- 「広報」や「編集」の概念を常時アップデートしていく感じで -


冊子の選手名鑑があまりにアレなのでシアトルの選手最新情報をまとめたいと思っていた。トレード期間終了後に出そうと思っていたもののこんなタイミングに。

プレーオフ初戦敗退もありうるけど観戦のお供にどうぞー。

「レギュラー」の定義は難しいですが ST 専門選手以外はだいたいカバーしました。

2018-19 シーズンの SEA 総括

10 勝 6 敗(NFC WEST 2 位 / NFC 第 5 シード)

一流どころである CB・シャーマン、SS・チャンセラー、DE・エイブリル&ベネット、TE・グラハム、DT・リチャードソンが抜けた他、CB・シェッド&レーン、TE・ウィルソン、WR・リチャードソンなどのレギュラー陣も一気にリリース。
若手をどんどん登用して再建を打ち出したシーズンは開幕 2 連敗(プレシーズン全敗なので 6 連敗)、さらに OC とウィルソン、首脳陣とトーマスが揉めるなど不安しかない立ち上がりとなった。

その後は低迷するチームになんとか勝って勝率 5 割付近をウロウロしつつ、GB・CAR・MIN というプレーオフ候補チームに連勝して一気にビッグウェーブに乗る。そして今季絶好調の KC を倒してワイルドカードを決め、気づけば安定の 10-6。序盤のカオスが嘘のように「スロースターターの SEA(序盤は死んだフリ、劣化版ペイトリオッツ)」が復活した。

なお好成績を残した割にプロボウル選出は MLB・ワグナーと P・ディクソンのみ。これはスタッツ的に飛び抜けた選手が少なく、週代わりでヒーローが現れた今季を象徴している。ここぞの場面…の一歩前段階あたりでブロック要員の FB・マッデン、OT・ファントへのパスなどの奇策を使ったり、DT・ジョーンズや CB・キングなど D# のデプス下位の控え選手がいきなり輝いたりと、まさにチーム全員の力で勝ちきった印象。


チームの長所

攻撃面ではラン獲得ヤードが NFL 1 位。これはそもそも狂ったようにランをコールすること、カーソン・デービス・ペニー・マキシックと NE ばりに RB を使い分けていること、OL を完全にフィジカル重視にしたことなどが原因として挙げられる。

特に C・ブリット、RG・フルーカー、RT・イフェディはいずれもドラフト上位指名の素材で相手 DL を押し込む力が高い。さらに(TE のデプスが薄いこともあって)ジャンボパーソネルで OT・ファントを使う場面も多く、チームのアイデンティティを浸透させたシーズンとなった。また、ウィルソンは短~中距離パスにはまだ不安定さが残る(OC もデザインが得意ではない)もののロングボムの精度は高く、相手がラン守備に意識を集中しきれない怖さを与えている。「あのカードを出すかもしれねぇって思わせたらその時点で勝ちなんだよ、青二才」って言ってるかどうかは不明。

守備面では全ポジションの FF の多さに注目したい。LOB の一角であり FF の名手だった CB・マクスウェルは IR 入り後そのままカットされたが、彼の遺伝子が受け継がれているかのように DB 陣の FF 能力が覚醒。もともとボールスキルの高いマクドゥーガルド、長身でリーチの長いフラワーズ、いぶし銀のコールマンらが次々にパンチングをくらわせ、TO にならずとも相手のボールを零す場面が多い。CAR 戦ではなんと 5 回こぼした(リカバー 0 回なので記録には残っていない)。

また、伝統の SEA スキームでは DT をラン守備特化で選抜していることもあり、勝負どころでのラン守備は健在。

チームの短所

パワーランに特化した結果、「回転ドア」と名高いパスプロ自体はあまり改善されていない。ランをしつこく見せてからの PA コールという戦術で昨季よりは時間が確保できるようになったが、依然としてパッシングダウンでの RT・イフェディは格好の獲物。またランとロングボム以外の手札が少なく、そもそも戦術として「リードしてから時間を潰していく」スタイルなので余計に前半に強い手札を集中&後半は単調になりがち。結果、リードを許して終盤に追いかける展開では期待が薄い。

守備は序盤戦でアール・トーマスが故障離脱して以降パス守備がズタボロになっている。INT は全く奪えず、マクベイ、シャナハン、マカーシー&ロジャース、ウィゼンハント&リバースといった攻撃のプロフェッショナルたちが率いる O# にはなすすべもなく蹂躙された。
CB・グリフィンが研究されてやられる場面も目立ったが、最大の問題は SEA スキームがアール・トーマスという一人の天才に依存しすぎていた(シャーマンやチャンセラーの穴とはワケが違う)ことであり、このままいくなら彼の後継者の獲得が必須。

そしてシーズン全体を通して怪我人の多さに苦しんだ。プレーオフでも主力が出場できるか不透明であり、このへんはコンディショニングに問題があるのではと思わされる。

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守備陣のレギュラー選手一覧

DT

ジャラン・リード

3 年目(2016 年 2 巡)

10.5 SACK

安心と信頼のアラバマ産 NT。ラン守備ではずっと貢献してくれているがパスラッシュはあまり伸びてこない。とはいえ軽い OL 相手ならパワーで押し込むことはできるので、一流ではないものの優秀なレギュラー。何より SEA のスキーム的にはこんだけラン守備が良ければ OK。

↑とか書いてたらシーズン後半にサック量産。弱い OL 相手に荒稼ぎしているという見方もできるが、それでもクラークへのマークが軽くなるなら御の字。

プーナ・フォード

1 年目(2018 年ドラ外)

カレッジに自信ニキたちいわくドラ外で獲得できたのはスティールらしい。180cm と小柄ながら腕が長く、ガタイ重視の SEA 軍 DL においては相手の感覚を狂わせることもできそう。

シーズン終盤にチームにアジャストするとランストップで良い仕事を見せ、「上位は盛大に外すが下位は当てる」首脳陣の目利きが鈍っていないことを証明している。

ナゼア・ジョーンズ

2 年目(2017 年 3 巡)

リードの翌年の三巡指名で同タイプのランストッパー。一年目終了時点でもなお「とにかく粗い」と評されるほど永遠の素材型。純然たるランストッパーには困っておらず、あまりにもパスラッシュの成長がないため二年目は控えの中でも序列が下がった。来季は奮起が求められる。

クイントン・ジェファーソン

3 年目(2016 年 5 巡)

3 SACK

DT・DE どちらにもセットする。弱体化した DL の中ではマシな部類のパスラッシュを持つが一軍レベルの OL 相手に勝てるほどではない。とはいえ三巡ルーキーのグリーンが故障もあって期待を裏切ってるので、いてくれてよかったとマジで思う。

シャマー・スティーヴン

5 年目(2014 年 7 巡で MIN → 今季加入)

2 SACK

層の厚い MIN の DL 陣で控えだった(一時期はスタメンだったらしい)フィジカルエリートをとりあえず獲得してみた。ナゼアとのポジション争い(と同じく MIN から獲得したトム・ジョンソンとのロスター枠争い)には勝ってスナップ数はもらったが、特段目立ったわけではない。まぁ SEA の DT は本来そういうものですが…。

