- 「広報」や「編集」の概念を常時アップデートしていく感じで -


冊子の選手名鑑があまりにアレすぎて 4 ページ墨塗りにしても構わないと思いまして、今季もシアトルの選手最新情報をまとめたいと思っていた。

他チームのファンの人もやろう。あの選手名鑑ちょっと読む価値なさすぎ(買わないとは言っていない)

2018-19 シーズンの SEA 総括

10 勝 6 敗(NFC WEST 2 位 / NFC 第 5 シード)

一流どころである CB・シャーマン、SS・チャンセラー、DE・エイブリル&ベネット、TE・グラハム、DT・リチャードソンが抜けた他、CB・シェッド&レーン、TE・ウィルソン、WR・リチャードソンなどのレギュラー陣も一気にリリース。
若手をどんどん登用して再建を打ち出したシーズンは開幕 2 連敗(プレシーズン全敗なので 6 連敗)、さらに OC とウィルソン、首脳陣とトーマスが揉めるなど不安しかない立ち上がりとなった。

その後は低迷するチームになんとか勝って勝率 5 割付近をウロウロしつつ、GB・CAR・MIN というプレーオフ候補チームに連勝して一気にビッグウェーブに乗る。そして今季絶好調の KC を倒してワイルドカードを決め、気づけば安定の 10-6。序盤のカオスが嘘のように「スロースターターの SEA(序盤は死んだフリ、劣化版ペイトリオッツ)」が復活した。

なお好成績を残した割にプロボウル選出は MLB・ワグナーと P・ディクソンのみ。これはスタッツ的に飛び抜けた選手が少なく、週代わりでヒーローが現れた今季を象徴している。ここぞの場面…の一歩前段階あたりでブロック要員の FB・マッデン、OT・ファントへのパスなどの奇策を使ったり、DT・ジョーンズや CB・キングなど D# のデプス下位の控え選手がいきなり輝いたりと、まさにチーム全員の力で勝ちきった印象。


チームの長所

攻撃面ではラン獲得ヤードが NFL 1 位。これはそもそも狂ったようにランをコールすること、カーソン・デービス・ペニー・マキシックと NE ばりに RB を使い分けていること、OL を完全にフィジカル重視にしたことなどが原因として挙げられる。

特に C・ブリット、RG・フルーカー、RT・イフェディはいずれもドラフト上位指名の素材で相手 DL を押し込む力が高い。さらに(TE のデプスが薄いこともあって)ジャンボパーソネルで OT・ファントを使う場面も多く、チームのアイデンティティを浸透させたシーズンとなった。また、ウィルソンは短~中距離パスにはまだ不安定さが残る(OC もデザインが得意ではない)もののロングボムの精度は高く、相手がラン守備に意識を集中しきれない怖さを与えている。「あのカードを出すかもしれねぇって思わせたらその時点で勝ちなんだよ、青二才」って言ってるかどうかは不明。

守備面では全ポジションの FF の多さに注目したい。LOB の一角であり FF の名手だった CB・マクスウェルは IR 入り後そのままカットされたが、彼の遺伝子が受け継がれているかのように DB 陣の FF 能力が覚醒。もともとボールスキルの高いマクドゥーガルド、長身でリーチの長いフラワーズ、いぶし銀のコールマンらが次々にパンチングをくらわせ、TO にならずとも相手のボールを零す場面が多い。CAR 戦ではなんと 5 回こぼした(リカバー 0 回なので記録には残っていない)。

また、伝統の SEA スキームでは DT をラン守備特化で選抜していることもあり、勝負どころでのラン守備は健在。

チームの短所

パワーランに特化した結果、「回転ドア」と名高いパスプロ自体はあまり改善されていない。ランをしつこく見せてからの PA コールという戦術で昨季よりは時間が確保できるようになったが、依然としてパッシングダウンでの RT・イフェディは格好の獲物。またランとロングボム以外の手札が少なく、そもそも戦術として「リードしてから時間を潰していく」スタイルなので余計に前半に強い手札を集中&後半は単調になりがち。結果、リードを許して終盤に追いかける展開では期待が薄い。

守備は序盤戦でアール・トーマスが故障離脱して以降パス守備がズタボロになっている。INT は全く奪えず、マクベイ、シャナハン、マカーシー&ロジャース、ウィゼンハント&リバースといった攻撃のプロフェッショナルたちが率いる O# にはなすすべもなく蹂躙された。
CB・グリフィンが研究されてやられる場面も目立ったが、最大の問題は SEA スキームがアール・トーマスという一人の天才に依存しすぎていた(シャーマンやチャンセラーの穴とはワケが違う)ことであり、このままいくなら彼の後継者の獲得が必須。

そしてシーズン全体を通して怪我人の多さに苦しんだ。このへんはコンディショニングに問題があるのではと思わされる。

オフの補強とロスタームーブ

安定して 2 桁サックを計算できた DE・クラークが大型契約で KC に移籍し、ドラフト 1 巡で DE を指名したものの、故障もあり穴埋めには不十分ということで元 DET のアンサーを FA 獲得。さらにロスター決定直前に HST とモメていたクラウニーを「なんでこれで OK 出たんや」レベルのお買い得トレードで獲得。昨年ブレイクした DT・リードは開幕 6 試合サスペンデッドだが、シーズン後半戦はリーグ屈指の DL に成長する可能性もある。

即戦力の FA 補強という意味では他のポジションは大きなテコ入れなし。カレッジスタイルで “2~3 回生” を鍛えてシーズン後半に照準を合わせていくスタイルが続きそう。地味に響きそうなのは DET に移籍したニッケルのコールマンの穴。プレシーズンでは複数の選手が競争したが当確レベルの選手は生まれず、シーズン後半までもつれるか、最悪の場合は今季終了まで大きな穴になるリスクもある。

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守備陣のレギュラー選手一覧

DT

ジャラン・リード

4 年目(2016 年 2 巡)
10.5 SACK

安心と信頼のアラバマ産 NT。2018-19 シーズンは突如サックを量産し、大物 DL マンの風格が漂い始めた。
ただし弱い OL 相手に荒稼ぎしている面はあり、2019-20 シーズンは開幕から 6 試合のサスペンデッドなので今季はそこまで目立たなさそう。

プーナ・フォード

2 年目(2018 年ドラ外)

