- 「広報」や「編集」の概念を常時アップデートしていく感じで -


ただのクソゲーは時間の無駄なのでやる気はしないが、絶妙なクソゲーは一種のアートだからやりたいというあなたのためのブログ記事を衝動的に書かせていただきます。広告記事とかではなく好き放題ダメ出しなどしてます。

私はファミコンど真ん中世代ではないのですが、比較的裕福な親戚の兄から大量のソフトを譲り受けたという幸運もあったりして、ファミコンの名作からクソゲーまで割と触ったことがあります。

カイロソフトといえば、当時学生だったという臼井氏がPC向けのフリーゲーム「ゲーム発展途上国」シリーズを開発したところ大ブレイク、法人化して作品がガラケーにも移植され、今では海外でもヒットしているとかなんとか。

なんといっても「ドット画」+「クォータビュー」+古臭い言い方をすると「ウィットに富んだセリフ回し」という独自の世界観がファミコン世代、若い子、そして海外のゲーマーに広くウケているものと思われます。

ガラケー時代は月額数百円で遊び放題という破格の値段設定だったことを知っている古いファンが多いため、スマホにシフトしてからの1本600円という安くはない買い切り制、および スタミナやガチャなどソシャゲの真似だけしてるけど追加コンテンツの配信などが一切ないなんちゃってソシャゲ の量産には不満も多く、レビュー欄はなかなかに荒れております。

--

ぼく「ねぇカイロくん、教えてほしいんだけど、ギルドとかでユーザー同士の交流もできないし、追加・限定コンテンツやイベントの配信もないのに、なぜ“ソーシャルゲーム”のシステムを流用しているんだい?」


--

で、この「開幕!!パドックGP2」も “なんちゃってソシャゲ” の一つなんですが、「追加コンテンツとかイベントとかつくってもアクティブユーザーいないし新作つくろうぜー」なノリが透けて見えるカイロソフトにしてはまだ諦めさせない程度に微々たる更新をしております。わたしとしては、名作「大海賊クエスト島」を国内、「開幕パドックGP2」と「あおぞら飛行隊」を海外のメインタイトルとして据えているのではないかとにらんでいます。

それにしてもソシャゲってユーザー側もイベントのランキング見たらアクティブユーザー数わかるのがつらいですね。ランキングで初期順位(最下位)が1,000位くらいだったりしたときは「あっ…(察し)」ってなりますよね。大航海時代シリーズはどうしてあんなに落ちぶれてしまったんだ。


車を鍛えてレースに出て勝ち進むだけの、攻略法もへったくれもない簡単なゲームです

このゲームの流れは

[1] 優秀なスタッフ(ドライバーとメカニック)を雇います

[2] 車をつくります

[3] パーツを買い揃えて装備します

[4] レースに出ます

[5] レースに出ると賞金や強化アイテムがもらえるので、車とスタッフを強化していきます

という感じ。レースはほとんど自動で、ユーザーはほんの気持ち程度に加速するボタンをタイミング良く押して応援するくらいしか操作がありません。

車の強化もいたってシンプルで、適当にアイテムをぶちこめば勝手に成長します。時間さえかければ、特に詰まることもなくトントン拍子に勝ち進めます。クリアしていくだけなら特にガチャも必要ありません。

そんなぬるいゲームの何が面白いのかといえば、とにかくドット画の世界でチープな車がペンギンたちに見守られながら南極を爆走するみたいなグラフィックと、思わずクスッとくるセリフ回しに尽きます。

カイロソフトのユーモアセンスはなかなかぶっとんでいるので、人を選ぶとは思いますが、私は他の作品でも思わずキャプチャとってしまうようなことが多かったです。ドット画の無表情な顔がまたサイコパスっぽくていいんですよね。