DE

フランク・クラーク

4 年目(2015 年 2 巡)
14 SACK, 4 FF

The・フィジカルモンスター。LB 並のスピードで大外をまくることができる上にパワーや Awareness も高く、ランストップやファンブルリカバーなどでも貢献度が高い。エイブリル&ベネットという二枚看板の控えとしてじっくり育成できたのがよかったのか、先輩たち以上の化物に育つ予感。

カレッジ時代は素行に不安があったため 2 巡下位でスティールでき、今のところ特に問題はなかった…はずだが開幕 2 連敗を喫した CHI 戦後に「トゥルビスキー? 平凡な QB だったよ」と負け惜しみを言い放つ。怖い先輩たちがいなくなって本性が出てきたのか、契約延長のニュースもないことが SEA ファンをやきもきさせている。シャーマンやベネットからいろいろ変なこと(首脳陣の悪口)吹き込まれてそう。

ディオン・ジョーダン

4 年目(2013 年 1 巡で MIA →昨季加入)
1.5 SACK, 1 FF

元ドライチバスト再生工場になりたい首脳陣が昨シーズン連れてきて再生に成功。5 試合で 4 サックと爪痕を残す。

しかし今季は怪我に悩まされて出場スナップ数が減ったこともあって 1.5 サックに終わる。弱体化した DL の中では伸びしろ(復活)が見込めるタレントなので契約どうなるか。。

ラシーム・グリーン

1 年目(2018 年 3 巡)
1 SACK

PHI に移籍したベネットの後継者として期待された三巡指名。プレシーズンで無双するも、怪我もあってか RS はサッパリでカレッジ時代終盤の失速を彷彿とさせる。一軍レベルの OL 相手には通用しないという評価を覆すためにも巻き返しが求められる。

ジェイコブ・マーティン

1 年目(2018 年 6 巡)
3 SACK

クラーク Jr.。スピードラッシュが武器の小型ラッシャーで、こちらはパッシングダウン専門。プレシーズンではグリーンと共に大暴れするも RS ではきっちり対応されてしまった。

とはいえシーズン後半はそこそこ光るものを見せる。スピードラッシュ特化の WLB ではシャキーム・グリフィンも獲得していたため、彼とのポジション争いには勝ったことになっている。

LB

ボビー・ワグナー

7 年目(2012 年 2 巡)
138 TKL, 11 PD, 1 INT, 1 SACK, 2 FF

説明無用、NFL ナンバーワン MLB。速い・上手い・強い。

いい子ちゃん揃いになった新生 SEA のリーダーとはいえ元来は昨季トーマスと揉めるなどチンピラ気質。内心キレてても鉄仮面(ふてくされ顔?)を貫くウィルソンのようになれるかに注目。

K. J. ライト

8 年目(2011 年 4 巡)

ワグナーの相方として地味ながら一流~準一流として頑張ってきた。今季は膝を壊しほとんどの試合を欠場するも、LB のデプスがスカスカのためいるのといないのとではラン守備が別次元になる。
対戦相手からすればライトが出ないならかなりランを出しやすくなる。

マイカル・ケンドリックス

7 年目(2012 年 2 巡で PHI → 一瞬 CLE →今季横取り)

みんなの玩具である ILB(インサイダーラインバッカー)。ワグナーとライト以外全員控えレベルの現 LB 陣においては貴重な戦力として活躍し、株価はストップ高となっていた。きっとこの値上がりも最初から知っていて SEA からのオファーを受けたのだと思う。

序盤戦でのデビュー後に「やっぱお前謹慎な」と再び出場停止になるが、プレーオフを賭けた大一番の MIN 戦で復帰という劇的な展開を見せる。事前に知ってないとこんな最高のタイミングではできないと思うんですが…。

なお試合勘不足か悪目立ちする場面もあったもよう。そして試合後に IR 入りで今季終了と株価はストップ安。よかった、事前に何もかも知っているケンドリックスなんていなかったんだ…。

バークビアス・ミンゴ

6 年目(2013 年 1 巡で CLE → NE → IND →今季加入)
48 TK, 3 FF

元ドライチバスト再生工場として売っていきたい SEA が今季連れてきた大型新人(年齢は中堅)。

偉大な LB だった DC のケン・ノートン Jr. の指導のもとそれなりに成長はするが、基本的に LB 2 人のスキームで比較対象がライトになるため全然目立たないしあくまで控え扱い。再生できたかといえば否だと思う。ただ FF の多さは今季の SEA っぽいので契約に注目。

オースティン・カリトロ

2 年目(2017 年ドラ外で NYJ→SF→SEA→CLE→今季復帰)

MLB・OLB どちらもこなせるがそれはつまり典型的バックアップということ。ビッグプレーを許す場面はあるが活躍することもあるので、控えとしてはめっちゃ優秀。

CB

トレ・フラワーズ

191cm/92kg

1 年目(2018 年 5 巡)
6 PD, 3 FF

文句なしに今季のチーム新人王。CB 陣の故障が相次いで開幕戦から消去法でスタメンに抜擢されたが、徐々に順応して終盤は頼れるレギュラーに。

身長 191cm と長い腕、40 yard 4.42 秒 のスピードを持つ The・シーホークス DB。こういうタイプを上位(D. James, K. King など)ではなく五巡で取るのがシュナイダー&キャロル政権の特徴。
カレッジでは FS だったが、プレーリードが特段良いわけでもない上にマッチ棒体型のためプロでは CB へコンバート。マンカバーのパス守備はまだまだ成長途上だが、リーチの長さを活かした FF、ラン守備の際の反応の速さとタックルが武器。

シャーマンの後継者というよりはひとまず長い腕から繰り出す PD および FF を鍛えて強化版マクスウェルになってほしいと思う。抜いても後ろから手が伸びてくるのは結構な恐怖かもしれない(PFF によると 0~9 ヤードのショートパスに対しての被 QB レーティング 50 台と優秀。密集地帯だと怖さがある?)。

なおキャンプでは大型 WR であるブランドン・マーシャルから居残りマンツー指導を受けたらしい。マーシャルは残念ながら活躍できずにカットされたが、もしかしたらフラワーズの育成という意味で貢献したのかもしれない。

シャキール・グリフィン

183cm/90kg

2 年目(2017 年 3 巡)

8 PD, 2 INT

話題性抜群だったシャキーム入団の一年前にプロ入りし、キャンプでシャーマンの相方の座を掴むなど実力で地位を確保した。
…が、二年目の今季は研究されたせいか散々な結果で、ロングパスを通される場面が目立つ。一応擁護しておくと DL と FS の弱体化によって負担が増えたのでスタッツが落ちるのは当然ではあるが。

CAR 戦ではマキャフリーの独走を後ろから猛然と追いかけて止めるなど、40 yard 4.38 秒の直線スピードが最大の武器。SEA 基準では小さいほうだが 183cm あるので悪くはない。逆に言うと 185cm 以上しか獲ってこなかったキャロルが三巡で行くくらい欲しがった時点で相当期待されているっぽい。