カレッジに自信ニキたちいわくドラ外で獲得できたのはスティールらしい。180cm と小柄ながら腕が長く、ガタイ重視の SEA 軍 DL においては相手の感覚を狂わせることもできそう。

シーズン終盤にチームにアジャストするとランストップで良い仕事を見せ、「上位は盛大に外すが下位は当てる」首脳陣の目利きが鈍っていないことを証明している。
PFF では高評価で、現地でも今季のオールプロ(ブレイク)候補と言われている。リード不在の 6 試合でどこまで存在感を示せるか。

クイントン・ジェファーソン

4 年目(2016 年 5 巡)
3 SACK

DT・DE どちらにもセットする。弱体化した DL の中ではマシな部類のパスラッシュを持つが一軍レベルの OL 相手に勝てるほどではない。とはいえ三巡ルーキーのグリーンが故障もあって期待を裏切ってるので、いてくれてよかったとマジで思う。

一年契約を結んだ今季は大型契約を結べるかどうか、すなわち「スーパーサブ」から「不動レギュラー」への挑戦となる。

アル・ウッズ

10 年目(2010 年 4 巡で NO → 各地を渡り歩いて今季加入)

そこそこのベテランを補強して DL は一安心させる感じか。リードがいないとラン守備がガタ落ちするのでリスクヘッジとしては良い補強。

DE

ジャデベオン・クラウニー

6 年目(2014 年 1 巡全体 1 位で HST → 今季トレード加入)
9 SACK

GM 不在で、今季に照準を絞ってオールインってレベルじゃないオールインをキメている HST の大出血トレードによって運良く獲得。おそらくは一年のレンタル。

HST 時代は J.J.Watt にマークが集中しながらも 2 桁サックなしと、孤軍奮闘で 2 桁にのせたクラークの穴埋めとしては懐疑的に見ることもできるが、アンサーやリードが健康を維持できればそれなりにはやってくれそう。

ジギー・アンサー

7 年目(2013 年 1 巡で DET → 今季加入)

かつてエイブリルというエースを獲得したデトロイトルートから新たな大物ラッシャーを獲得。

18-19 シーズンは故障で不発に終わるも以前から隔年傾向で、今年は当たりの年。隔年だからというわけではないが一年契約で、大型契約のためにも爆発してもらいたいところ。

L. J. コリアー

新人(2019 年 1 巡)

シーホークスが上位で指名したとき特有の「Who?」感を味あわせてくれた趣味ピック。全体 40 位くらいでも獲れたんじゃね感はあるが、(DB 売れずに)DE が売れまくってたのでやむなしというところか。

控えとして過ごしていたのが最終年にブレイク。サック数よりも QB プレッシャー 54 というスタッツが光っており、プロスペクトランキングでは急上昇していた。

スピード不足のパワーラッシャーなのでメイン 5 テク、パスシチュではインサイドを担当すると思われる。ベネットの後継者ってそれ去年の三巡のグリーン(怪我により昨季 1 サック)も言われてませんでしたかっていうのは禁句か。

ラシーム・グリーン

2 年目(2018 年 3 巡)
1 SACK

PHI に移籍したベネットの後継者として期待された三巡指名。プレシーズンで無双するも、怪我もあってか RS はサッパリでカレッジ時代終盤の失速を彷彿とさせた。一軍レベルの OL 相手には通用しないという評価を覆すためにも巻き返しが求められる。

ナゼア・ジョーンズ

3 年目(2017 年 3 巡)

リードの翌年の三巡指名で同タイプのランストッパー。一年目終了時点でもなお「とにかく粗い」と評されるほど永遠の素材型。純然たるランストッパーには困っておらず、あまりにもパスラッシュの成長がないため二年目は控えの中でも序列が下がり、終戦後に 5 テクにコンバート。新人コリアーとの競争か。

LB

ボビー・ワグナー

8 年目(2012 年 2 巡)
138 TKL, 11 PD, 1 INT, 1 SACK, 2 FF

説明無用、NFL ナンバーワン MLB。速い・上手い・強い。

いい子ちゃん揃いになった新生 SEA のリーダーとはいえ大敗後にトーマスと揉めたり契約交渉をエージェント使わず自分だけでやる(シャーマンと同様)など LOB の残り香が漂うチンピラ気質。内心キレてても鉄仮面(ふてくされ顔?)を貫くウィルソンのようになれるかに注目。

K. J. ライト

9 年目(2011 年 4 巡)

ワグナーの相方として地味ながら一流~準一流として頑張ってきた。昨季は膝を壊しほとんどの試合を欠場するも、LB のデプスがスカスカのためいるのといないのとではラン守備が別次元になる。

故障離脱が響いたのかディスカウント価格で一年契約を結び、今季は完全復活を期すシーズンに。

マイカル・ケンドリックス

8 年目(2012 年 2 巡で PHI → 一瞬 CLE →昨季横取り)

みんなの玩具である ILB(インサイダーラインバッカー)。ワグナーとライト以外全員控えレベルだった昨季 LB 陣においては貴重な戦力として活躍し、株価はストップ高となっていた。きっとこの値上がりも最初から知っていて SEA からのオファーを受けたのだと思う。

序盤戦でのデビュー後に「やっぱお前謹慎な」と再び出場停止になるが、プレーオフを賭けた大一番の MIN 戦で復帰という劇的な展開を見せる。事前に知ってないとこんな最高のタイミングではできないと思うんですが…。

なお試合勘不足か悪目立ちする場面もあったもよう。そして試合後に IR 入りでシーズンエンドと株価はストップ安。よかった、事前に何もかも知っているケンドリックスなんていなかったんだ…。

ベン・バー・カーヴェン

新人(2019 年 5 巡)

ドラフト候補 LB アジリティランキング・トップ 3の一角。ほんまこのチーム素行の良いフィジカルエリート大好きやな。



Pac-12 Defensive Player of the Year ということで電波ミングックさんのブログでは全体 10 位のデヴィン・ホワイトに匹敵する選手だと評されています。

https://denpa-minguk.blogspot.com/2019/07/sea.html

ルーキーミニキャンプでもバートンとともに首脳陣からフットボール IQ を高評価されている。ワグナー・KJ・インサイダーという最高レベルの LB 陣からパスカバーやブロック処理を学ぶチャンスとして充実したルーキーイヤーを過ごしてほしい。

コディ・バートン

新人(2019 年 3 巡)