あと

「息子のためによもぎ餅をつくろうとよもぎを取りにきたら足を滑らせてしまいました」

「助けてくれてありがとうございます。なお、やっぱり作ったよもぎ餅は息子にひとしきり見せびらかしたあとに一人で全部食べようと思います。では!」

みたいなとこも「ンフッwww」って変な声出ました。

求人サイトの採用情報でさえこんな感じでふざけてますが、これはPRパーソン的には一見の価値ありだと思います。

https://www.green-japan.com/company/4838

--

カイロゲーは全般的に「がっつりゲームをやる」という感じではなく「適当にプレーしながら、グラフィックとキャラクターに癒やされる」タイプのアプリだとは思います。だからこそゲームバランスや仕様がいろいろおかしいのかもしれませんが。

感想を書こうとするとムカついたポイントばっかり思い出してしまう

そんなわけでいろいろ思い出してしまったので、理不尽すぎてキレかけたポイント5つをご紹介します。

1. 自分らが走るコースを調べもしない、有能すぎるスタッフたち

上位のレースに参加するには4~6戦の合計ポイントを競うツアーで優勝する必要があります。そこで走るコースは知らないコースばかりです。

ですが、舐めプ上等の主人公チームのメンバーは、走るコースを一切調べません。

世界一を決めるツアーになると、「オンロード(普通のコース)」と書いてあるにも関わらず、走っているといきなり「凍結路」や「オフロード(舗装されていない悪路)」など、専用のマシンや装備じゃないとまともに走れない道に突入します。 もちろんオフロードと聞いていたのに半分くらいオンロードみたいなコースもあります。

訳がわからないうちに大失速し、接戦だったライバルたちがあっという間に追い抜いていきます。なるほどこれが世界の壁か~。

んなわけあるかアホが。

普通に「うわぁ世界のトップレベルの奴らははええな~車とドライバーもっと強化しなきゃ(使命感)」みたいな負け方ではない。ただただ理不尽な負け方をします。


「途中が凍結路って知ってたらこのマシン(セッティング)選んでねぇよ!」っていう。

2. 初期位置を決める「予選」が、自軍の車やドライバーの腕以外の圧力で決まる

前作の初代「開幕!!パドックGP」は未プレイなのですが、本作は結構短いコースも多いので、スタート時に先頭にいられるかどうかが鍵となります。

スタート位置は、レース前に「予選」という謎のシステム(自動)でタイムを計測し、早かった順に決まります。が、この予選のタイムが、謎の変数によって操作されている疑惑があります。

たとえば同じコースAを走るにも、ライバルの実力など難易度が違う「初級」と「上級」のレースがあります。当然、同じコースを走るのだから予選のタイムは同じになるはずです。

ところが、同じコースを走っているはずなのに、上級のレースになると、なぜか予選のタイムがガタ落ちします。 一体何が起きているのかはわかりません。脳内補完するなら「あいつ優勝候補やんけ! 全員で妨害したろ!」という集団私刑ですが、それなら本番でやれ。

で、結局なぜか理不尽に最後尾からスタートさせられることになり、短いコースでは全員を追い抜くことができず終了…というクソみたいな負け方も多く経験します。

これは推測ですが、スタッフ2名という小規模で1タイトルを開発するカイロソフトなので、たぶんそこまで複雑なプログラム組んだりデータ入力したりしてない気がするんですよ。(※あくまで個人の感想です)

なので、自軍のマシンやドライバーの能力値や、ライバルのそれをもとに各レースのバランスを調整するとかではなく、「とりあえず難易度を高く設定した上級レースはめっちゃ後ろのほうからスタートさせるように変数いれとこ」くらいのノリで開発されている気がします。それくらい、なんかとんでもないぶっちぎり最下位の予選タイムとか出てくるので。

3. 加速できるアイテムは超貴重だが、CPUは無制限に使ってくる

一応、レース中にプレイヤーが操作できるボタンとして、マリオカートのキノコみたいなアイテムもあります。

しかしこれは、現実の時間の流れに対応してすこーーーしずつ溜まっていくガスを一気に使うという虎の子のアイテムです。よっぽどの勝負どころ、まともにやっても勝てるかどうか半々な勝負でしか使いたくありません。