ジャスティン・コールマン

180cm/86kg

4 年目(2015 年ドラ外で MIN→NE→SEA→NE→ 昨季復帰)
10 PD, 1 INT, 1 FF

ロビーじゃないほうのニッケル・コールマン。

DB の層が厚い NE では控えだったが SEA に来てニッケルの座を掴む。なお SEA のスキーム上、ニッケルは半数以上のスナップに参加するためバキバキの主力。

身体能力は並だがカバレッジでは及第点の仕事はしてくれる。そして今季も要所で INT や FF を決めるなどいぶし銀の活躍を見せた。いなくなったらかなり困るが大型契約をするほどでもないので、来季の契約がどうなるか注目。

アキーム・キング

185cm/96kg

4 年目(2015 年 7 巡で ATL→昨季加入)

練習生上がりで CB と FS の控えとして置いておくにはまぁ…という感じだったが、シーズン終盤に覚醒。

プレーオフがかかった MIN 戦では DB 7 人体型という奇策のおかげで出番をもらい、CB ブリッツも決める。そして KC 戦では 2 割ほどのスナップに参加してケルシーのマンカバーを担当。完璧に抑えたわけではないがマクドゥーガルドをケルシー対策に使えなかったチーム事情(怪我人)を考えるとかなりの功労者。スピード・パワー・サイズはあるので SEA 好みの DB として残留?

ネイコ・ソープ

188cm/95kg

6 年目(2012年ドラ外で KC→OAK→IND→2016年加入)

SEA 好みの長身 CB として期待されたが伸び悩み、CB としては見切られた。シェッド、レーンがカットされてベテラン CB がいなくなったことで、ST のリーダーとして頑張ってほしい。

S

ブラッドリー・マクドゥーガルド

185cm/97kg

6 年目(2013 年ドラ外で KC→TB→ 昨季 FA 加入)
9 PD, 3 INT, 3 FF

S としては鈍足だが身長 185cm ありボールスキルと TE のマンカバー能力(スタッツはリーグ屈指)が高い。

TB 時代は FS で当初は骨折から復帰する E・トーマスのバックアップとして考えられていたが、チャンセラーの故障をうけて SS へコンバート。
限られた役割で起用されたことで能力が開花し、準一流クラスへ。CAR 戦で TE・オルセン相手に決めた INT はまさに彼の真骨頂。

スピードとクイックネスさえあればプロボウラーになれたかもしれないが、元はドラ外なのでよくここまで成長したというところか。
元々鈍足な上に膝の故障を抱えながらシーズンを過ごしているので、守る範囲が広くなるほど不安になる。
トーマスの相方だった序盤は最強レベルのレーティングもトンプソンと組まされた後半で急降下という、わかりやすい「二流選手」。年俸もびっくりするくらい安いのでそこはもうちょっと払ってあげてもと思う。

テドリック・トンプソン

183cm/92kg

2 年目(2017 年 4 巡)
3 PD, 2 FF

スピードは平凡だがカレッジでは 6INT を決めるなど読みの鋭さを見せ、アール・トーマスの控え FS として入団。

ワグナーいはく「超貪欲」らしく、トーマス健在時にはタックルを磨くなどの努力の結果、3 人目の S として少しずつ起用されていた。
トーマスの故障によりいよいよ FS のレギュラーとなったことで期待されたが、前任者が偉大すぎたこともあって現地ファンからは「置物」と酷評されている。マクドゥーガルドが優秀なだけに悪目立ちする。

一応擁護しておくと、レジェンドであるトーマスの穴を鈍足の四巡選手で穴埋めしようというのは流石に虫のいい話ではなかろうか。TEN は三巡でバイアード当てたけどな。

デラノ・ヒル

185cm/98kg

2 年目(2017 年 3 巡)

元はチャンセラーの控え SS として獲得。荒削りなボックス・セーフティという評価も、カレッジでシングルハイも経験しただけに今季はダイムでもちょいちょい出ている。
ST ではシュアなタックルで貢献しており、控えとしては申し分のない働き。

185cm ある上に 40yard 4.4 秒台と意外とスピードもある(だから首脳陣がドラフト時に高評価してたんだと思う)のでマクドゥーガルドに学んでもらって上位互換となれれば最高だが…。

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攻撃陣のレギュラー選手一覧

QB

ラッセル・ウィルソン

7 年目(2012 年 3 巡)

Pass 3448 yard (65.6% CMP / Rating 110.9)
Run 376 yard (AVG 5.6)

言わずとしれた司令塔。今季もハムストリングスの負傷に苦しみ、前半戦はあまりスクランブルしなかったのでラン獲得ヤードはそこまででもない。しかしプレーオフを賭けた大一番の MIN 戦と KC 戦では衰えぬスピードを見せつけてランでも貢献。

QB としては SEA ファンの間でも評価はまちまちだが、共通見解としては長所が「ロングボムの精度が高い」、短所は「ボール持ちすぎ(判断が遅いとかじゃなくて粘りたがる、チェックダウンに投げない)」というところ。

バックアップは元 GB のハンドリーだが、ウィルソンがあのプレースタイルの割に鉄人なので出番はない。ドラフト七巡で獲得したマグーは PS 登録。

RB

クリストファー・カーソン

2 年目(2017 年 7 巡)

Run 1,151 yard (AVG 4.7)
Rec 163 yard (AVG 8.1)

DB はおろか LB も吹っ飛ばす、ビーストモード 2.0 と称される期待のパワーバック。本家ビーストと同じく非常に控えめな性格で、いい子ちゃん揃いの新生シアトルを象徴している。

7 巡指名なのでスピードとクイックネスは平凡(何故かジャンプ力は高いが)で、相手をかわせる個人技があるわけではない。
重量級 OL の奮闘と相手のミスタックル、およびタックルの正面突破によってロングゲインを狙う。

ラシャード・ペニー

1 年目(2018 年 1 巡)

Run 419 yard (AVG 4.9)
Rec 75 yard (AVG 8.3)

ルーキーイヤーは首脳陣がバルクアップさせたことでキレを失い、序盤は完全にバスト扱い。体重が戻ってからはカーソンにはできないスピードを活かしたロングゲインを決めている。

カレッジではリターナーとしても活躍したため 1st~2nd down で長い距離を走ってもらえればというところ。シーズン終盤に膝を故障し、プレーオフ出場は不透明。

マイク・デービス

4 年目(2015 年 4 巡で SF →昨季 PS で加入)

Run 514 yard (AVG 4.6)
Rec 214 yard (AVG 6.3)

インサイドを突っ切るパワーバック。パスプロが上手く、スクリーンなど短いパスの受け手としてもよく使われる。ある程度の距離を残している 3rd down での出番が多い(更新まで短ければカーソンが出る)。

J. D. マキシック

3 年目(2016 年ドラ外で ATL → 同年 FA 加入)

シーズン終盤に IR から復帰。

同じ「元 WR」枠である C. J. プロニートという元三巡の若手がお腹痛いとか言って家に引きこもって出てこないおかげで出番を掴む。パスキャッチやモーション系に特化しており、ペニーやデービスよりも飛び道具として使うものと思われる。