ドラフト候補 LB の中でのアジリティランキング・トップ 3の一角。

こちらも控え生活が長く、タックルミスは少ないがカバレッジなどテクニック面ではまだまだという素材型。バートンあるいはカーヴィンをなんとかワグナー・ライトレベルに育て上げたいという意思が感じられる指名のため、ST はじめどんな場面でも経験を積ませて育てていきたいところ。

シャキーム・グリフィン

2 年目(2018 年 5 巡)

全盛期はコンバインとドラフト指名後の各種報道。故障続きで PS 契約かロスターカット予想も、ST での用途とケンドリックスの裁判を見据えて奇跡の残留。客寄せパンダからの脱却が掛かるシーズンに。

CB

トレ・フラワーズ

191cm/92kg

2 年目(2018 年 5 巡)
6 PD, 3 FF

文句なしに昨季のチーム新人王。CB 陣の故障が相次いで開幕戦から消去法でスタメンに抜擢されたが、徐々に順応して終盤は頼れるレギュラーに。

身長 191cm と長い腕、40 yard 4.42 秒 のスピードを持つ The・シーホークス DB。こういうタイプを上位(D. James, K. King など)ではなく五巡で取るのがシュナイダー&キャロル政権の特徴。
カレッジでは FS だったが、プレーリードが特段良いわけでもない上にマッチ棒体型のためプロでは CB へコンバート。マンカバーのパス守備はまだまだ成長途上だが、リーチの長さを活かした FF、ラン守備の際の反応の速さとタックルが武器。

シャーマンの後継者というよりはひとまず長い腕から繰り出す PD および FF を鍛えて強化版マクスウェルになってほしいと思う。抜いても後ろから手が伸びてくるのは結構な恐怖かもしれない(PFF によると 0~9 ヤードのショートパスに対しての被 QB レーティング 50 台と優秀。密集地帯だと怖さがある?)。

https://www.youtube.com/watch?v=BmUvg36NvRA

なおキャンプでは大型 WR であるブランドン・マーシャルから居残りマンツー指導を受けたらしい。マーシャルは残念ながら活躍できずにカットされたが、もしかしたらフラワーズの育成という意味で貢献したのかもしれない。

シャキール・グリフィン

183cm/90kg

3 年目(2017 年 3 巡)
8 PD, 2 INT

話題性抜群だったシャキーム入団の一年前にプロ入りし、キャンプでシャーマンの相方の座を掴むなど実力で地位を確保した。
…が、二年目の昨季は研究された上に本人いはく「シャーマンの後継者になろうとして空回りしていた」という散々な結果で、ロングパスを通される場面が目立った。一応擁護しておくと DL と FS の弱体化によって負担が増えたのでスタッツが落ちるのは当然ではあるが。

40 yard 4.38 秒で俊敏性もなかなかの SEA っぽいアスリート。SEA 基準では身長は小さいほうだが一般的には悪くはない。逆に言うと 185cm 以上しか獲ってこなかったキャロルが三巡で行くくらい欲しがった時点で相当期待されているっぽい。

ジャマー・テイラー

180cm/87kg

7 年目(2013 年 2 巡)

コールマン移籍で空いたニッケル候補だったキング&アマディがパッとしないため消去法で採用されたベテラン。「DB なら下位の素材型を自前で育てれるぜ(ドヤァ」という首脳陣にしては珍しくエリート育ちだが近年はジャーニーマン化していたもよう。

PFF レーティングでは平均的な成績だが、首脳陣からの信頼度は高くなく、テイラーを入れた 4-2-5 よりは OLB のケンドリックスと K・J・ライトをダブル起用するオーソドックスな 4-3-4 を優先している。ただしケンドリックスのカバレッジも上手いわけではないのでおそらくシーズン終了までここのポジションは弱点になる。

アキーム・キング

185cm/96kg

5 年目(2015 年 7 巡で ATL→加入)

練習生上がりで CB と FS の控えとして置いておくにはまぁ…という感じだったが、シーズン終盤に覚醒。

プレーオフがかかった MIN 戦では DB 7 人体型という奇策のおかげで出番をもらい、CB ブリッツも決める。そして KC 戦では 2 割ほどのスナップに参加してケルシーのマンカバーを担当。完璧に抑えたわけではないがマクドゥーガルドをケルシー対策に使えなかったチーム事情(怪我人)を考えるとかなりの功労者。スピード・パワー・サイズはあるので SEA 好みの DB としてニッケルバックの座を争う。

ウーゴ・アマディ

175cm/91kg

新人(2019 年 4 巡)

ニッケルと一応(最悪の場合の)FS の控えという点ではキングともろかぶり。こちらはリターナーとしても試されるなど小柄で SEA では珍しいタイプ。

デプスがスカスカなこともあって当然のごとくロスターには残ったが、D# としては今季は勉強のシーズンか。パントカバーではガンナーとしていい仕事を見せている。

S

ブラッドリー・マクドゥーガルド

185cm/97kg

7 年目(2013 年ドラ外で KC→TB→加入)
9 PD, 3 INT, 3 FF

S としては鈍足だが身長 185cm ありボールスキルと TE のマンカバー能力(スタッツはリーグ屈指)が高い。

TB 時代は FS で当初は骨折から復帰する E・トーマスのバックアップとして考えられていたが、チャンセラーの故障をうけて SS へコンバート。
限られた役割で起用されたことで能力が開花し、準一流クラスへ。CAR 戦で TE・オルセン相手に決めた INT はまさに彼の真骨頂。

スピードとクイックネスさえあればプロボウラーになれたかもしれないが、元はドラ外なのでよくここまで成長したというところか。
元々鈍足な上に膝の故障を抱えながらシーズンを過ごしているので、守る範囲が広くなるほど不安になる。
トーマスの相方だった序盤は最強レベルのレーティングもトンプソンと組まされた後半で急降下という、わかりやすい「二流選手」。年俸もびっくりするくらい安いのでそこはもうちょっと払ってあげてもと思う。

テドリック・トンプソン

183cm/92kg

3 年目(2017 年 4 巡)
3 PD, 2 FF

スピードは平凡だがカレッジでは 6INT を決めるなど読みの鋭さを見せ、アール・トーマスの控え FS として入団。

トーマスの故障→移籍によりいよいよ FS のレギュラーとなったことで期待されたが、前任者が偉大すぎた補正を差し引いても相手のビッグプレーをお膳立てしまくっており、現地ファンからは「置物」「ただの目隠し」「レシーバーが着地で怪我しないように足元に転がったクッション」「HC キャロルの恥ずかしい写真を所持しているから起用されている」と酷評されている。

