- 「広報」や「編集」の概念を常時アップデートしていく感じで -


富山(高岡)出身で千葉在住の人間が、どんなもんかな〜と思って金沢にインストールされた Tokyo の流行りもんを体験してきました。地元民なので立地とかの解説はしやすいと思います。

最初に結論を述べると

  • チェックイン以降、特にプレミアム感を覚えることはない(所詮は金沢ということで、都会の店舗より格安店の趣き)
  • 大浴場とサウナ、アメニティには満足
  • 細かい部分の残念さがどんどん気になってくる
  • 地元民からすると立地は中途半端
  • ホテル激戦区の金沢なので他にもっといいところはあると思う

ですが、これは個人の感想なので、客観的な事実も交えて解説していきます。

立地・アクセス面のメリット・デメリット解説



立地は金沢のメインストリートをまっすぐ進んで、主要観光地その1の近江町市場を過ぎて兼六園ルートに向かう間にある「南町・尾山神社」エリア(バス停目の前にあり)。

ここに宿を取る立地的なメリットは

  • 金沢駅前に比べて飲食店が多い(外国人向けのオサレな店からチェーン店まで)
  • 歩きやすい靴と気力さえあればどこにでもアクセスしやすい
  • 無料で利用できるコワーキングスペースである IT ビジネスプラザ武蔵「CRIT」 までかなり近い(電源・WiFi あるので仕事しやすい ※)
  • 小松空港までのリムジンバスで帰路につきやすい(始発の香林坊が最寄りなので確実に座れる)

※ 金沢くらいの田舎で落ち着いて仕事できる場所はココ以外にほとんどないので、完全オフモードではない場合(緊急連絡などが来る可能性がある場合)はココへのアクセスも結構重要になる。ココへのアクセスだけは抜群にいい。

デメリットは

  • 主要観光地もメイン繁華街も「徒歩圏内」というにはちょっと遠い(結局周遊バスを利用して待つことになる)

と、地元民からしてもなんとも絶妙(中途半端)な立地だと思います。
女性や高齢者だとかなり体育会系の方以外にはおすすめできない。ヒール履いてたら詰みます。

なので、立地としては悪くはないが、各所が徒歩圏内だと思って歩き回るとだいぶ疲れるので、結局そこまでアクセス良くはない、と思います(地元民の感想)。 普通にチェックインしやすい金沢駅前のホテルか、観光帰りに片町で飲んで帰りやすい香林坊・片町エリアのホテルでよくない?って思う。

施設(客室・共用部分・お風呂)について

フロント対応

CA 意識の服装・接客態度でキビキビとチェックイン手続きをしてくれる。とても 3,000 円〜の宿とは思えない。

露骨に女性スタッフ中心に採用してる感じなので、昨今のジェンダー論の観点からいってどうなんだろうとは少し。所詮カプセルホテルなのでおじさん客がメインにはなると考えれば合理的ではあるのですが。

客室(キャビン)


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(キャビンの写真は SNS に結構あるのでうっかり撮り忘れた)

最安のビジネスキャビンでも立って着替えができるくらい天井が高いので、カプセルホテルとしては優れている。が、物音が響きやすく、居心地としては結局そのへんの格安ビジネスホテルと変わらない。気分よく過ごせるのはフロントまで。

ノート PC やスマホは備え付けのセキュリティボックスに収納しておく感じですが、コンセントまで遠いので充電しながら収納できないのが致命的。某ドミトリーはこのへんしっかり設計してあったりする(後述)ので残念さが際立ちます。

…え? ファーストクラスは? いやいやその料金(5,000 円〜)払うならボロくないビジネスホテル泊まれますよ目を覚ましてください。

共用設備(風呂・サウナ)

最安で一泊 3,500 円ながら広い大浴場・サウナがあるのはかなりポイントが高い。アメニティも揃っており、シャンプー・コンディショナーも粗悪品ではない(男性浴場ですらボロいビジネスホテルにあるようなオッサン臭いやつとはまるで違った)ので、カッコつけたい年頃の大学生とかは相性いいと思います。

ただ、男性専用キャビンは 99 室(カプセル)・女性専用キャビンが 66 室なんですが、

  • 男性用コインランドリー 2 台(600 円〜)
  • 浴場フロアの休憩スペース 2 席
  • フロント前ラウンジのテーブル 2 卓(各 3 席)

と、共用スペースへの投資をケチっていることが見え見え。

カプセルホテルなんだから共用スペースでゆっくりとか談笑とかせずに寝るだけだろ、と考えれば普通ではありますが、だったら変に高級感とか出さなくていいのではと思いました。

コインランドリーの争奪戦は深刻で、洗濯物の量が多いと 140 分、少なくても 100 分かかる上に、終わっても本人が取りにこないと空かないので、使いたくても利用できない確率がそこそこ高い。