1人プレーモードではそんなにイラつくことはありませんが、このゲームをプレーしている他のユーザーと対戦してランキングに入る+強化アイテムをもらうという対戦モードでその悲劇は幕を開きます。

前述のような超有能スタッフ陣が「この相手なら勝率は50%」とか予測してくれるので、接戦になると思うライバルを選んでレースをやってみます。

しょっぱなから、めっちゃキノコ(ガス)使ってきます。

マリオカート64(N64)世代の方であれば

「イェッヒィイーーwwww」

「ハァーーッハッハァーwww」

「デッwwwデッデッwwwデッテイウwwwwww」

というあのイラッとくる笑い声が脳内補完されると思います。

さらに、こちらは数日かけて頑張って貯めても2回しか使えないのに、CPUはなぜか3回とか4回とか使ってきます。

「よっしゃまた追い抜いた! これであいつもキノコ使わんやろ…」と思わせてからの、最終コーナーまわった直後での

「イェッヒィィィィィwwwwwwwww」

で逆転されたりします。

あんだけキノコ使っても接戦な相手を「勝率50%」って予測するスタッフはバカなのかと思いましたが、そもそも凍結路があることを調べもせずに「普通のオンロードコースです」って報告してくる程度にはバカなので、とても納得しました。


解雇しようとしたらなんか情に訴えかけてきますしね。

4. ガチャとメダルと作業時間のバランスがツッコミどころ満載

ユーザー同士の交流も追加・限定コンテンツの配信もない “なんちゃってソシャゲ” として、ソシャゲの悪いところだけを受け継いでいるカイロゲーなわけですが、

  • パーツの強化
  • 拠点の設備の強化
  • 新たなパーツや設備を生み出すための研究

など、あらゆるところで時間がかかります。

設備をつくるのに15分。レベル1の設備はほぼ何の役にも立たないので強化するために15分。レベル2でも以下同文なので強化するために30分。レベル3でも以下同文なので1時間。こういう積み重ねも絶妙にイラッとします。新しいパーツの研究にいたっては最初からカジュアルに「あと2日」とか出ます。

これを短縮するには石(メダル)が必要なのですが、特殊なマシンやパーツを入手できる可能性があるガチャと共通なので、石はできるだけガチャに使いたいわけです。

というか、無個性なマシンとパーツ以外はガチャからしか出ないって仕様がそもそも鬼畜なんですが、 まぁそれはおいといて石とガチャのバランスです。

もうこれ箇条書きでもいっぱい言いたいことあるんですが

  • 手に入る石の量と、求められる石の量のバランスがおかしい(※最近は石をばらまいてるので緩和されてますが)
  • 石の消費量が3~4倍の「プレミアムガチャ」から、通常ガチャレベルのマシンがバンバン出る
  • かと思ったら、通常ガチャからプレミアムなマシンが普通に出てくる
  • 貴重な石を使ってガチャを回すのに、RやSRどころかNクラスのマシンがバンバン出てくる(通常のソシャゲでいうと、引ける頻度はレアガチャなのに、出るものは無料ガチャに毛が生えたレベル)
  • 強力なパーツはガチャからしか出ないのに、とにかくRやSRのパーツが出ず、ゴミがたくさん出てくる(マシンのガチャよりひどい)

と、他のユーザーの状況を見ても死屍累々となっています。

まぁカイロソフトのゲームは決して廃課金するようなものではなく、毎日少しずつ貯めた石をはたいてようやくガチャをまわすわけです。

そこで待ち受ける

「イェッヒィィィィィwwwwwwwww」

それでも私たちはカイロソフトが好きなんだ。新作もレビュー欄も全部見てるんだ

アプリのレビュー欄、2chのカイロソフトスレなど、ユーザーが集うコミュニティは常に荒れています。ここ5年くらいは常に「そろそろ倒産するのかも…」と書き込まれているくらいには殺伐としています。 ほんましょっちゅう書かれてますよね。