人格面の評価はカレッジ時代から継続して最高なので、ソープの後継として ST キャプテンになるのが本人にとっても良いのではと思う。

ラノ・ヒル

185cm/98kg

3 年目(2017 年 3 巡)

デラノ・ヒルからラノにひっそりと改名。元はチャンセラーの控え SS として獲得。荒削りなボックス・セーフティという評価も、カレッジでシングルハイも経験しただけにダイムでもちょいちょいスナップ数を積んでいる。
ST ではシュアなタックルで貢献しており、控えとしては申し分のない働き。

185cm ある上に 40yard 4.4 秒台と意外とスピードもある(だから首脳陣がドラフト時に高評価してたんだと思う)のでマクドゥーガルドに学んでもらって上位互換となれれば最高だがいかんせん怪我が多すぎる。C.J.プロニートとかいうレジェンドがいるためサボり魔には慣れている SEA ファンもさすがにそろそろ我慢の限界がきそう。

マーキス・ブレアー

新人(2019 年 2 巡)

コリアーに続いてリーチっぽい二巡指名。

俊足な上に LB 並のフィジカルを持つので SS/FS を半々くらいでやってたようで、これで現状の SEA 軍はどこでもやれる DB が揃っていることになる(ヒル、マクドゥーガルド、キング、トンプソンは複数ポジできる)。

ボックス S はマクド&ヒルとかぶるが FS は置物しかいないので、スピードを活かして FS やってくれるほうが個人的にはありがたい。

本人もおそらく 2 巡という高評価は想定外のはずだが、指名後の GM・HC との電話で淡々と「イエッサ、イエッサ」と言っていたあたり度胸はありそう(メトカーフは号泣)。





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攻撃陣のレギュラー選手一覧

QB

ラッセル・ウィルソン

8 年目(2012 年 3 巡)

Pass 3448 yard (65.6% CMP / Rating 110.9)
Run 376 yard (AVG 5.6)

言わずとしれた司令塔。昨季もハムストリングスの負傷に苦しみ、前半戦はあまりスクランブルしなかったのでラン獲得ヤードはそこまででもない。しかしプレーオフを賭けた大一番の MIN 戦と KC 戦では衰えぬスピードを見せつけてランでも貢献。

QB としては SEA ファンの間でも評価はまちまちだが、共通見解としては長所が「ロングボムの精度が高い」、短所は「ボール持ちすぎ(判断が遅いとかじゃなくて粘りたがる、チェックダウンに投げない)」というところ。特技は逃げ回ってるうちに 15 ヤードくらい後ろでサックをくらって 3rd & 34 を作り出すラッセルサック。

バックアップはジーノ・スミスだが、ウィルソンがあのプレースタイルの割に鉄人なのでおそらく出番はない。…と言いたいが、ラックさんのようにいつ蓄積ダメージでガタがくるか不安でしゃーなくなってる SEA ファンも多いとか(大型契約してるし)。

RB

クリストファー・カーソン

3 年目(2017 年 7 巡)

Run 1,151 yard (AVG 4.7)
Rec 163 yard (AVG 8.1)

DB はおろか LB も吹っ飛ばす、ビーストモード 2.0 と称される期待のパワーバック。本家ビーストと同じく非常に控えめな性格で、いい子ちゃん揃いの新生シアトルを象徴している。

7 巡指名なのでスピードとクイックネスは平凡(何故かジャンプ力は高いが)で、相手をかわせる個人技があるわけではない。
重量級 OL の奮闘と相手のミスタックル、およびタックルの正面突破によってロングゲインを狙う。

ラシャード・ペニー

2 年目(2018 年 1 巡)

Run 419 yard (AVG 4.9)
Rec 75 yard (AVG 8.3)

ルーキーイヤーは首脳陣がバルクアップさせたことでキレを失い、序盤は完全にバスト扱い。体重が戻ってからはカーソンにはできないスピードを活かしたロングゲインを決めている。今季プレではカーソンからデプス 1st を奪う覚悟を見せるような正面突破のパワーランも見せた。

カレッジではリターナーとしても活躍したため 1st~2nd down で長い距離を走ってもらえればというところ。

トラヴィス・ホーマー

新人(2019 年 6 巡)

元 WR で昨季プレーオフでも一瞬輝いた J. D. マキシック(現・DET)を抑えて第三ダウンバック要員でロスターに残ったルーキー。

本来は C. J. プロニートという元 3 巡の若手が担う役割なのだが、毎年ほとんどの時期を脚が痛い・臀部が痛い・お腹痛い・骨が折れた・練習行きたくないとか言って家に引きこもって出てこないのでロスター枠を一つ多く割くことになっている。CHI に移籍したデイビスに比べると現状控えとしてはできることが少ないのでカーソンとペニーの控えとしてはやや不安が残る。

WR

タイラー・ロケット

178cm/82kg

5 年目(2015 年 3 巡)

Run 69 yard (AVG 5.3)
Rec 965 yard (AVG 16.9)

シアトルのスピードスター。リターナーとしての優秀さはご存知の通りだがレシーバーとしてはシーズン通してコンスタントに活躍したことがなかった。ところが 3 年 30M の大型契約でモチベーションが上がったせいか昨季は別人のように輝き、一躍エースへ。2018-19 シーズンは GO ルートで NFL ナンバーワンのグレードを獲得した。

あとはボールドウィン先輩のような細かいステップワークと 3rd down でのクラッチ性を身につけてほしいところ。

ダビド・ムーア

183cm/99kg

3 年目(2017 年 7 巡)
Rec 445 yard (AVG 17.1)

ディープスレット枠として七巡で入団。上背はないが何かやらかしてくれる枠。

調子のムラが激しいが時折ビッグプレーを見せるあたりは WAS に移籍したポール・リチャードソンに近い。クラッチ性はあるんだけどうまい CB にマンカバーされると完全に消えるというのはジャーメイン・カース(JETS 移籍後骨折)にも近い。

D.K.メトカーフ

新人(2019 年 2 巡)