トレ・マッデン (FB)

3 年目(2016 年ドラ外)

今では少なくなった FB として試合の 5~10% ほどのスナップにコンスタントに出場している。
なんといってもカーソンのパワーランが売りのチームなので、いないと地味に困る存在。

WR

ダグ・ボールドウィン

178cm/87kg

8 年目(2011 年ドラ外)

Rec 618 yard (AVG 12.4)

巧みなステップで CB を翻弄するセパレートの鬼。「地獄のような日々だった」と過ごす今季は膝だけでなく肩やら股関節やらいろんなところに故障を抱えながら出場。

それでも試合に出れば活躍するあたりは流石エース。コンディションさえ万全ならデプス 1st は揺るがない。というかいないと 3rd down コンバージョンが絶望的になる(バネットさえ注意すればよくなるので)。

タイラー・ロケット

178cm/82kg

4 年目(2015 年 3 巡)

Run 69 yard (AVG 5.3)
Rec 965 yard (AVG 16.9)

シアトルのスピードスター。リターナーとしての優秀さはご存知の通りだがレシーバーとしてはシーズン通してコンスタントに活躍したことがなかった。ところが 3 年 30M の大型契約でモチベーションが上がったせいか今季は別人のように輝き、一躍エースへ。2018-19 シーズンは GO ルートで NFL ナンバーワンのグレードを獲得した。

あとはボールドウィン先輩のような細かいステップワークと 3rd down でのクラッチ性を身につけてほしいところ。

ダビド・ムーア

183cm/99kg

2 年目(2017 年 7 巡)

Rec 445 yard (AVG 17.1)

ディープスレット枠として七巡で入団。上背はないが何かやらかしてくれる枠。

調子のムラが激しいが時折ビッグプレーを見せるあたりは WAS に移籍したポール・リチャードソン(元二巡)に近い。消える試合は完全に消える。

ジャロン・ブラウン

191cm/92kg

6 年目(2013 年ドラ外で ARI → 今季 FA 加入)

Rec 166 yard (AVG 11.9)

ロンドンゲームで TD レシーブを決め、CR7 のパフォーマンスを見せたのが今季のハイライト。あと LAC 戦でめっちゃまぐれ当たりっぽい TD レシーブも決めた(ウィルソンもヤケになって投げた感じ)。

ちびっこ揃いの SEA 軍 WR チームにおいて身長 191 cm は貴重。ブランドン・マーシャルとのポジション争いには勝ったが残留できるかは不明。

TE

ニック・バネット

198cm/118kg

3 年目(2016 年 3 巡)

Rec 269 yard (AVG 9.3)

スピードはないがサイズとパワーがあり、レッドゾーンや短い距離でのコンバート場面のレシーバーとしては優秀。グラハムの悪影響を受けたとか言われており昨季までブロッキングでも目立たなかったものの、今季は相手エッジをマンツーで抑えるなど本来の力を発揮している。

エリートという感じではないが三巡指名らしくそれなりの仕事はできている。

エド・ディクソン

193cm/116kg

7 年目(2010 年 3 巡で BAL→ CAR →今季 FA 加入)

Rec 143 yard (AVG 11.9)

キャンプ前に故障し、シーズン前半は IR で過ごすも後半に復帰。それでも首脳陣が使いたがったのはよっぽど惚れ込んでいたのか。

終盤にはバネットとは違う役割のレシービングバックとして出番を少しずつ増やす。プレーオフのジョーカーではあると思う。

OL

デュアン・ブラウン (LT)

11 年目(2008 年 1 巡で HOU → 昨季トレード加入)

ヒューストンから来た救世主。かなりの対価を支払った甲斐があったというもの。
衰えるかと思いきや今期もエリートレベル。相手エッジを危なげなくマンツーで抑えてくれる。

J. R. スウィージー (LG)

7 年目(2012 年 7 巡 → TB →今季復帰)

元七巡指名の生え抜きがタンパから出戻り。ドラ 2 のポーシックが見事に伸び悩んでいるのでレギュラーになっているが、特に優秀なわけではない。とはいえ代わりがいないし NFL 全体として OL は人材不足なので不満を抱くわけにもいかない。

LAR 戦ではドナルドを一対一で抑えようとして公開処刑されたため、その晒し上げ動画がバズるなどネガキャン被害を受けた。やられっぷりでいえばイフェディのパスプロプレー集見るほうが面白いと思うけど。

ジャスティン・ブリット ( C )

5 年目(2014 年 2 巡)

独自路線の上位指名で獲得し、ポジションをころころ変えた結果 C としてアンガーの後継者に。
身長 198cm はウィルソンの前に立つとなおさらデカく見えるし、性格もスナップもやや荒い感じがある。

D.J.フルーカー (RG)

6 年目(2013 年 1 巡で SD → NYG →今季 FA 加入)

ドライチバスト再生工場になりたい首脳陣が昨季連れてきたジョーケルがそれはそれはひどい出来だったが、懲りずに連れてきた人。

もともとランブロックは強い重量級だったため、とりあえず力で押し込めればランヘビーオフェンスの RG としては及第点ということなのだろう。PFF レーティングではイフェディと同レベルでありパスプロが上手いと感じる場面はないが、ドライチだからこそ持つフィジカルの強さで要所のランプレーに貢献。

ジャーメイン・イフェディ (RT)

3 年目(2016 年 1 巡)

フィジカルだけで一巡指名されたが一向に成長せずバスト扱いされていた。メンタルに不安があるあたりもシアトルのパクストン・リンチ。
OL コーチが変わった今季は別人のように活躍し、なんと PFF レーティング 50 程度まで持ち直した(去年は 40 以下)。それはきっとランヘビーになったことでフィジカルエリートの力を発揮できる場面が多いというだけの話であってパスプロは相変わらずだが。

SEA といえば勝負強いチームという印象を持たれがちだが、試合終盤の勝負所でホールディングをやらかすことが多く、ブレア・ウォルシュと同レベルの勝負弱さを持っている。

なんでこの子を使い続けるかといえば残念なことに代わりがいない(ライバルが次々に怪我していく、シアトルのフィッツパトリック的な一面がある)からで、倉本ネタで煽られまくった横浜 DeNA ベイスターズファンの気持ちがわかった。

イーサン・ポーシック (LG, RG, C)

2 年目(2017 年 2 巡)

完全にブリットの二匹目のドジョウ狙いにいった「独自路線」の二巡。しかし伸び悩み。OL 全ポジションいけるらしいので控えとしては優秀だが二巡なのでそんなことは言ってられない。

ジョージ・ファント (RT, TE, LT)

3 年目(2016 年ドラ外)

Rec 9 yard (AVG 9)

FA 入団から生き残り、一時期は(消去法で)LT のレギュラーに指名されていたが ACL 断裂で昨季は全休。

荒削りだが馬力はあり、TE の層が薄くバネットをできるだけ休ませたいこともあって、今季はジャンボパーソネル、6 人目のラインマンとしてセットする場面が多い。なおレシーブも 1 本記録。

