリッドな作品を発表してくれると信じていました。それだけに、絶賛進化中という印象だった「Prog-Roid」「How to go」で終わってしまったのは残念です。

機械のように完璧な存在と、感情豊かで温かい存在。そのどちらでも在れなかった彼等は、ただ美しかったと言うしかありません。そして、もしかしたら、今私達が抱いているこの感情は、彼等が解散せずにどんな素晴らしい曲を発表しても味わえなかったほど深いものなのかもしれません。


↑まさに“完璧”だった、SFP最強曲の「overflow」

↓より人間らしさを求めて進化した「in bloom」


素晴らしい音楽をありがとうございました。

(2012年6月12日 過去ブログにて執筆)


機械のように完璧な存在と、感情豊かで温かい存在。そのどちらでも在れなかった彼等は、ただ美しかったと言うしかありません

これ、結局内村さん(Vo)が解散理由に言及したときの

School Food Punishmentは、とっても歪だからこそ、素晴らしい音楽をCDに収めることができたと思います。

ですが、あるとき確信したことがあります。

歪なものは、長く形を保てないということです。

素晴らしいものが素晴らしいうちに終わりにしたくて、私はメンバーとスタッフに解散の相談をしましたが、ひとまず休止という形をとることになりました。

というコメントを考えると残念ながら当然みたいな話で、だからこそ「花は散り逝くときが最も美しい」みたいな感じだったのかもなぁと。

実際のところどうだったのかみたいな話はインターネッツの海の中にまだまだ浮遊していますが、まさに美しいものが崩れてゆく様みたいな感じのイメージがあります。

人気の絶頂で解散・活動休止とかなら伝説になるけど、だいたいは売れないまま終わっていく

音楽PR論の話をちょっと前の記事で書いたんですが、CDバブルがはじけたゼロ年代後半からは「企画(売るCD)の時点でだいたい売上が決まる」と思っています。

広報・PR というか Web マーケティング的に考えると、施策のポイントは「誰の、どの財布(予算)からお金をもらうか」です。PLΛTINUM などの場合、レコード会社がどんなペルソナをイメージしていたのかわかりませんが、マーケの失敗例でよくある 「そんなペルソナはいない」 事案だったのではないかと思います。

SFP の場合は、インディーズ時代の路線なら数は少なくても熱狂的に支持してくれるファンはいたものの、メジャーデビューしてもっとファン層を増やそうとして 「新規ファンとして考えていたターゲットに刺さらず、路線を変えたことで古参のファンからも見放された」という音楽業界あるある に該当すると思っています。この切替がうまくいったアーティストもいるんですけどね。ナオト・インティライミとかシドとかRADWIMPSはそんなイメージ。

引用:https://yourpreditor.blogspot.com/2017/03/ongakugyokai-yami.html

だから SFP に関して個人的に残念なのは、メジャーデビュー以後が完全に黒歴史みたいな感じで終わってしまったことです。メジャーでもヒット曲を連発しつつ「歪なものが長く形を保てず」解散したならもっと伝説のバンドっぽくなってた。

ただ現実的には SFP みたいな尖った音楽性のバンドがメジャーでヒット曲を出すのは難しい。


娯楽も多様化して別に音楽を聴かなくても手軽に幸せになれる時代になり、情報の入手経路も受動的に、「面白い情報が向こうから来てくれる」時代になってきたので、仕事で関わる領域でもなければ自分から「いいものを探しにいく」習慣は身につきづらい。

このレーベル&事務所側の PR・プロデュース問題と、リスナー側の文化レベル問題が解決されない限りは、今後も音楽関係者が「いいバンドから順に解散していく」という悲劇を味わい続ける気がします。






school food punishment の「歪で、素晴らしい」おすすめ曲を淡々と紹介していく

上に貼った「overflow(※もともとは over という曲と flow という曲があり、ライブでミックスさせたというバージョンです)」と「in bloom」が初期と末期の代表曲であることは間違いないのですが、他にもいろいろオススメ曲があります。

まだ SFP を忘れて生きるには若すぎるので、1人でも多くの人に語り継いでいきたいという気持ちは抱いています。

最も “メジャーっぽい” ポップ曲「futuristic imagination」


これはまぁ賛否両論でした。「あぁー、はいはい、メジャーに寄せてきたね」というネガティブな意見もたくさんありました。 「無機的な SFP サウンドにストリングスはいらない、プロデューサーはバカか」みたいな主張が多かったですね。イントロから壮大なストリングス入ってますし。

ただ、疾走感、ドラマティックな展開、「君にとって間違いの定義を教えて」「未来の根を切っても構わない」というリリック (アーティストによって歌詞って書くか詞って書くかリリックって書くか変えてますがこの曲はリリックと言いたい) など、単純に楽曲としてはかっこいいと思います。