得意の錬金術で増やした指名権を生贄にトレードアップでかっさらった話題性 No.1 プロスペクト。博打ピックでは一昨年のマクドゥーウェルで爆死してるのでフラグしかないのは気にするな。

18-19 シーズンは Go ルートでレーティング一位だったロケットがいるので、大外にロケットとメトカーフが並ぶとそれだけで奥にプレッシャーかけれそうな感じはある。

ルートランできないとか直線以外の俊敏性に疑問符とか言われてますが、SEA はいかにも IQ 高そうなショッテンハイマー大先生がどんな場面でもランランロングパスをするシンプルなスキームなので、とりあえず縦の脅威与えられて 1 on 1 で競り勝てればいいという判断では(D・ムーアとか完全にマンカバー 1対1 のときだけ使われてたし)。

あとガタイの良さ生かしてランブロック頑張ってほしい。ピータースとかピーターソンとかシャーマンとか張り倒してほしい。

ジャロン・ブラウン

191cm/92kg

7 年目(2013 年ドラ外で ARI → 昨季 FA 加入)
Rec 166 yard (AVG 11.9)

ロンドンゲームで TD レシーブを決め、CR7 のパフォーマンスを見せたのが今季のハイライト。あと LAC 戦でめっちゃまぐれ当たりっぽい TD レシーブも決めた(ウィルソンもヤケになって投げた感じ)。

ちびっこ揃いの SEA 軍 WR チームにおいて身長 191 cm は貴重。高めに失投することが多いウィルソンのポゼッションターゲットとしてレギュラー定着なるか。

ジョン・ウルスア

175cm/83kg

新人(2019 年 7 巡)

ドラフト終了直前、来季の 6 巡と引き換えのトレードで 7 巡の指名権を得て滑り込みの指名。定期的に当てている UDFA ではなくドラフトで拾いにいったあたりは首脳陣が注目していたということだと思われる。

縦のスピードやサイズはないが 3 コーン 6.77 秒の俊敏性を持つスロット専門レシーバー。SEA ファンの願いとしてはポスト・ボールドウィンになってもらうこと。だとしたら UDFA のほうが良かったんじゃないか、背番号 15(J. Kearse)より 89 を与えたほうがよかったんじゃないかというのは禁句。

TE

ルーク・ウィルソン

196cm/114kg

7 年目(2013 年 5 巡→DET を経て出戻り)

ディスリーのブレイクによって控えに降格したバネットを PIT に五巡で売却したため、純粋な控えとして獲得した出戻りベテラン。

バネットのやや下位互換という感じもするが完全に控え扱いでも腐らないから良い人材…と思っていたがディスリーが二年連続で大怪我をかましてシーズンエンド。エド・ディクソンも復帰が遅れているためまさかの一番手に昇格してしまった。これをチャンスとしてのし上がれるか。

ウィル・ディスリー

193cm/120kg

2 年目(2018 年 4 巡)
Rec 156 yard (AVG 19.5)

カレッジ時代はレシーブでは目立っていなかったがブロッキング TE としてトップ評価を受けており、ランヘビーオフェンス復活に向けてドラフト指名。

バネットと泥臭い仕事をシェアするものと思っていたら開幕戦で(TE カバーに難があるらしい)ブロンコス相手に 100 ヤード超レシーブの大爆発。これは SEA 伝統の下位指名からのブレイクかと思いきや序盤で膝をブレイクしてシーズンエンド。

2019-20 シーズンでの再出発のためトレーニングキャンプでも頑張っていたおかげか首脳陣やメディア関係者には際立って良い印象を与えているらしい。そして次々にロングパスをレシーブして今季完全にブレイクかと思ったところでアキレス腱の大怪我をかましてシーズンエンド。現実は厳しい。

エド・ディクソン

193cm/116kg
8 年目(2010 年 3 巡で BAL→ CAR →昨季 FA 加入)

Rec 143 yard (AVG 11.9)

キャンプ前に故障し、昨シーズン前半は IR で過ごすも後半に復帰。それでも首脳陣が使いたがったのはよっぽど惚れ込んでいたのか。

終盤にはバネットとは違う役割のレシービングバックとして出番を少しずつ増やす。故障が多いことがネックで、今季も安定の IR スタート。

OL

デュアン・ブラウン (LT)

12 年目(2008 年 1 巡で HOU → トレード加入)

ヒューストンから来た救世主。クラウニーとは違いかなりの対価を支払った甲斐があったというもの。
衰えるかと思いきや昨季もエリートレベル。相手エッジを危なげなくマンツーで抑えてくれる。ちょいちょい練習を制限してるので故障だけが心配。

マイク・アイウパティ (LG)

10 年目(2010 年 1 巡で SF → FA 加入)

ドライチ再生工場になりたい首脳陣が連れてきたことに納得のベテラン。
近年は故障がちなので、昨季は後半戦ずっと野戦病院と化すほどコンディショニングに問題がある SEA 軍では果たして何試合出られるかというところ。2/3 出られたら御の字では。

ジャスティン・ブリット ( C )

6 年目(2014 年 2 巡)

独自路線の上位指名で獲得し、ポジションをころころ変えた結果 C としてアンガーの後継者に。
身長 198cm はウィルソンの前に立つとなおさらデカく見えるし、性格もスナップもやや荒い感じがある。LAR・ドナルドはいろんな意味で天敵。

D.J.フルーカー (RG)

7 年目(2013 年 1 巡で SD → NYG →昨季 FA 加入)

ドライチバスト再生工場になりたい首脳陣が 2 年前に連れてきたジョーケルがそれはそれはひどい出来だったが、懲りずに連れてきた人。

もともとランブロックは強い重量級だったため、とりあえず力で押し込めればランヘビーオフェンスの RG としては及第点ということなのだろう。PFF レーティングではイフェディと同レベルでありパスプロが上手いと感じる場面はないが、ドライチだからこそ持つフィジカルの強さで要所のランプレーに貢献。

ジャーメイン・イフェディ (RT)

4 年目(2016 年 1 巡)

フィジカルだけで一巡指名されたが一向に成長せずバスト扱いされていた。メンタルに不安があるあたりもシアトルのパクストン・リンチ。
OL コーチが変わった昨季は別人のように活躍し、なんと PFF レーティング 50 程度まで持ち直した(前年は奇跡の 40 以下)。それはきっとランヘビーになったことでフィジカルエリートの力を発揮できる場面が多いというだけの話であってパスプロは相変わらずだが。