併設のカフェ&バー

これはバーではない。オーセンティックなバーに通ってる人間からすればここは居酒屋。なので、フロントのキッチリ対応 → プレミアムな内装で期待させてからの落差がすごい。

逆にカジュアルに食事やお話を楽しみたい方にとってはハードルが低くていいのではと。所詮は一泊 3,500 円〜の宿ですし。

UX

大浴場フロア(コインランドリー・自動販売機)に行くにはエレベーターの乗り換えが必要なのですが、各一基しかないので、待ち時間が結構長い。

館内をスムーズに回遊できないのは結構キツい。

あと、言葉は濁しますが、金沢百万石通り店の場合は価格帯が「格安個室」になる以上、いくらオサレな外見でも客層というか民度はお察しではと(最初からドミトリーとして売ってるほうが覚悟の上で来る人が多くていいのでは説)。

問題はこれが金沢というホテル激戦区にあること

チェックインまではそこそこ高級っぽいホテル

→案内されてみればただのカプセルホテル

→施設内を回遊していくうちにげんなりしていく

という印象だったので、個人的にはあんまりおすすめできなくなりました。

4,000 〜 5,000 円クラスのビジネスホテルもあれば 3,000 円前後でドミトリーに泊まれるゲストハウス系の宿泊施設も多いのが金沢です。なのであえてここを選ぶ理由って、それこそサウナ・大浴場くらいかなと。

たとえば金沢駅前のドミトリー「Blue Hour Kanazawa」なんかは

  • 金沢駅から歩ける立地
  • まだ建ってから数年なので綺麗・オサレ
  • コインランドリーが近所にある
  • 共用ラウンジが広く、仕事・読書・談笑しやすい
  • PC・スマホをセキュリティボックスに収納しながら充電できる
  • 一泊 3,000 円

と、結構イケメンだったりします(天井低いカプセルかつ風呂・サウナはありませんが)。

あと冒頭でも書きましたが立地・アクセス考えても金沢駅前か片町・香林坊のほうが結局便利だと思います。






「で、金沢の観光でおすすめの場所は? 地元民ならそれ教えろよ」

最近の金沢のガッカリ現象については以前 Twitter に書いたらそこそこシェアされたので再掲。「金沢駅前なんもなくてがっかりされる現象」について「金沢の遊び場は駅前じゃねーんだよ!」とモヤモヤしている北陸民は結構多いと思います。


観光ガイドとかだと

  • 王道は兼六園・金沢城・21 世紀美術館
  • 北陸の魚介を堪能するなら近江町市場が駅近にあるよ
  • ひがし茶屋街とか昔ながらの街並みでおしゃれだよ
  • ひがし茶屋か兼六園付近で「金箔ソフトクリーム」を食べてインスタに投稿しよう

って感じみたいですが、地元民の間では

  • 観光客増えてはいるけど、基本的には「京都より混雑してない京都っぽい街」だと思ってもらえれば(文化は完全に関西圏です)
  • その代わり京都ほど見る場所はない。コンパクトにまとまっとるから巡回はしやすいけど
  • 兼六園も観光シーズンは京都みたいに混むし、高岡の古城公園のほうが落ち着いて自然を堪能できる
  • 近江町はもう観光客しかおらんし、全然行かんようなった
  • 駅ナカの回転寿司屋とかでもまぁ悪くはないけど、コスパ重視なら郊外行くほうがいい。なんなら氷見・七尾とか高岡まで
  • 「金沢おでん」はテレビに作られたブームであって、地元民はそんなもんありがたがって食ってない(富山でいうブラックラーメンと同じ)
  • 金箔ソフト(笑) 金箔って無味無臭やからな(笑)
  • 飲むなら片町を散策してほしい(北陸最大の、最も歴史ある繁華街)
  • 北陸新幹線より小松空港使うほうがいいよ、パックツアー料金にすればホテル代込みでかなり安くなるから

というところです。北陸の菓子って、富山は月世界で金沢はあんころ餅なイメージ。

ガチのおすすめ寿司屋とかはブログで書くようなものではないので、そのへんの飲み屋で知り合った地元のおっちゃんとかに聞くことをおすすめします。特に片町なら舌が肥えてる手練れが多いと思うので。オーセンティックなバーに通うホッパーの方はとりあえず「スプーン」にどうぞ。

あと、まわしものではないんですが、ミステリー小説好きな方はひがし茶屋方面にある「謎屋珈琲店」に行くといいと思います。金沢駅から歩けます。

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(旅行のときってホテル備え付けのシャンプーがしょぼかったときにすげぇ萎えるよね)

ファーストキャビン金沢百万石通り店に泊まってきた感想(+北陸人によるミニ観光ガイド)