これでも一般的な感覚からしたらゴテゴテしすぎてるんでしょうけど、普通にアニソン好き、J-ROCK 好きとかにはウケるような。最近だとパスピエも売れてきましたし。

この曲が気に入ったら…

→まず「butterfly swimmer」を聴いた上で、普通にメジャー1stアルバム「amp-reflection」と2ndアルバム「Prog-Roid」を聴いてみてほしいですが、この曲ほどメジャーっぽいキャッチーな曲はそれこそ「in bloom」くらいしかない印象なので、これがど真ん中だったら SFP はあんまり向いてないのかもとは思います。

__

サカナクションとか好きな人は聴くべき無機質オシャレサウンド「Egoist」


インディーズ時代こそ至高派にはメロより全体の空気感で攻めるこういう曲を推す人が多い印象。「pool」とかも人気ですね。「Flat」もそっちカテゴリなんかな。

サカナクションが「アルクアラウンド」(山口氏も「売るための戦略的につくった曲」と語っていた)でメジャーシーンに切り込んでいって、「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」みたいなネタも交えて盛り上げてからどんどんコアな世界観をつくりこんでいった姿を見ていると、SFP も戦略としてはこうすべきだったあるいはこうしたかったのかなぁと思いますね。

ただ「アルクアラウンド」「アイデンティティ」「ルーキー」というメジャーシングルが割とファンに支持されたサカナ陣営と違って、SFP の場合はメジャー曲が酷評されたことが大きかったのかも。なんでしょうね、ファンの気質とかの違いすかね。サカナファンはおとなしくて SFP ファンは過激みたいな…。

この曲が気に入ったら…

→インディーズ時代のミニアルバムを「school food is good food」「air feel,color swim」「Riff-rain」と順番に聴いていくといいと思います。そしてメジャー1st「amp-reflection」はいいと思いますが2ndは聴かなくてよさそう。

__

軽快なドラムとピアノ×打ち込みオケの極上ハーモニー「feedback」


空気感でいうと、この曲のオサレ感はなかなかだと思います。サビ抜けた長後のコード進行ふくめたアレンジとか最高にオサレ。

もともと「歌うベースライン」「跳ねるドラム」「センスあふれるキーボード」という楽器隊が揃ってるので、変に大衆受けを狙わずにすんだインディーズ時代にはやっぱ淡々とオシャレなサウンドを垂れ流して気持ちよくさせてくれるみたいな曲が多いすね。

この曲が気に入ったら…

→インディーズ時代でもメジャー時代でも、このSFP特有の「空気感」は維持されていたと感じます。メジャー末期のシングルリード「RPG」とかはメロ先行になりすぎててファンからも不評でしたが、メジャー時代のアルバム曲なんかはこの空気感自体は十分に味わえます。ですので、割とどれもおすすめというか、何から聴いてもそれなりに楽しめるんじゃないかと思います。個人的に楽曲単位でいくつかピックアップすると「art line」「slide show」「you may crawl」とか?

--

で し  た  か  あ  あ  あ 💕 ⁉️ ⁉️

School Food Punishment 解散から5年。同じような理由で個人的おすすめバンドも活動休止してくのでせめて SFP の曲だけは語り継ぎたい


(ごめんなさい。まだ捨てられないんだよSFP…)

シャルトリューズのVEPが輸入停止になったり、ウイスキーはどんどん味が落ちていく状況が続いてたりするので、こないだ師匠と「うまい酒から順になくなっていく」って話をしてました。

でもこれはまぁ仕方ない。こないだ某イベントで 「“おいしい”っていう感覚は人によって全然別物になるから、あるクラスタが“おいしい”と思っててもそれが少数派だったら一般的には“おいしくない”ことになる」 みたいな話をしてました。

なにせボトル3,000,000円と3,000円のワインを飲み比べても味がわからないという強引な実験をやって、「な? 高級ワインとか言っても別に味変わらんやろ? だから500円の激安ワインでもみんなでわいわい飲めば美味しいしそれでええんや、30,000円のワインをうまいうまいってありがたがってる連中はどうせ味わかってなくてすかしてるだけや」と、同調圧力をかけてくるつまらない大人も多い世の中です。

いやその生き方は別にええんやけど、おれはボトル数万のコニャックとかを本気でうまいと思って飲んでる(熟成浅いやつは好きこのんで飲みたくない)し、そもそもボトル3,000円のワインはそれなりに美味しいと思ってるからなぁ。そんな馬鹿舌ではないし、変な圧力はかけてくんなやって思う。

何が言いたいかというと、特にメジャーの音楽シーンにおいても「いいバンドから順に解散していく」気がするって話です。

そして「いいバンド」っていう感覚ももちろん人によって全然異なるのですが、ここでは音楽やってた人とか、音楽関係の現場で仕事してた人間とかにとっての「いいバンド」って話です。

school food punishment(あえて小文字にする)は、全盛期といえる2008~2011年頃、音楽業界内最強バンドといっても過言ではないと思っていました。