SEA といえば勝負強いチームという印象を持たれがちだが、試合終盤の勝負所でホールディングをやらかすことが多く、ブレア・ウォルシュと同レベルの勝負弱さを持っている。

なんでこの子を使い続けるかといえば残念なことに代わりがいない(ライバルが次々に怪我していく、シアトルのフィッツパトリック的な一面がある)からで、倉本ネタで煽られまくった横浜 DeNA ベイスターズファンの気持ちがわかった。

イーサン・ポーシック (LG, RG, C)

3 年目(2017 年 2 巡)

完全にブリットの二匹目のドジョウ狙いにいった「独自路線」の二巡。しかし伸び悩み。OL 全ポジションいけるらしいので控えとしては優秀だが 2 巡なのでそんなことは言ってられない。

ジャマルコ・ジョーンズ (LT, RT, RG)

3 年目(2017 年 6 巡)

「とりあえずフィジカルエリート集めて技術は徐々に鍛えていこうぜ」という路線で荒削りな選手を集めていたがブリット以外は誰一人としてものにならず、生まれたのは回転ドアと名高い OL でした。そんな悪しき伝統を断ち切るべく下位で試験的に指名したジョーンズはこれまでとは真逆でフィジカルが弱くテクニックに優れたプロスペクト。

この実験には「一刻も早くイフェディをスタメンから降ろせ」と息巻く SEA ファンたちも期待していたが、イフェディの呪いというやつで故障に悩まされてきた。今季はようやくその才能の片りんを見せており、故障者が続出する中カレッジでもやったことがない RG にぶっつけ本番で入ってアーロン・ドナルドとほぼ互角にやり合うなど救世主になっている。

ジョージ・ファント (RT, TE, LT)

4 年目(2016 年ドラ外)

Rec 9 yard (AVG 9)

FA 入団から生き残り、一時期は(消去法で)LT のレギュラーに指名されていたが、ACL 断裂でシーズンエンドしてからはカオスなキャリアになっている。

荒削りだが馬力はあり、TE の層が薄くバネットをできるだけ休ませたいこともあって、昨季はジャンボパーソネル、6 人目のラインマンとしてセットする場面が多かった。なおレシーブも 1 本記録。

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シアトル・シーホークス選手一覧をファンが主観で紹介(2019-20 NFL 中盤戦時点)


冊子の選手名鑑があまりにアレすぎて 4 ページ墨塗りにしても構わないと思いまして、今季もシアトルの選手最新情報をまとめたいと思っていた。

他チームのファンの人もやろう。あの選手名鑑ちょっと読む価値なさすぎ(買わないとは言っていない)

2018-19 シーズンの SEA 総括

10 勝 6 敗(NFC WEST 2 位 / NFC 第 5 シード)

一流どころである CB・シャーマン、SS・チャンセラー、DE・エイブリル&ベネット、TE・グラハム、DT・リチャードソンが抜けた他、CB・シェッド&レーン、TE・ウィルソン、WR・リチャードソンなどのレギュラー陣も一気にリリース。
若手をどんどん登用して再建を打ち出したシーズンは開幕 2 連敗(プレシーズン全敗なので 6 連敗)、さらに OC とウィルソン、首脳陣とトーマスが揉めるなど不安しかない立ち上がりとなった。

その後は低迷するチームになんとか勝って勝率 5 割付近をウロウロしつつ、GB・CAR・MIN というプレーオフ候補チームに連勝して一気にビッグウェーブに乗る。そして今季絶好調の KC を倒してワイルドカードを決め、気づけば安定の 10-6。序盤のカオスが嘘のように「スロースターターの SEA(序盤は死んだフリ、劣化版ペイトリオッツ)」が復活した。

なお好成績を残した割にプロボウル選出は MLB・ワグナーと P・ディクソンのみ。これはスタッツ的に飛び抜けた選手が少なく、週代わりでヒーローが現れた今季を象徴している。ここぞの場面…の一歩前段階あたりでブロック要員の FB・マッデン、OT・ファントへのパスなどの奇策を使ったり、DT・ジョーンズや CB・キングなど D# のデプス下位の控え選手がいきなり輝いたりと、まさにチーム全員の力で勝ちきった印象。


チームの長所

攻撃面ではラン獲得ヤードが NFL 1 位。これはそもそも狂ったようにランをコールすること、カーソン・デービス・ペニー・マキシックと NE ばりに RB を使い分けていること、OL を完全にフィジカル重視にしたことなどが原因として挙げられる。

特に C・ブリット、RG・フルーカー、RT・イフェディはいずれもドラフト上位指名の素材で相手 DL を押し込む力が高い。さらに(TE のデプスが薄いこともあって)ジャンボパーソネルで OT・ファントを使う場面も多く、チームのアイデンティティを浸透させたシーズンとなった。また、ウィルソンは短~中距離パスにはまだ不安定さが残る(OC もデザインが得意ではない)もののロングボムの精度は高く、相手がラン守備に意識を集中しきれない怖さを与えている。「あのカードを出すかもしれねぇって思わせたらその時点で勝ちなんだよ、青二才」って言ってるかどうかは不明。

守備面では全ポジションの FF の多さに注目したい。LOB の一角であり FF の名手だった CB・マクスウェルは IR 入り後そのままカットされたが、彼の遺伝子が受け継がれているかのように DB 陣の FF 能力が覚醒。もともとボールスキルの高いマクドゥーガルド、長身でリーチの長いフラワーズ、いぶし銀のコールマンらが次々にパンチングをくらわせ、TO にならずとも相手のボールを零す場面が多い。CAR 戦ではなんと 5 回こぼした(リカバー 0 回なので記録には残っていない)。

また、伝統の SEA スキームでは DT をラン守備特化で選抜していることもあり、勝負どころでのラン守備は健在。

チームの短所

パワーランに特化した結果、「回転ドア」と名高いパスプロ自体はあまり改善されていない。ランをしつこく見せてからの PA コールという戦術で昨季よりは時間が確保できるようになったが、依然としてパッシングダウンでの RT・イフェディは格好の獲物。またランとロングボム以外の手札が少なく、そもそも戦術として「リードしてから時間を潰していく」スタイルなので余計に前半に強い手札を集中&後半は単調になりがち。結果、リードを許して終盤に追いかける展開では期待が薄い。