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シアトル・シーホークス選手一覧をファンが主観で紹介(2018-19 NFL プレーオフ前時点)


冊子の選手名鑑があまりにアレなのでシアトルの選手最新情報をまとめたいと思っていた。トレード期間終了後に出そうと思っていたもののこんなタイミングに。

プレーオフ初戦敗退もありうるけど観戦のお供にどうぞー。

「レギュラー」の定義は難しいですが ST 専門選手以外はだいたいカバーしました。

2018-19 シーズンの SEA 総括

10 勝 6 敗(NFC WEST 2 位 / NFC 第 5 シード)

一流どころである CB・シャーマン、SS・チャンセラー、DE・エイブリル&ベネット、TE・グラハム、DT・リチャードソンが抜けた他、CB・シェッド&レーン、TE・ウィルソン、WR・リチャードソンなどのレギュラー陣も一気にリリース。
若手をどんどん登用して再建を打ち出したシーズンは開幕 2 連敗(プレシーズン全敗なので 6 連敗)、さらに OC とウィルソン、首脳陣とトーマスが揉めるなど不安しかない立ち上がりとなった。

その後は低迷するチームになんとか勝って勝率 5 割付近をウロウロしつつ、GB・CAR・MIN というプレーオフ候補チームに連勝して一気にビッグウェーブに乗る。そして今季絶好調の KC を倒してワイルドカードを決め、気づけば安定の 10-6。序盤のカオスが嘘のように「スロースターターの SEA(序盤は死んだフリ、劣化版ペイトリオッツ)」が復活した。

なお好成績を残した割にプロボウル選出は MLB・ワグナーと P・ディクソンのみ。これはスタッツ的に飛び抜けた選手が少なく、週代わりでヒーローが現れた今季を象徴している。ここぞの場面…の一歩前段階あたりでブロック要員の FB・マッデン、OT・ファントへのパスなどの奇策を使ったり、DT・ジョーンズや CB・キングなど D# のデプス下位の控え選手がいきなり輝いたりと、まさにチーム全員の力で勝ちきった印象。


チームの長所

攻撃面ではラン獲得ヤードが NFL 1 位。これはそもそも狂ったようにランをコールすること、カーソン・デービス・ペニー・マキシックと NE ばりに RB を使い分けていること、OL を完全にフィジカル重視にしたことなどが原因として挙げられる。

特に C・ブリット、RG・フルーカー、RT・イフェディはいずれもドラフト上位指名の素材で相手 DL を押し込む力が高い。さらに(TE のデプスが薄いこともあって)ジャンボパーソネルで OT・ファントを使う場面も多く、チームのアイデンティティを浸透させたシーズンとなった。また、ウィルソンは短~中距離パスにはまだ不安定さが残る(OC もデザインが得意ではない)もののロングボムの精度は高く、相手がラン守備に意識を集中しきれない怖さを与えている。「あのカードを出すかもしれねぇって思わせたらその時点で勝ちなんだよ、青二才」って言ってるかどうかは不明。

守備面では全ポジションの FF の多さに注目したい。LOB の一角であり FF の名手だった CB・マクスウェルは IR 入り後そのままカットされたが、彼の遺伝子が受け継がれているかのように DB 陣の FF 能力が覚醒。もともとボールスキルの高いマクドゥーガルド、長身でリーチの長いフラワーズ、いぶし銀のコールマンらが次々にパンチングをくらわせ、TO にならずとも相手のボールを零す場面が多い。CAR 戦ではなんと 5 回こぼした(リカバー 0 回なので記録には残っていない)。

また、伝統の SEA スキームでは DT をラン守備特化で選抜していることもあり、勝負どころでのラン守備は健在。

チームの短所

パワーランに特化した結果、「回転ドア」と名高いパスプロ自体はあまり改善されていない。ランをしつこく見せてからの PA コールという戦術で昨季よりは時間が確保できるようになったが、依然としてパッシングダウンでの RT・イフェディは格好の獲物。またランとロングボム以外の手札が少なく、そもそも戦術として「リードしてから時間を潰していく」スタイルなので余計に前半に強い手札を集中&後半は単調になりがち。結果、リードを許して終盤に追いかける展開では期待が薄い。

守備は序盤戦でアール・トーマスが故障離脱して以降パス守備がズタボロになっている。INT は全く奪えず、マクベイ、シャナハン、マカーシー&ロジャース、ウィゼンハント&リバースといった攻撃のプロフェッショナルたちが率いる O# にはなすすべもなく蹂躙された。
CB・グリフィンが研究されてやられる場面も目立ったが、最大の問題は SEA スキームがアール・トーマスという一人の天才に依存しすぎていた(シャーマンやチャンセラーの穴とはワケが違う)ことであり、このままいくなら彼の後継者の獲得が必須。

そしてシーズン全体を通して怪我人の多さに苦しんだ。プレーオフでも主力が出場できるか不透明であり、このへんはコンディショニングに問題があるのではと思わされる。

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守備陣のレギュラー選手一覧

DT

ジャラン・リード

3 年目(2016 年 2 巡)

10.5 SACK

安心と信頼のアラバマ産 NT。ラン守備ではずっと貢献してくれているがパスラッシュはあまり伸びてこない。とはいえ軽い OL 相手ならパワーで押し込むことはできるので、一流ではないものの優秀なレギュラー。何より SEA のスキーム的にはこんだけラン守備が良ければ OK。

↑とか書いてたらシーズン後半にサック量産。弱い OL 相手に荒稼ぎしているという見方もできるが、それでもクラークへのマークが軽くなるなら御の字。

プーナ・フォード

1 年目(2018 年ドラ外)

カレッジに自信ニキたちいわくドラ外で獲得できたのはスティールらしい。180cm と小柄ながら腕が長く、ガタイ重視の SEA 軍 DL においては相手の感覚を狂わせることもできそう。

シーズン終盤にチームにアジャストするとランストップで良い仕事を見せ、「上位は盛大に外すが下位は当てる」首脳陣の目利きが鈍っていないことを証明している。

ナゼア・ジョーンズ

2 年目(2017 年 3 巡)

リードの翌年の三巡指名で同タイプのランストッパー。一年目終了時点でもなお「とにかく粗い」と評されるほど永遠の素材型。純然たるランストッパーには困っておらず、あまりにもパスラッシュの成長がないため二年目は控えの中でも序列が下がった。来季は奮起が求められる。

クイントン・ジェファーソン

3 年目(2016 年 5 巡)

3 SACK

DT・DE どちらにもセットする。弱体化した DL の中ではマシな部類のパスラッシュを持つが一軍レベルの OL 相手に勝てるほどではない。とはいえ三巡ルーキーのグリーンが故障もあって期待を裏切ってるので、いてくれてよかったとマジで思う。

シャマー・スティーヴン

5 年目(2014 年 7 巡で MIN → 今季加入)

2 SACK

層の厚い MIN の DL 陣で控えだった(一時期はスタメンだったらしい)フィジカルエリートをとりあえず獲得してみた。ナゼアとのポジション争い(と同じく MIN から獲得したトム・ジョンソンとのロスター枠争い)には勝ってスナップ数はもらったが、特段目立ったわけではない。まぁ SEA の DT は本来そういうものですが…。