カイロソフトもそろそろ対抗して「ここ数年で最高の潰れどき」みたいなネタにしていいと思うんですけどね。

でもまぁ Green でガンガン採用かけてるので普通に海外の売上とかが好調なんだと思います。

わたしなどは職業柄、アプリのDL数、開発コスト、ユーザー課金単価などを推測して国内の売上は計算してみたことはあるのですけども。まぁどう考えても(少なくとも国内では)600円で買い切りにしてる場合ではないっすよね。ただリワード広告もいつまでもつかってとこは気になりますけど…。

で、とにかくカイロさんの場合、長年ついてきてるファンはなんやかんやでリーガル・ハイ9話のあれくらい固い絆で結ばれている感があり、海外はもうこの世界観だけでも順調にいける気がするので、あとは国内で新規ファンをどれだけつくれるかに注目しています。


まじかよ9人しか登録してなかったのかあれ。やべぇな、そろそろ倒産するんじゃない…?

一応この手のレビュー記事にありがちな「おまけとしての攻略情報」

  • とりあえずエンジンを鍛える
  • 燃料プラントと貯蔵庫は最優先で購入・増設して鍛えておかないと後半でまともに遊べなくなる
  • テクノロジーはGT車を3段階まであげて「クラシック」車を解禁、ラリー車を3段階まであげて「フロッグ」車を解禁。この2種はガチャで出る変なやつよりずっと使える。
  • 直線的なコースより入り組んだコースが多いので、「直線に強い」シガーマシンやスパイラルカーはほとんど出番がない
  • オンロード限定だが、ウィングカーにパーツでウィングをつけるとチートレベルで強い(コーナーでみんな失速する中、まったく失速せず一瞬で抜き去れる)
  • ドライバーは「スタートダッシュ」持ちの人がおすすめ(最後尾からスタートでも少しは有利になる)
  • メカニックはとにかく頭数揃えることを優先→あとは技術力が高い人を厳選
  • 車のパラメータは最高速度を最も上げづらいので、「スポーツマフラー」は+1,+2と鍛えたものを大量につくっておく
  • 主人公の職業は研究員がおすすめじゃないかなぁ(研究Pはいくらあっても困らない)

「あおぞら飛行隊」はシステムがまんまメタルマックスなので、メタルマックスやったことない人がレビュー欄で「難しい」って苦言を呈してるのを見て俺たちドラム缶押すマンはほくそ笑んでるんですよね。

何が言いたいかというと、機械に乗るゲームを攻略するにあたってとにかくエンジンは絶対鍛えたほうがいいと。あとは特殊戦。「あおぞら飛行隊」でいえば硬い敵と素早い敵絶対殺すマンな機体を1つ作るだけでだいぶ楽になりますし、「開幕!!パドックGP2」でいえばオンロードもオフロードも凍結路も苦にしないマシンをつくるだけで楽になります。

(「あおぞら飛行隊」のほうもメタルマックスファンやファミコン時代のクソゲー好きにおすすめできる要素があるのですが、メタルマックスファンは某ロケットで突き抜けたソシャゲのせいでソシャゲアレルギーを発症してる私のような方が多そうなので控えておきます。)

あ、ダメ出し一つし忘れてたわ。ガチャでNのゴミばっか出るからわからんけど、そもそも

5.「オンロードも凍結路も強いマシン」「オンロードもオフロードも強いマシン」をつくれない

っすよねこのゲーム。それでワールドグランプリ詰んでるんですよね。むしろこっちが攻略情報教えてほしいレベル。

--

ヒントとか攻略情報でいうと、ファミコンのクソゲーとして名高い「ミシシッピー殺人事件」の、「重要な証言は一度しか言ってくれず、メモってないと詰む(+メモは最大3件までしか取れず、上書きされていく)」という仕様は鬼畜でしたね。