富山(高岡)出身で千葉在住の人間が、どんなもんかな〜と思って金沢にインストールされた Tokyo の流行りもんを体験してきました。地元民なので立地とかの解説はしやすいと思います。

最初に結論を述べると

  • チェックイン以降、特にプレミアム感を覚えることはない(所詮は金沢ということで、都会の店舗より格安店の趣き)
  • 大浴場とサウナ、アメニティには満足
  • 細かい部分の残念さがどんどん気になってくる
  • 地元民からすると立地は中途半端
  • ホテル激戦区の金沢なので他にもっといいところはあると思う

ですが、これは個人の感想なので、客観的な事実も交えて解説していきます。

立地・アクセス面のメリット・デメリット解説



立地は金沢のメインストリートをまっすぐ進んで、主要観光地その1の近江町市場を過ぎて兼六園ルートに向かう間にある「南町・尾山神社」エリア(バス停目の前にあり)。

ここに宿を取る立地的なメリットは

  • 金沢駅前に比べて飲食店が多い(外国人向けのオサレな店からチェーン店まで)
  • 歩きやすい靴と気力さえあればどこにでもアクセスしやすい
  • 無料で利用できるコワーキングスペースである IT ビジネスプラザ武蔵「CRIT」 までかなり近い(電源・WiFi あるので仕事しやすい ※)
  • 小松空港までのリムジンバスで帰路につきやすい(始発の香林坊が最寄りなので確実に座れる)

※ 金沢くらいの田舎で落ち着いて仕事できる場所はココ以外にほとんどないので、完全オフモードではない場合(緊急連絡などが来る可能性がある場合)はココへのアクセスも結構重要になる。ココへのアクセスだけは抜群にいい。

デメリットは

  • 主要観光地もメイン繁華街も「徒歩圏内」というにはちょっと遠い(結局周遊バスを利用して待つことになる)

と、地元民からしてもなんとも絶妙(中途半端)な立地だと思います。
女性や高齢者だとかなり体育会系の方以外にはおすすめできない。ヒール履いてたら詰みます。

なので、立地としては悪くはないが、各所が徒歩圏内だと思って歩き回るとだいぶ疲れるので、結局そこまでアクセス良くはない、と思います(地元民の感想)。 普通にチェックインしやすい金沢駅前のホテルか、観光帰りに片町で飲んで帰りやすい香林坊・片町エリアのホテルでよくない?って思う。

施設(客室・共用部分・お風呂)について

フロント対応

CA 意識の服装・接客態度でキビキビとチェックイン手続きをしてくれる。とても 3,000 円〜の宿とは思えない。

露骨に女性スタッフ中心に採用してる感じなので、昨今のジェンダー論の観点からいってどうなんだろうとは少し。所詮カプセルホテルなのでおじさん客がメインにはなると考えれば合理的ではあるのですが。

客室(キャビン)


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(キャビンの写真は SNS に結構あるのでうっかり撮り忘れた)

最安のビジネスキャビンでも立って着替えができるくらい天井が高いので、カプセルホテルとしては優れている。が、物音が響きやすく、居心地としては結局そのへんの格安ビジネスホテルと変わらない。気分よく過ごせるのはフロントまで。

ノート PC やスマホは備え付けのセキュリティボックスに収納しておく感じですが、コンセントまで遠いので充電しながら収納できないのが致命的。某ドミトリーはこのへんしっかり設計してあったりする(後述)ので残念さが際立ちます。

…え? ファーストクラスは? いやいやその料金(5,000 円〜)払うならボロくないビジネスホテル泊まれますよ目を覚ましてください。

共用設備(風呂・サウナ)

最安で一泊 3,500 円ながら広い大浴場・サウナがあるのはかなりポイントが高い。アメニティも揃っており、シャンプー・コンディショナーも粗悪品ではない(男性浴場ですらボロいビジネスホテルにあるようなオッサン臭いやつとはまるで違った)ので、カッコつけたい年頃の大学生とかは相性いいと思います。

ただ、男性専用キャビンは 99 室(カプセル)・女性専用キャビンが 66 室なんですが、

  • 男性用コインランドリー 2 台(600 円〜)
  • 浴場フロアの休憩スペース 2 席
  • フロント前ラウンジのテーブル 2 卓(各 3 席)

と、共用スペースへの投資をケチっていることが見え見え。

カプセルホテルなんだから共用スペースでゆっくりとか談笑とかせずに寝るだけだろ、と考えれば普通ではありますが、だったら変に高級感とか出さなくていいのではと思いました。

コインランドリーの争奪戦は深刻で、洗濯物の量が多いと 140 分、少なくても 100 分かかる上に、終わっても本人が取りにこないと空かないので、使いたくても利用できない確率がそこそこ高い。