DE

フランク・クラーク

4 年目(2015 年 2 巡)
14 SACK, 4 FF

The・フィジカルモンスター。LB 並のスピードで大外をまくることができる上にパワーや Awareness も高く、ランストップやファンブルリカバーなどでも貢献度が高い。エイブリル&ベネットという二枚看板の控えとしてじっくり育成できたのがよかったのか、先輩たち以上の化物に育つ予感。

カレッジ時代は素行に不安があったため 2 巡下位でスティールでき、今のところ特に問題はなかった…はずだが開幕 2 連敗を喫した CHI 戦後に「トゥルビスキー? 平凡な QB だったよ」と負け惜しみを言い放つ。怖い先輩たちがいなくなって本性が出てきたのか、契約延長のニュースもないことが SEA ファンをやきもきさせている。シャーマンやベネットからいろいろ変なこと(首脳陣の悪口)吹き込まれてそう。

ディオン・ジョーダン

4 年目(2013 年 1 巡で MIA →昨季加入)
1.5 SACK, 1 FF

元ドライチバスト再生工場になりたい首脳陣が昨シーズン連れてきて再生に成功。5 試合で 4 サックと爪痕を残す。

しかし今季は怪我に悩まされて出場スナップ数が減ったこともあって 1.5 サックに終わる。弱体化した DL の中では伸びしろ(復活)が見込めるタレントなので契約どうなるか。。

ラシーム・グリーン

1 年目(2018 年 3 巡)
1 SACK

PHI に移籍したベネットの後継者として期待された三巡指名。プレシーズンで無双するも、怪我もあってか RS はサッパリでカレッジ時代終盤の失速を彷彿とさせる。一軍レベルの OL 相手には通用しないという評価を覆すためにも巻き返しが求められる。

ジェイコブ・マーティン

1 年目(2018 年 6 巡)
3 SACK

クラーク Jr.。スピードラッシュが武器の小型ラッシャーで、こちらはパッシングダウン専門。プレシーズンではグリーンと共に大暴れするも RS ではきっちり対応されてしまった。

とはいえシーズン後半はそこそこ光るものを見せる。スピードラッシュ特化の WLB ではシャキーム・グリフィンも獲得していたため、彼とのポジション争いには勝ったことになっている。

LB

ボビー・ワグナー

7 年目(2012 年 2 巡)
138 TKL, 11 PD, 1 INT, 1 SACK, 2 FF

説明無用、NFL ナンバーワン MLB。速い・上手い・強い。

いい子ちゃん揃いになった新生 SEA のリーダーとはいえ元来は昨季トーマスと揉めるなどチンピラ気質。内心キレてても鉄仮面(ふてくされ顔?)を貫くウィルソンのようになれるかに注目。

K. J. ライト

8 年目(2011 年 4 巡)

ワグナーの相方として地味ながら一流~準一流として頑張ってきた。今季は膝を壊しほとんどの試合を欠場するも、LB のデプスがスカスカのためいるのといないのとではラン守備が別次元になる。
対戦相手からすればライトが出ないならかなりランを出しやすくなる。

マイカル・ケンドリックス

7 年目(2012 年 2 巡で PHI → 一瞬 CLE →今季横取り)

みんなの玩具である ILB(インサイダーラインバッカー)。ワグナーとライト以外全員控えレベルの現 LB 陣においては貴重な戦力として活躍し、株価はストップ高となっていた。きっとこの値上がりも最初から知っていて SEA からのオファーを受けたのだと思う。

序盤戦でのデビュー後に「やっぱお前謹慎な」と再び出場停止になるが、プレーオフを賭けた大一番の MIN 戦で復帰という劇的な展開を見せる。事前に知ってないとこんな最高のタイミングではできないと思うんですが…。

なお試合勘不足か悪目立ちする場面もあったもよう。そして試合後に IR 入りで今季終了と株価はストップ安。よかった、事前に何もかも知っているケンドリックスなんていなかったんだ…。

バークビアス・ミンゴ

6 年目(2013 年 1 巡で CLE → NE → IND →今季加入)
48 TK, 3 FF

元ドライチバスト再生工場として売っていきたい SEA が今季連れてきた大型新人(年齢は中堅)。

偉大な LB だった DC のケン・ノートン Jr. の指導のもとそれなりに成長はするが、基本的に LB 2 人のスキームで比較対象がライトになるため全然目立たないしあくまで控え扱い。再生できたかといえば否だと思う。ただ FF の多さは今季の SEA っぽいので契約に注目。

オースティン・カリトロ

2 年目(2017 年ドラ外で NYJ→SF→SEA→CLE→今季復帰)

MLB・OLB どちらもこなせるがそれはつまり典型的バックアップということ。ビッグプレーを許す場面はあるが活躍することもあるので、控えとしてはめっちゃ優秀。

CB

トレ・フラワーズ

191cm/92kg

1 年目(2018 年 5 巡)
6 PD, 3 FF

文句なしに今季のチーム新人王。CB 陣の故障が相次いで開幕戦から消去法でスタメンに抜擢されたが、徐々に順応して終盤は頼れるレギュラーに。

身長 191cm と長い腕、40 yard 4.42 秒 のスピードを持つ The・シーホークス DB。こういうタイプを上位(D. James, K. King など)ではなく五巡で取るのがシュナイダー&キャロル政権の特徴。
カレッジでは FS だったが、プレーリードが特段良いわけでもない上にマッチ棒体型のためプロでは CB へコンバート。マンカバーのパス守備はまだまだ成長途上だが、リーチの長さを活かした FF、ラン守備の際の反応の速さとタックルが武器。

シャーマンの後継者というよりはひとまず長い腕から繰り出す PD および FF を鍛えて強化版マクスウェルになってほしいと思う。抜いても後ろから手が伸びてくるのは結構な恐怖かもしれない(PFF によると 0~9 ヤードのショートパスに対しての被 QB レーティング 50 台と優秀。密集地帯だと怖さがある?)。

なおキャンプでは大型 WR であるブランドン・マーシャルから居残りマンツー指導を受けたらしい。マーシャルは残念ながら活躍できずにカットされたが、もしかしたらフラワーズの育成という意味で貢献したのかもしれない。

シャキール・グリフィン

183cm/90kg

2 年目(2017 年 3 巡)

8 PD, 2 INT

話題性抜群だったシャキーム入団の一年前にプロ入りし、キャンプでシャーマンの相方の座を掴むなど実力で地位を確保した。
…が、二年目の今季は研究されたせいか散々な結果で、ロングパスを通される場面が目立つ。一応擁護しておくと DL と FS の弱体化によって負担が増えたのでスタッツが落ちるのは当然ではあるが。

CAR 戦ではマキャフリーの独走を後ろから猛然と追いかけて止めるなど、40 yard 4.38 秒の直線スピードが最大の武器。SEA 基準では小さいほうだが 183cm あるので悪くはない。逆に言うと 185cm 以上しか獲ってこなかったキャロルが三巡で行くくらい欲しがった時点で相当期待されているっぽい。