あれ攻略本なしでクリアできた人いるんですかね。

カイロソフトの「開幕!!パドックGP2」がファミコン時代のクソゲーっぽくて絶妙にハマるという感想を抱く人は他にもいるはず【簡易攻略あり】


ただのクソゲーは時間の無駄なのでやる気はしないが、絶妙なクソゲーは一種のアートだからやりたいというあなたのためのブログ記事を衝動的に書かせていただきます。広告記事とかではなく好き放題ダメ出しなどしてます。

私はファミコンど真ん中世代ではないのですが、比較的裕福な親戚の兄から大量のソフトを譲り受けたという幸運もあったりして、ファミコンの名作からクソゲーまで割と触ったことがあります。

カイロソフトといえば、当時学生だったという臼井氏がPC向けのフリーゲーム「ゲーム発展途上国」シリーズを開発したところ大ブレイク、法人化して作品がガラケーにも移植され、今では海外でもヒットしているとかなんとか。

なんといっても「ドット画」+「クォータビュー」+古臭い言い方をすると「ウィットに富んだセリフ回し」という独自の世界観がファミコン世代、若い子、そして海外のゲーマーに広くウケているものと思われます。

ガラケー時代は月額数百円で遊び放題という破格の値段設定だったことを知っている古いファンが多いため、スマホにシフトしてからの1本600円という安くはない買い切り制、および スタミナやガチャなどソシャゲの真似だけしてるけど追加コンテンツの配信などが一切ないなんちゃってソシャゲ の量産には不満も多く、レビュー欄はなかなかに荒れております。

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ぼく「ねぇカイロくん、教えてほしいんだけど、ギルドとかでユーザー同士の交流もできないし、追加・限定コンテンツやイベントの配信もないのに、なぜ“ソーシャルゲーム”のシステムを流用しているんだい?」


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で、この「開幕!!パドックGP2」も “なんちゃってソシャゲ” の一つなんですが、「追加コンテンツとかイベントとかつくってもアクティブユーザーいないし新作つくろうぜー」なノリが透けて見えるカイロソフトにしてはまだ諦めさせない程度に微々たる更新をしております。わたしとしては、名作「大海賊クエスト島」を国内、「開幕パドックGP2」と「あおぞら飛行隊」を海外のメインタイトルとして据えているのではないかとにらんでいます。

それにしてもソシャゲってユーザー側もイベントのランキング見たらアクティブユーザー数わかるのがつらいですね。ランキングで初期順位(最下位)が1,000位くらいだったりしたときは「あっ…(察し)」ってなりますよね。大航海時代シリーズはどうしてあんなに落ちぶれてしまったんだ。


車を鍛えてレースに出て勝ち進むだけの、攻略法もへったくれもない簡単なゲームです

このゲームの流れは

[1] 優秀なスタッフ(ドライバーとメカニック)を雇います

[2] 車をつくります

[3] パーツを買い揃えて装備します

[4] レースに出ます

[5] レースに出ると賞金や強化アイテムがもらえるので、車とスタッフを強化していきます

という感じ。レースはほとんど自動で、ユーザーはほんの気持ち程度に加速するボタンをタイミング良く押して応援するくらいしか操作がありません。

車の強化もいたってシンプルで、適当にアイテムをぶちこめば勝手に成長します。時間さえかければ、特に詰まることもなくトントン拍子に勝ち進めます。クリアしていくだけなら特にガチャも必要ありません。

そんなぬるいゲームの何が面白いのかといえば、とにかくドット画の世界でチープな車がペンギンたちに見守られながら南極を爆走するみたいなグラフィックと、思わずクスッとくるセリフ回しに尽きます。

カイロソフトのユーモアセンスはなかなかぶっとんでいるので、人を選ぶとは思いますが、私は他の作品でも思わずキャプチャとってしまうようなことが多かったです。ドット画の無表情な顔がまたサイコパスっぽくていいんですよね。