守備は序盤戦でアール・トーマスが故障離脱して以降パス守備がズタボロになっている。INT は全く奪えず、マクベイ、シャナハン、マカーシー&ロジャース、ウィゼンハント&リバースといった攻撃のプロフェッショナルたちが率いる O# にはなすすべもなく蹂躙された。
CB・グリフィンが研究されてやられる場面も目立ったが、最大の問題は SEA スキームがアール・トーマスという一人の天才に依存しすぎていた(シャーマンやチャンセラーの穴とはワケが違う)ことであり、このままいくなら彼の後継者の獲得が必須。

そしてシーズン全体を通して怪我人の多さに苦しんだ。このへんはコンディショニングに問題があるのではと思わされる。

オフの補強とロスタームーブ

安定して 2 桁サックを計算できた DE・クラークが大型契約で KC に移籍し、ドラフト 1 巡で DE を指名したものの、故障もあり穴埋めには不十分ということで元 DET のアンサーを FA 獲得。さらにロスター決定直前に HST とモメていたクラウニーを「なんでこれで OK 出たんや」レベルのお買い得トレードで獲得。昨年ブレイクした DT・リードは開幕 6 試合サスペンデッドだが、シーズン後半戦はリーグ屈指の DL に成長する可能性もある。

即戦力の FA 補強という意味では他のポジションは大きなテコ入れなし。カレッジスタイルで “2~3 回生” を鍛えてシーズン後半に照準を合わせていくスタイルが続きそう。地味に響きそうなのは DET に移籍したニッケルのコールマンの穴。プレシーズンでは複数の選手が競争したが当確レベルの選手は生まれず、シーズン後半までもつれるか、最悪の場合は今季終了まで大きな穴になるリスクもある。

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守備陣のレギュラー選手一覧

DT

ジャラン・リード

4 年目(2016 年 2 巡)
10.5 SACK

安心と信頼のアラバマ産 NT。2018-19 シーズンは突如サックを量産し、大物 DL マンの風格が漂い始めた。
ただし弱い OL 相手に荒稼ぎしている面はあり、2019-20 シーズンは開幕から 6 試合のサスペンデッドなので今季はそこまで目立たなさそう。

プーナ・フォード

2 年目(2018 年ドラ外)

カレッジに自信ニキたちいわくドラ外で獲得できたのはスティールらしい。180cm と小柄ながら腕が長く、ガタイ重視の SEA 軍 DL においては相手の感覚を狂わせることもできそう。

シーズン終盤にチームにアジャストするとランストップで良い仕事を見せ、「上位は盛大に外すが下位は当てる」首脳陣の目利きが鈍っていないことを証明している。
PFF では高評価で、現地でも今季のオールプロ(ブレイク)候補と言われている。リード不在の 6 試合でどこまで存在感を示せるか。

クイントン・ジェファーソン

4 年目(2016 年 5 巡)
3 SACK

DT・DE どちらにもセットする。弱体化した DL の中ではマシな部類のパスラッシュを持つが一軍レベルの OL 相手に勝てるほどではない。とはいえ三巡ルーキーのグリーンが故障もあって期待を裏切ってるので、いてくれてよかったとマジで思う。

一年契約を結んだ今季は大型契約を結べるかどうか、すなわち「スーパーサブ」から「不動レギュラー」への挑戦となる。

アル・ウッズ

10 年目(2010 年 4 巡で NO → 各地を渡り歩いて今季加入)

そこそこのベテランを補強して DL は一安心させる感じか。リードがいないとラン守備がガタ落ちするのでリスクヘッジとしては良い補強。

DE

ジャデベオン・クラウニー

6 年目(2014 年 1 巡全体 1 位で HST → 今季トレード加入)
9 SACK

GM 不在で、今季に照準を絞ってオールインってレベルじゃないオールインをキメている HST の大出血トレードによって運良く獲得。おそらくは一年のレンタル。

HST 時代は J.J.Watt にマークが集中しながらも 2 桁サックなしと、孤軍奮闘で 2 桁にのせたクラークの穴埋めとしては懐疑的に見ることもできるが、アンサーやリードが健康を維持できればそれなりにはやってくれそう。

ジギー・アンサー

7 年目(2013 年 1 巡で DET → 今季加入)

かつてエイブリルというエースを獲得したデトロイトルートから新たな大物ラッシャーを獲得。

18-19 シーズンは故障で不発に終わるも以前から隔年傾向で、今年は当たりの年。隔年だからというわけではないが一年契約で、大型契約のためにも爆発してもらいたいところ。

L. J. コリアー

新人(2019 年 1 巡)

シーホークスが上位で指名したとき特有の「Who?」感を味あわせてくれた趣味ピック。全体 40 位くらいでも獲れたんじゃね感はあるが、(DB 売れずに)DE が売れまくってたのでやむなしというところか。

控えとして過ごしていたのが最終年にブレイク。サック数よりも QB プレッシャー 54 というスタッツが光っており、プロスペクトランキングでは急上昇していた。

スピード不足のパワーラッシャーなのでメイン 5 テク、パスシチュではインサイドを担当すると思われる。ベネットの後継者ってそれ去年の三巡のグリーン(怪我により昨季 1 サック)も言われてませんでしたかっていうのは禁句か。

ラシーム・グリーン

2 年目(2018 年 3 巡)
1 SACK

PHI に移籍したベネットの後継者として期待された三巡指名。プレシーズンで無双するも、怪我もあってか RS はサッパリでカレッジ時代終盤の失速を彷彿とさせた。一軍レベルの OL 相手には通用しないという評価を覆すためにも巻き返しが求められる。

ナゼア・ジョーンズ

3 年目(2017 年 3 巡)

リードの翌年の三巡指名で同タイプのランストッパー。一年目終了時点でもなお「とにかく粗い」と評されるほど永遠の素材型。純然たるランストッパーには困っておらず、あまりにもパスラッシュの成長がないため二年目は控えの中でも序列が下がり、終戦後に 5 テクにコンバート。新人コリアーとの競争か。