これは別に「伊藤智仁は YouTube 内最強投手」「お前(本田圭佑)がゴールを決めているのは YouTube の中だけ by カラブロさん」みたいな皮肉っぽいニュアンスが強いわけではありません。カラブロさんなつかしいな。

SFPはとにかく音楽媒体がライターの熱い想いとともによくプッシュしていたし、めっちゃ音楽聴きこんでますーっていうガチのレビュアーたちも絶賛してたと思います。音楽をただファッション的に消費するのではなく、各々が「いいバンド」の定義を持っているような濃いメンツの中では、非常にSFPの支持率が高かったみたいな話です。

「歪なものは長く形を保てない」「素晴らしいものが素晴らしいうちに終わりにしたくて」という素敵な解散理由

当時、ブログにこんな記事を書いてたのでこちらにコピペして移行しました。



一瞬で心を奪われた名曲「overflow」から、メジャー1stアルバムの「amp-reflection」まで、私の中での彼等は「クールで隙の無い優等生」でした。センスと技術の塊で、大衆受けはせずとも文句のつけようがなく、とても遠く感じる存在でした。

しかし、2ndアルバム「Prog-Roid」から感じたのは、中途半端な人間臭さでした。あの優等生達が、本能と衝動で音楽を奏でている、と感じました。日増しに大きくなる歓声にどうにか応えるべく、“Roid“から“Prog”する狭間で葛藤していたのかなと思います。その人間臭さを消化するまでに少々時間はかかりましたが、聴きこむほどに魅力的なアルバムになっていきました。

だからこそ、3rdアルバムではその葛藤を乗り越えて更に進化し、隙の無さと人間らしい温かみを兼ね備えたハイブリッドな作品を発表してくれると信じていました。それだけに、絶賛進化中という印象だった「Prog-Roid」「How to go」で終わってしまったのは残念です。

機械のように完璧な存在と、感情豊かで温かい存在。そのどちらでも在れなかった彼等は、ただ美しかったと言うしかありません。そして、もしかしたら、今私達が抱いているこの感情は、彼等が解散せずにどんな素晴らしい曲を発表しても味わえなかったほど深いものなのかもしれません。


↑まさに“完璧”だった、SFP最強曲の「overflow」

↓より人間らしさを求めて進化した「in bloom」


素晴らしい音楽をありがとうございました。

(2012年6月12日 過去ブログにて執筆)


機械のように完璧な存在と、感情豊かで温かい存在。そのどちらでも在れなかった彼等は、ただ美しかったと言うしかありません

これ、結局内村さん(Vo)が解散理由に言及したときの

School Food Punishmentは、とっても歪だからこそ、素晴らしい音楽をCDに収めることができたと思います。

ですが、あるとき確信したことがあります。

歪なものは、長く形を保てないということです。

素晴らしいものが素晴らしいうちに終わりにしたくて、私はメンバーとスタッフに解散の相談をしましたが、ひとまず休止という形をとることになりました。

というコメントを考えると残念ながら当然みたいな話で、だからこそ「花は散り逝くときが最も美しい」みたいな感じだったのかもなぁと。

実際のところどうだったのかみたいな話はインターネッツの海の中にまだまだ浮遊していますが、まさに美しいものが崩れてゆく様みたいな感じのイメージがあります。

人気の絶頂で解散・活動休止とかなら伝説になるけど、だいたいは売れないまま終わっていく

音楽PR論の話をちょっと前の記事で書いたんですが、CDバブルがはじけたゼロ年代後半からは「企画(売るCD)の時点でだいたい売上が決まる」と思っています。

広報・PR というか Web マーケティング的に考えると、施策のポイントは「誰の、どの財布(予算)からお金をもらうか」です。PLΛTINUM などの場合、レコード会社がどんなペルソナをイメージしていたのかわかりませんが、マーケの失敗例でよくある 「そんなペルソナはいない」 事案だったのではないかと思います。

SFP の場合は、インディーズ時代の路線なら数は少なくても熱狂的に支持してくれるファンはいたものの、メジャーデビューしてもっとファン層を増やそうとして 「新規ファンとして考えていたターゲットに刺さらず、路線を変えたことで古参のファンからも見放された」という音楽業界あるある に該当すると思っています。この切替がうまくいったアーティストもいるんですけどね。ナオト・インティライミとかシドとかRADWIMPSはそんなイメージ。

引用:https://yourpreditor.blogspot.com/2017/03/ongakugyokai-yami.html

だから SFP に関して個人的に残念なのは、メジャーデビュー以後が完全に黒歴史みたいな感じで終わってしまったことです。メジャーでもヒット曲を連発しつつ「歪なものが長く形を保てず」解散したならもっと伝説のバンドっぽくなってた。