ジャスティン・コールマン

180cm/86kg

4 年目(2015 年ドラ外で MIN→NE→SEA→NE→ 昨季復帰)
10 PD, 1 INT, 1 FF

ロビーじゃないほうのニッケル・コールマン。

DB の層が厚い NE では控えだったが SEA に来てニッケルの座を掴む。なお SEA のスキーム上、ニッケルは半数以上のスナップに参加するためバキバキの主力。

身体能力は並だがカバレッジでは及第点の仕事はしてくれる。そして今季も要所で INT や FF を決めるなどいぶし銀の活躍を見せた。いなくなったらかなり困るが大型契約をするほどでもないので、来季の契約がどうなるか注目。

アキーム・キング

185cm/96kg

4 年目(2015 年 7 巡で ATL→昨季加入)

練習生上がりで CB と FS の控えとして置いておくにはまぁ…という感じだったが、シーズン終盤に覚醒。

プレーオフがかかった MIN 戦では DB 7 人体型という奇策のおかげで出番をもらい、CB ブリッツも決める。そして KC 戦では 2 割ほどのスナップに参加してケルシーのマンカバーを担当。完璧に抑えたわけではないがマクドゥーガルドをケルシー対策に使えなかったチーム事情(怪我人)を考えるとかなりの功労者。スピード・パワー・サイズはあるので SEA 好みの DB として残留?

ネイコ・ソープ

188cm/95kg

6 年目(2012年ドラ外で KC→OAK→IND→2016年加入)

SEA 好みの長身 CB として期待されたが伸び悩み、CB としては見切られた。シェッド、レーンがカットされてベテラン CB がいなくなったことで、ST のリーダーとして頑張ってほしい。

S

ブラッドリー・マクドゥーガルド

185cm/97kg

6 年目(2013 年ドラ外で KC→TB→ 昨季 FA 加入)
9 PD, 3 INT, 3 FF

S としては鈍足だが身長 185cm ありボールスキルと TE のマンカバー能力(スタッツはリーグ屈指)が高い。

TB 時代は FS で当初は骨折から復帰する E・トーマスのバックアップとして考えられていたが、チャンセラーの故障をうけて SS へコンバート。
限られた役割で起用されたことで能力が開花し、準一流クラスへ。CAR 戦で TE・オルセン相手に決めた INT はまさに彼の真骨頂。

スピードとクイックネスさえあればプロボウラーになれたかもしれないが、元はドラ外なのでよくここまで成長したというところか。
元々鈍足な上に膝の故障を抱えながらシーズンを過ごしているので、守る範囲が広くなるほど不安になる。
トーマスの相方だった序盤は最強レベルのレーティングもトンプソンと組まされた後半で急降下という、わかりやすい「二流選手」。年俸もびっくりするくらい安いのでそこはもうちょっと払ってあげてもと思う。

テドリック・トンプソン

183cm/92kg

2 年目(2017 年 4 巡)
3 PD, 2 FF

スピードは平凡だがカレッジでは 6INT を決めるなど読みの鋭さを見せ、アール・トーマスの控え FS として入団。

ワグナーいはく「超貪欲」らしく、トーマス健在時にはタックルを磨くなどの努力の結果、3 人目の S として少しずつ起用されていた。
トーマスの故障によりいよいよ FS のレギュラーとなったことで期待されたが、前任者が偉大すぎたこともあって現地ファンからは「置物」と酷評されている。マクドゥーガルドが優秀なだけに悪目立ちする。

一応擁護しておくと、レジェンドであるトーマスの穴を鈍足の四巡選手で穴埋めしようというのは流石に虫のいい話ではなかろうか。TEN は三巡でバイアード当てたけどな。

デラノ・ヒル

185cm/98kg

2 年目(2017 年 3 巡)

元はチャンセラーの控え SS として獲得。荒削りなボックス・セーフティという評価も、カレッジでシングルハイも経験しただけに今季はダイムでもちょいちょい出ている。
ST ではシュアなタックルで貢献しており、控えとしては申し分のない働き。

185cm ある上に 40yard 4.4 秒台と意外とスピードもある(だから首脳陣がドラフト時に高評価してたんだと思う)のでマクドゥーガルドに学んでもらって上位互換となれれば最高だが…。

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攻撃陣のレギュラー選手一覧

QB

ラッセル・ウィルソン

7 年目(2012 年 3 巡)

Pass 3448 yard (65.6% CMP / Rating 110.9)
Run 376 yard (AVG 5.6)

言わずとしれた司令塔。今季もハムストリングスの負傷に苦しみ、前半戦はあまりスクランブルしなかったのでラン獲得ヤードはそこまででもない。しかしプレーオフを賭けた大一番の MIN 戦と KC 戦では衰えぬスピードを見せつけてランでも貢献。

QB としては SEA ファンの間でも評価はまちまちだが、共通見解としては長所が「ロングボムの精度が高い」、短所は「ボール持ちすぎ(判断が遅いとかじゃなくて粘りたがる、チェックダウンに投げない)」というところ。

バックアップは元 GB のハンドリーだが、ウィルソンがあのプレースタイルの割に鉄人なので出番はない。ドラフト七巡で獲得したマグーは PS 登録。

RB

クリストファー・カーソン

2 年目(2017 年 7 巡)

Run 1,151 yard (AVG 4.7)
Rec 163 yard (AVG 8.1)

DB はおろか LB も吹っ飛ばす、ビーストモード 2.0 と称される期待のパワーバック。本家ビーストと同じく非常に控えめな性格で、いい子ちゃん揃いの新生シアトルを象徴している。

7 巡指名なのでスピードとクイックネスは平凡(何故かジャンプ力は高いが)で、相手をかわせる個人技があるわけではない。
重量級 OL の奮闘と相手のミスタックル、およびタックルの正面突破によってロングゲインを狙う。

ラシャード・ペニー

1 年目(2018 年 1 巡)

Run 419 yard (AVG 4.9)
Rec 75 yard (AVG 8.3)

ルーキーイヤーは首脳陣がバルクアップさせたことでキレを失い、序盤は完全にバスト扱い。体重が戻ってからはカーソンにはできないスピードを活かしたロングゲインを決めている。

カレッジではリターナーとしても活躍したため 1st~2nd down で長い距離を走ってもらえればというところ。シーズン終盤に膝を故障し、プレーオフ出場は不透明。

マイク・デービス

4 年目(2015 年 4 巡で SF →昨季 PS で加入)

Run 514 yard (AVG 4.6)
Rec 214 yard (AVG 6.3)

インサイドを突っ切るパワーバック。パスプロが上手く、スクリーンなど短いパスの受け手としてもよく使われる。ある程度の距離を残している 3rd down での出番が多い(更新まで短ければカーソンが出る)。

J. D. マキシック

3 年目(2016 年ドラ外で ATL → 同年 FA 加入)

シーズン終盤に IR から復帰。

同じ「元 WR」枠である C. J. プロニートという元三巡の若手がお腹痛いとか言って家に引きこもって出てこないおかげで出番を掴む。パスキャッチやモーション系に特化しており、ペニーやデービスよりも飛び道具として使うものと思われる。