併設のカフェ&バー

これはバーではない。オーセンティックなバーに通ってる人間からすればここは居酒屋。なので、フロントのキッチリ対応 → プレミアムな内装で期待させてからの落差がすごい。

逆にカジュアルに食事やお話を楽しみたい方にとってはハードルが低くていいのではと。所詮は一泊 3,500 円〜の宿ですし。

UX

大浴場フロア(コインランドリー・自動販売機)に行くにはエレベーターの乗り換えが必要なのですが、各一基しかないので、待ち時間が結構長い。

館内をスムーズに回遊できないのは結構キツい。

あと、言葉は濁しますが、金沢百万石通り店の場合は価格帯が「格安個室」になる以上、いくらオサレな外見でも客層というか民度はお察しではと(最初からドミトリーとして売ってるほうが覚悟の上で来る人が多くていいのでは説)。

問題はこれが金沢というホテル激戦区にあること

チェックインまではそこそこ高級っぽいホテル

→案内されてみればただのカプセルホテル

→施設内を回遊していくうちにげんなりしていく

という印象だったので、個人的にはあんまりおすすめできなくなりました。

4,000 〜 5,000 円クラスのビジネスホテルもあれば 3,000 円前後でドミトリーに泊まれるゲストハウス系の宿泊施設も多いのが金沢です。なのであえてここを選ぶ理由って、それこそサウナ・大浴場くらいかなと。

たとえば金沢駅前のドミトリー「Blue Hour Kanazawa」なんかは

  • 金沢駅から歩ける立地
  • まだ建ってから数年なので綺麗・オサレ
  • コインランドリーが近所にある
  • 共用ラウンジが広く、仕事・読書・談笑しやすい
  • PC・スマホをセキュリティボックスに収納しながら充電できる
  • 一泊 3,000 円

と、結構イケメンだったりします(天井低いカプセルかつ風呂・サウナはありませんが)。

あと冒頭でも書きましたが立地・アクセス考えても金沢駅前か片町・香林坊のほうが結局便利だと思います。






「で、金沢の観光でおすすめの場所は? 地元民ならそれ教えろよ」

最近の金沢のガッカリ現象については以前 Twitter に書いたらそこそこシェアされたので再掲。「金沢駅前なんもなくてがっかりされる現象」について「金沢の遊び場は駅前じゃねーんだよ!」とモヤモヤしている北陸民は結構多いと思います。


観光ガイドとかだと

  • 王道は兼六園・金沢城・21 世紀美術館
  • 北陸の魚介を堪能するなら近江町市場が駅近にあるよ
  • ひがし茶屋街とか昔ながらの街並みでおしゃれだよ
  • ひがし茶屋か兼六園付近で「金箔ソフトクリーム」を食べてインスタに投稿しよう

って感じみたいですが、地元民の間では

  • 観光客増えてはいるけど、基本的には「京都より混雑してない京都っぽい街」だと思ってもらえれば(文化は完全に関西圏です)
  • その代わり京都ほど見る場所はない。コンパクトにまとまっとるから巡回はしやすいけど
  • 兼六園も観光シーズンは京都みたいに混むし、高岡の古城公園のほうが落ち着いて自然を堪能できる
  • 近江町はもう観光客しかおらんし、全然行かんようなった
  • 駅ナカの回転寿司屋とかでもまぁ悪くはないけど、コスパ重視なら郊外行くほうがいい。なんなら氷見・七尾とか高岡まで
  • 「金沢おでん」はテレビに作られたブームであって、地元民はそんなもんありがたがって食ってない(富山でいうブラックラーメンと同じ)
  • 金箔ソフト(笑) 金箔って無味無臭やからな(笑)
  • 飲むなら片町を散策してほしい(北陸最大の、最も歴史ある繁華街)
  • 北陸新幹線より小松空港使うほうがいいよ、パックツアー料金にすればホテル代込みでかなり安くなるから

というところです。北陸の菓子って、富山は月世界で金沢はあんころ餅なイメージ。

ガチのおすすめ寿司屋とかはブログで書くようなものではないので、そのへんの飲み屋で知り合った地元のおっちゃんとかに聞くことをおすすめします。特に片町なら舌が肥えてる手練れが多いと思うので。オーセンティックなバーに通うホッパーの方はとりあえず「スプーン」にどうぞ。

あと、まわしものではないんですが、ミステリー小説好きな方はひがし茶屋方面にある「謎屋珈琲店」に行くといいと思います。金沢駅から歩けます。

ラックス モイスチャー 保湿シャンプー&コンディショナー 40g+40g
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売り上げランキング: 9,021

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(旅行のときってホテル備え付けのシャンプーがしょぼかったときにすげぇ萎えるよね)