ただ現実的には SFP みたいな尖った音楽性のバンドがメジャーでヒット曲を出すのは難しい。


娯楽も多様化して別に音楽を聴かなくても手軽に幸せになれる時代になり、情報の入手経路も受動的に、「面白い情報が向こうから来てくれる」時代になってきたので、仕事で関わる領域でもなければ自分から「いいものを探しにいく」習慣は身につきづらい。

このレーベル&事務所側の PR・プロデュース問題と、リスナー側の文化レベル問題が解決されない限りは、今後も音楽関係者が「いいバンドから順に解散していく」という悲劇を味わい続ける気がします。






school food punishment の「歪で、素晴らしい」おすすめ曲を淡々と紹介していく

上に貼った「overflow(※もともとは over という曲と flow という曲があり、ライブでミックスさせたというバージョンです)」と「in bloom」が初期と末期の代表曲であることは間違いないのですが、他にもいろいろオススメ曲があります。

まだ SFP を忘れて生きるには若すぎるので、1人でも多くの人に語り継いでいきたいという気持ちは抱いています。

最も “メジャーっぽい” ポップ曲「futuristic imagination」


これはまぁ賛否両論でした。「あぁー、はいはい、メジャーに寄せてきたね」というネガティブな意見もたくさんありました。 「無機的な SFP サウンドにストリングスはいらない、プロデューサーはバカか」みたいな主張が多かったですね。イントロから壮大なストリングス入ってますし。

ただ、疾走感、ドラマティックな展開、「君にとって間違いの定義を教えて」「未来の根を切っても構わない」というリリック (アーティストによって歌詞って書くか詞って書くかリリックって書くか変えてますがこの曲はリリックと言いたい) など、単純に楽曲としてはかっこいいと思います。

これでも一般的な感覚からしたらゴテゴテしすぎてるんでしょうけど、普通にアニソン好き、J-ROCK 好きとかにはウケるような。最近だとパスピエも売れてきましたし。

この曲が気に入ったら…

→まず「butterfly swimmer」を聴いた上で、普通にメジャー1stアルバム「amp-reflection」と2ndアルバム「Prog-Roid」を聴いてみてほしいですが、この曲ほどメジャーっぽいキャッチーな曲はそれこそ「in bloom」くらいしかない印象なので、これがど真ん中だったら SFP はあんまり向いてないのかもとは思います。

__

サカナクションとか好きな人は聴くべき無機質オシャレサウンド「Egoist」


インディーズ時代こそ至高派にはメロより全体の空気感で攻めるこういう曲を推す人が多い印象。「pool」とかも人気ですね。「Flat」もそっちカテゴリなんかな。

サカナクションが「アルクアラウンド」(山口氏も「売るための戦略的につくった曲」と語っていた)でメジャーシーンに切り込んでいって、「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」みたいなネタも交えて盛り上げてからどんどんコアな世界観をつくりこんでいった姿を見ていると、SFP も戦略としてはこうすべきだったあるいはこうしたかったのかなぁと思いますね。

ただ「アルクアラウンド」「アイデンティティ」「ルーキー」というメジャーシングルが割とファンに支持されたサカナ陣営と違って、SFP の場合はメジャー曲が酷評されたことが大きかったのかも。なんでしょうね、ファンの気質とかの違いすかね。サカナファンはおとなしくて SFP ファンは過激みたいな…。

この曲が気に入ったら…

→インディーズ時代のミニアルバムを「school food is good food」「air feel,color swim」「Riff-rain」と順番に聴いていくといいと思います。そしてメジャー1st「amp-reflection」はいいと思いますが2ndは聴かなくてよさそう。

__

軽快なドラムとピアノ×打ち込みオケの極上ハーモニー「feedback」


空気感でいうと、この曲のオサレ感はなかなかだと思います。サビ抜けた長後のコード進行ふくめたアレンジとか最高にオサレ。

もともと「歌うベースライン」「跳ねるドラム」「センスあふれるキーボード」という楽器隊が揃ってるので、変に大衆受けを狙わずにすんだインディーズ時代にはやっぱ淡々とオシャレなサウンドを垂れ流して気持ちよくさせてくれるみたいな曲が多いすね。

この曲が気に入ったら…

→インディーズ時代でもメジャー時代でも、このSFP特有の「空気感」は維持されていたと感じます。メジャー末期のシングルリード「RPG」とかはメロ先行になりすぎててファンからも不評でしたが、メジャー時代のアルバム曲なんかはこの空気感自体は十分に味わえます。ですので、割とどれもおすすめというか、何から聴いてもそれなりに楽しめるんじゃないかと思います。個人的に楽曲単位でいくつかピックアップすると「art line」「slide show」「you may crawl」とか?

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で し  た  か  あ  あ  あ 💕 ⁉️ ⁉️