あと

「息子のためによもぎ餅をつくろうとよもぎを取りにきたら足を滑らせてしまいました」

「助けてくれてありがとうございます。なお、やっぱり作ったよもぎ餅は息子にひとしきり見せびらかしたあとに一人で全部食べようと思います。では!」

みたいなとこも「ンフッwww」って変な声出ました。

求人サイトの採用情報でさえこんな感じでふざけてますが、これはPRパーソン的には一見の価値ありだと思います。

https://www.green-japan.com/company/4838

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カイロゲーは全般的に「がっつりゲームをやる」という感じではなく「適当にプレーしながら、グラフィックとキャラクターに癒やされる」タイプのアプリだとは思います。だからこそゲームバランスや仕様がいろいろおかしいのかもしれませんが。

感想を書こうとするとムカついたポイントばっかり思い出してしまう

そんなわけでいろいろ思い出してしまったので、理不尽すぎてキレかけたポイント5つをご紹介します。

1. 自分らが走るコースを調べもしない、有能すぎるスタッフたち

上位のレースに参加するには4~6戦の合計ポイントを競うツアーで優勝する必要があります。そこで走るコースは知らないコースばかりです。

ですが、舐めプ上等の主人公チームのメンバーは、走るコースを一切調べません。

世界一を決めるツアーになると、「オンロード(普通のコース)」と書いてあるにも関わらず、走っているといきなり「凍結路」や「オフロード(舗装されていない悪路)」など、専用のマシンや装備じゃないとまともに走れない道に突入します。 もちろんオフロードと聞いていたのに半分くらいオンロードみたいなコースもあります。

訳がわからないうちに大失速し、接戦だったライバルたちがあっという間に追い抜いていきます。なるほどこれが世界の壁か~。

んなわけあるかアホが。

普通に「うわぁ世界のトップレベルの奴らははええな~車とドライバーもっと強化しなきゃ(使命感)」みたいな負け方ではない。ただただ理不尽な負け方をします。


「途中が凍結路って知ってたらこのマシン(セッティング)選んでねぇよ!」っていう。

2. 初期位置を決める「予選」が、自軍の車やドライバーの腕以外の圧力で決まる

前作の初代「開幕!!パドックGP」は未プレイなのですが、本作は結構短いコースも多いので、スタート時に先頭にいられるかどうかが鍵となります。

スタート位置は、レース前に「予選」という謎のシステム(自動)でタイムを計測し、早かった順に決まります。が、この予選のタイムが、謎の変数によって操作されている疑惑があります。

たとえば同じコースAを走るにも、ライバルの実力など難易度が違う「初級」と「上級」のレースがあります。当然、同じコースを走るのだから予選のタイムは同じになるはずです。

ところが、同じコースを走っているはずなのに、上級のレースになると、なぜか予選のタイムがガタ落ちします。 一体何が起きているのかはわかりません。脳内補完するなら「あいつ優勝候補やんけ! 全員で妨害したろ!」という集団私刑ですが、それなら本番でやれ。

で、結局なぜか理不尽に最後尾からスタートさせられることになり、短いコースでは全員を追い抜くことができず終了…というクソみたいな負け方も多く経験します。

これは推測ですが、スタッフ2名という小規模で1タイトルを開発するカイロソフトなので、たぶんそこまで複雑なプログラム組んだりデータ入力したりしてない気がするんですよ。(※あくまで個人の感想です)

なので、自軍のマシンやドライバーの能力値や、ライバルのそれをもとに各レースのバランスを調整するとかではなく、「とりあえず難易度を高く設定した上級レースはめっちゃ後ろのほうからスタートさせるように変数いれとこ」くらいのノリで開発されている気がします。それくらい、なんかとんでもないぶっちぎり最下位の予選タイムとか出てくるので。

3. 加速できるアイテムは超貴重だが、CPUは無制限に使ってくる

一応、レース中にプレイヤーが操作できるボタンとして、マリオカートのキノコみたいなアイテムもあります。

しかしこれは、現実の時間の流れに対応してすこーーーしずつ溜まっていくガスを一気に使うという虎の子のアイテムです。よっぽどの勝負どころ、まともにやっても勝てるかどうか半々な勝負でしか使いたくありません。