トレ・マッデン (FB)

3 年目(2016 年ドラ外)

今では少なくなった FB として試合の 5~10% ほどのスナップにコンスタントに出場している。
なんといってもカーソンのパワーランが売りのチームなので、いないと地味に困る存在。

WR

ダグ・ボールドウィン

178cm/87kg

8 年目(2011 年ドラ外)

Rec 618 yard (AVG 12.4)

巧みなステップで CB を翻弄するセパレートの鬼。「地獄のような日々だった」と過ごす今季は膝だけでなく肩やら股関節やらいろんなところに故障を抱えながら出場。

それでも試合に出れば活躍するあたりは流石エース。コンディションさえ万全ならデプス 1st は揺るがない。というかいないと 3rd down コンバージョンが絶望的になる(バネットさえ注意すればよくなるので)。

タイラー・ロケット

178cm/82kg

4 年目(2015 年 3 巡)

Run 69 yard (AVG 5.3)
Rec 965 yard (AVG 16.9)

シアトルのスピードスター。リターナーとしての優秀さはご存知の通りだがレシーバーとしてはシーズン通してコンスタントに活躍したことがなかった。ところが 3 年 30M の大型契約でモチベーションが上がったせいか今季は別人のように輝き、一躍エースへ。2018-19 シーズンは GO ルートで NFL ナンバーワンのグレードを獲得した。

あとはボールドウィン先輩のような細かいステップワークと 3rd down でのクラッチ性を身につけてほしいところ。

ダビド・ムーア

183cm/99kg

2 年目(2017 年 7 巡)

Rec 445 yard (AVG 17.1)

ディープスレット枠として七巡で入団。上背はないが何かやらかしてくれる枠。

調子のムラが激しいが時折ビッグプレーを見せるあたりは WAS に移籍したポール・リチャードソン(元二巡)に近い。消える試合は完全に消える。

ジャロン・ブラウン

191cm/92kg

6 年目(2013 年ドラ外で ARI → 今季 FA 加入)

Rec 166 yard (AVG 11.9)

ロンドンゲームで TD レシーブを決め、CR7 のパフォーマンスを見せたのが今季のハイライト。あと LAC 戦でめっちゃまぐれ当たりっぽい TD レシーブも決めた(ウィルソンもヤケになって投げた感じ)。

ちびっこ揃いの SEA 軍 WR チームにおいて身長 191 cm は貴重。ブランドン・マーシャルとのポジション争いには勝ったが残留できるかは不明。

TE

ニック・バネット

198cm/118kg

3 年目(2016 年 3 巡)

Rec 269 yard (AVG 9.3)

スピードはないがサイズとパワーがあり、レッドゾーンや短い距離でのコンバート場面のレシーバーとしては優秀。グラハムの悪影響を受けたとか言われており昨季までブロッキングでも目立たなかったものの、今季は相手エッジをマンツーで抑えるなど本来の力を発揮している。

エリートという感じではないが三巡指名らしくそれなりの仕事はできている。

エド・ディクソン

193cm/116kg

7 年目(2010 年 3 巡で BAL→ CAR →今季 FA 加入)

Rec 143 yard (AVG 11.9)

キャンプ前に故障し、シーズン前半は IR で過ごすも後半に復帰。それでも首脳陣が使いたがったのはよっぽど惚れ込んでいたのか。

終盤にはバネットとは違う役割のレシービングバックとして出番を少しずつ増やす。プレーオフのジョーカーではあると思う。

OL

デュアン・ブラウン (LT)

11 年目(2008 年 1 巡で HOU → 昨季トレード加入)

ヒューストンから来た救世主。かなりの対価を支払った甲斐があったというもの。
衰えるかと思いきや今期もエリートレベル。相手エッジを危なげなくマンツーで抑えてくれる。

J. R. スウィージー (LG)

7 年目(2012 年 7 巡 → TB →今季復帰)

元七巡指名の生え抜きがタンパから出戻り。ドラ 2 のポーシックが見事に伸び悩んでいるのでレギュラーになっているが、特に優秀なわけではない。とはいえ代わりがいないし NFL 全体として OL は人材不足なので不満を抱くわけにもいかない。

LAR 戦ではドナルドを一対一で抑えようとして公開処刑されたため、その晒し上げ動画がバズるなどネガキャン被害を受けた。やられっぷりでいえばイフェディのパスプロプレー集見るほうが面白いと思うけど。

ジャスティン・ブリット ( C )

5 年目(2014 年 2 巡)

独自路線の上位指名で獲得し、ポジションをころころ変えた結果 C としてアンガーの後継者に。
身長 198cm はウィルソンの前に立つとなおさらデカく見えるし、性格もスナップもやや荒い感じがある。

D.J.フルーカー (RG)

6 年目(2013 年 1 巡で SD → NYG →今季 FA 加入)

ドライチバスト再生工場になりたい首脳陣が昨季連れてきたジョーケルがそれはそれはひどい出来だったが、懲りずに連れてきた人。

もともとランブロックは強い重量級だったため、とりあえず力で押し込めればランヘビーオフェンスの RG としては及第点ということなのだろう。PFF レーティングではイフェディと同レベルでありパスプロが上手いと感じる場面はないが、ドライチだからこそ持つフィジカルの強さで要所のランプレーに貢献。

ジャーメイン・イフェディ (RT)

3 年目(2016 年 1 巡)

フィジカルだけで一巡指名されたが一向に成長せずバスト扱いされていた。メンタルに不安があるあたりもシアトルのパクストン・リンチ。
OL コーチが変わった今季は別人のように活躍し、なんと PFF レーティング 50 程度まで持ち直した(去年は 40 以下)。それはきっとランヘビーになったことでフィジカルエリートの力を発揮できる場面が多いというだけの話であってパスプロは相変わらずだが。

SEA といえば勝負強いチームという印象を持たれがちだが、試合終盤の勝負所でホールディングをやらかすことが多く、ブレア・ウォルシュと同レベルの勝負弱さを持っている。

なんでこの子を使い続けるかといえば残念なことに代わりがいない(ライバルが次々に怪我していく、シアトルのフィッツパトリック的な一面がある)からで、倉本ネタで煽られまくった横浜 DeNA ベイスターズファンの気持ちがわかった。

イーサン・ポーシック (LG, RG, C)

2 年目(2017 年 2 巡)

完全にブリットの二匹目のドジョウ狙いにいった「独自路線」の二巡。しかし伸び悩み。OL 全ポジションいけるらしいので控えとしては優秀だが二巡なのでそんなことは言ってられない。

ジョージ・ファント (RT, TE, LT)

3 年目(2016 年ドラ外)

Rec 9 yard (AVG 9)

FA 入団から生き残り、一時期は(消去法で)LT のレギュラーに指名されていたが ACL 断裂で昨季は全休。

荒削りだが馬力はあり、TE の層が薄くバネットをできるだけ休ませたいこともあって、今季はジャンボパーソネル、6 人目のラインマンとしてセットする場面が多い。なおレシーブも 1 本記録。

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