1人プレーモードではそんなにイラつくことはありませんが、このゲームをプレーしている他のユーザーと対戦してランキングに入る+強化アイテムをもらうという対戦モードでその悲劇は幕を開きます。

前述のような超有能スタッフ陣が「この相手なら勝率は50%」とか予測してくれるので、接戦になると思うライバルを選んでレースをやってみます。

しょっぱなから、めっちゃキノコ(ガス)使ってきます。

マリオカート64(N64)世代の方であれば

「イェッヒィイーーwwww」

「ハァーーッハッハァーwww」

「デッwwwデッデッwwwデッテイウwwwwww」

というあのイラッとくる笑い声が脳内補完されると思います。

さらに、こちらは数日かけて頑張って貯めても2回しか使えないのに、CPUはなぜか3回とか4回とか使ってきます。

「よっしゃまた追い抜いた! これであいつもキノコ使わんやろ…」と思わせてからの、最終コーナーまわった直後での

「イェッヒィィィィィwwwwwwwww」

で逆転されたりします。

あんだけキノコ使っても接戦な相手を「勝率50%」って予測するスタッフはバカなのかと思いましたが、そもそも凍結路があることを調べもせずに「普通のオンロードコースです」って報告してくる程度にはバカなので、とても納得しました。


解雇しようとしたらなんか情に訴えかけてきますしね。

4. ガチャとメダルと作業時間のバランスがツッコミどころ満載

ユーザー同士の交流も追加・限定コンテンツの配信もない “なんちゃってソシャゲ” として、ソシャゲの悪いところだけを受け継いでいるカイロゲーなわけですが、

  • パーツの強化
  • 拠点の設備の強化
  • 新たなパーツや設備を生み出すための研究

など、あらゆるところで時間がかかります。

設備をつくるのに15分。レベル1の設備はほぼ何の役にも立たないので強化するために15分。レベル2でも以下同文なので強化するために30分。レベル3でも以下同文なので1時間。こういう積み重ねも絶妙にイラッとします。新しいパーツの研究にいたっては最初からカジュアルに「あと2日」とか出ます。

これを短縮するには石(メダル)が必要なのですが、特殊なマシンやパーツを入手できる可能性があるガチャと共通なので、石はできるだけガチャに使いたいわけです。

というか、無個性なマシンとパーツ以外はガチャからしか出ないって仕様がそもそも鬼畜なんですが、 まぁそれはおいといて石とガチャのバランスです。

もうこれ箇条書きでもいっぱい言いたいことあるんですが

  • 手に入る石の量と、求められる石の量のバランスがおかしい(※最近は石をばらまいてるので緩和されてますが)
  • 石の消費量が3~4倍の「プレミアムガチャ」から、通常ガチャレベルのマシンがバンバン出る
  • かと思ったら、通常ガチャからプレミアムなマシンが普通に出てくる
  • 貴重な石を使ってガチャを回すのに、RやSRどころかNクラスのマシンがバンバン出てくる(通常のソシャゲでいうと、引ける頻度はレアガチャなのに、出るものは無料ガチャに毛が生えたレベル)
  • 強力なパーツはガチャからしか出ないのに、とにかくRやSRのパーツが出ず、ゴミがたくさん出てくる(マシンのガチャよりひどい)

と、他のユーザーの状況を見ても死屍累々となっています。

まぁカイロソフトのゲームは決して廃課金するようなものではなく、毎日少しずつ貯めた石をはたいてようやくガチャをまわすわけです。

そこで待ち受ける

「イェッヒィィィィィwwwwwwwww」

それでも私たちはカイロソフトが好きなんだ。新作もレビュー欄も全部見てるんだ

アプリのレビュー欄、2chのカイロソフトスレなど、ユーザーが集うコミュニティは常に荒れています。ここ5年くらいは常に「そろそろ倒産するのかも…」と書き込まれているくらいには殺伐としています。 ほんましょっちゅう書かれてますよね。


カイロソフトもそろそろ対抗して「ここ数年で最高の潰れどき」みたいなネタにしていいと思うんですけどね。

でもまぁ Green でガンガン採用かけてるので普通に海外の売上とかが好調なんだと思います。

わたしなどは職業柄、アプリのDL数、開発コスト、ユーザー課金単価などを推測して国内の売上は計算してみたことはあるのですけども。まぁどう考えても(少なくとも国内では)600円で買い切りにしてる場合ではないっすよね。ただリワード広告もいつまでもつかってとこは気になりますけど…。

で、とにかくカイロさんの場合、長年ついてきてるファンはなんやかんやでリーガル・ハイ9話のあれくらい固い絆で結ばれている感があり、海外はもうこの世界観だけでも順調にいける気がするので、あとは国内で新規ファンをどれだけつくれるかに注目しています。


まじかよ9人しか登録してなかったのかあれ。やべぇな、そろそろ倒産するんじゃない…?

一応この手のレビュー記事にありがちな「おまけとしての攻略情報」

  • とりあえずエンジンを鍛える
  • 燃料プラントと貯蔵庫は最優先で購入・増設して鍛えておかないと後半でまともに遊べなくなる
  • テクノロジーはGT車を3段階まであげて「クラシック」車を解禁、ラリー車を3段階まであげて「フロッグ」車を解禁。この2種はガチャで出る変なやつよりずっと使える。
  • 直線的なコースより入り組んだコースが多いので、「直線に強い」シガーマシンやスパイラルカーはほとんど出番がない
  • オンロード限定だが、ウィングカーにパーツでウィングをつけるとチートレベルで強い(コーナーでみんな失速する中、まったく失速せず一瞬で抜き去れる)
  • ドライバーは「スタートダッシュ」持ちの人がおすすめ(最後尾からスタートでも少しは有利になる)
  • メカニックはとにかく頭数揃えることを優先→あとは技術力が高い人を厳選
  • 車のパラメータは最高速度を最も上げづらいので、「スポーツマフラー」は+1,+2と鍛えたものを大量につくっておく
  • 主人公の職業は研究員がおすすめじゃないかなぁ(研究Pはいくらあっても困らない)

「あおぞら飛行隊」はシステムがまんまメタルマックスなので、メタルマックスやったことない人がレビュー欄で「難しい」って苦言を呈してるのを見て俺たちドラム缶押すマンはほくそ笑んでるんですよね。

何が言いたいかというと、機械に乗るゲームを攻略するにあたってとにかくエンジンは絶対鍛えたほうがいいと。あとは特殊戦。「あおぞら飛行隊」でいえば硬い敵と素早い敵絶対殺すマンな機体を1つ作るだけでだいぶ楽になりますし、「開幕!!パドックGP2」でいえばオンロードもオフロードも凍結路も苦にしないマシンをつくるだけで楽になります。

(「あおぞら飛行隊」のほうもメタルマックスファンやファミコン時代のクソゲー好きにおすすめできる要素があるのですが、メタルマックスファンは某ロケットで突き抜けたソシャゲのせいでソシャゲアレルギーを発症してる私のような方が多そうなので控えておきます。)

あ、ダメ出し一つし忘れてたわ。ガチャでNのゴミばっか出るからわからんけど、そもそも

5.「オンロードも凍結路も強いマシン」「オンロードもオフロードも強いマシン」をつくれない

っすよねこのゲーム。それでワールドグランプリ詰んでるんですよね。むしろこっちが攻略情報教えてほしいレベル。

--

ヒントとか攻略情報でいうと、ファミコンのクソゲーとして名高い「ミシシッピー殺人事件」の、「重要な証言は一度しか言ってくれず、メモってないと詰む(+メモは最大3件までしか取れず、上書きされていく)」という仕様は鬼畜でしたね。


あれ攻略本なしでクリアできた人いるんですかね。