LB

ボビー・ワグナー

8 年目(2012 年 2 巡)
138 TKL, 11 PD, 1 INT, 1 SACK, 2 FF

説明無用、NFL ナンバーワン MLB。速い・上手い・強い。

いい子ちゃん揃いになった新生 SEA のリーダーとはいえ大敗後にトーマスと揉めたり契約交渉をエージェント使わず自分だけでやる(シャーマンと同様)など LOB の残り香が漂うチンピラ気質。内心キレてても鉄仮面(ふてくされ顔?)を貫くウィルソンのようになれるかに注目。

K. J. ライト

9 年目(2011 年 4 巡)

ワグナーの相方として地味ながら一流~準一流として頑張ってきた。昨季は膝を壊しほとんどの試合を欠場するも、LB のデプスがスカスカのためいるのといないのとではラン守備が別次元になる。

故障離脱が響いたのかディスカウント価格で一年契約を結び、今季は完全復活を期すシーズンに。

マイカル・ケンドリックス

8 年目(2012 年 2 巡で PHI → 一瞬 CLE →昨季横取り)

みんなの玩具である ILB(インサイダーラインバッカー)。ワグナーとライト以外全員控えレベルだった昨季 LB 陣においては貴重な戦力として活躍し、株価はストップ高となっていた。きっとこの値上がりも最初から知っていて SEA からのオファーを受けたのだと思う。

序盤戦でのデビュー後に「やっぱお前謹慎な」と再び出場停止になるが、プレーオフを賭けた大一番の MIN 戦で復帰という劇的な展開を見せる。事前に知ってないとこんな最高のタイミングではできないと思うんですが…。

なお試合勘不足か悪目立ちする場面もあったもよう。そして試合後に IR 入りでシーズンエンドと株価はストップ安。よかった、事前に何もかも知っているケンドリックスなんていなかったんだ…。

ベン・バー・カーヴェン

新人(2019 年 5 巡)

ドラフト候補 LB アジリティランキング・トップ 3の一角。ほんまこのチーム素行の良いフィジカルエリート大好きやな。



Pac-12 Defensive Player of the Year ということで電波ミングックさんのブログでは全体 10 位のデヴィン・ホワイトに匹敵する選手だと評されています。

https://denpa-minguk.blogspot.com/2019/07/sea.html

ルーキーミニキャンプでもバートンとともに首脳陣からフットボール IQ を高評価されている。ワグナー・KJ・インサイダーという最高レベルの LB 陣からパスカバーやブロック処理を学ぶチャンスとして充実したルーキーイヤーを過ごしてほしい。

コディ・バートン

新人(2019 年 3 巡)

ドラフト候補 LB の中でのアジリティランキング・トップ 3の一角。

こちらも控え生活が長く、タックルミスは少ないがカバレッジなどテクニック面ではまだまだという素材型。バートンあるいはカーヴィンをなんとかワグナー・ライトレベルに育て上げたいという意思が感じられる指名のため、ST はじめどんな場面でも経験を積ませて育てていきたいところ。

シャキーム・グリフィン

2 年目(2018 年 5 巡)

全盛期はコンバインとドラフト指名後の各種報道。故障続きで PS 契約かロスターカット予想も、ST での用途とケンドリックスの裁判を見据えて奇跡の残留。客寄せパンダからの脱却が掛かるシーズンに。

CB

トレ・フラワーズ

191cm/92kg

2 年目(2018 年 5 巡)
6 PD, 3 FF

文句なしに昨季のチーム新人王。CB 陣の故障が相次いで開幕戦から消去法でスタメンに抜擢されたが、徐々に順応して終盤は頼れるレギュラーに。

身長 191cm と長い腕、40 yard 4.42 秒 のスピードを持つ The・シーホークス DB。こういうタイプを上位(D. James, K. King など)ではなく五巡で取るのがシュナイダー&キャロル政権の特徴。
カレッジでは FS だったが、プレーリードが特段良いわけでもない上にマッチ棒体型のためプロでは CB へコンバート。マンカバーのパス守備はまだまだ成長途上だが、リーチの長さを活かした FF、ラン守備の際の反応の速さとタックルが武器。

シャーマンの後継者というよりはひとまず長い腕から繰り出す PD および FF を鍛えて強化版マクスウェルになってほしいと思う。抜いても後ろから手が伸びてくるのは結構な恐怖かもしれない(PFF によると 0~9 ヤードのショートパスに対しての被 QB レーティング 50 台と優秀。密集地帯だと怖さがある?)。

https://www.youtube.com/watch?v=BmUvg36NvRA

なおキャンプでは大型 WR であるブランドン・マーシャルから居残りマンツー指導を受けたらしい。マーシャルは残念ながら活躍できずにカットされたが、もしかしたらフラワーズの育成という意味で貢献したのかもしれない。

シャキール・グリフィン

183cm/90kg

3 年目(2017 年 3 巡)
8 PD, 2 INT

話題性抜群だったシャキーム入団の一年前にプロ入りし、キャンプでシャーマンの相方の座を掴むなど実力で地位を確保した。
…が、二年目の昨季は研究された上に本人いはく「シャーマンの後継者になろうとして空回りしていた」という散々な結果で、ロングパスを通される場面が目立った。一応擁護しておくと DL と FS の弱体化によって負担が増えたのでスタッツが落ちるのは当然ではあるが。

40 yard 4.38 秒で俊敏性もなかなかの SEA っぽいアスリート。SEA 基準では身長は小さいほうだが一般的には悪くはない。逆に言うと 185cm 以上しか獲ってこなかったキャロルが三巡で行くくらい欲しがった時点で相当期待されているっぽい。

ジャマー・テイラー

180cm/87kg

7 年目(2013 年 2 巡)

コールマン移籍で空いたニッケル候補だったキング&アマディがパッとしないため消去法で採用されたベテラン。「DB なら下位の素材型を自前で育てれるぜ(ドヤァ」という首脳陣にしては珍しくエリート育ちだが近年はジャーニーマン化していたもよう。

PFF レーティングでは平均的な成績だが、首脳陣からの信頼度は高くなく、テイラーを入れた 4-2-5 よりは OLB のケンドリックスと K・J・ライトをダブル起用するオーソドックスな 4-3-4 を優先している。ただしケンドリックスのカバレッジも上手いわけではないのでおそらくシーズン終了までここのポジションは弱点になる。

アキーム・キング

185cm/96kg

5 年目(2015 年 7 巡で ATL→加入)

練習生上がりで CB と FS の控えとして置いておくにはまぁ…という感じだったが、シーズン終盤に覚醒。

プレーオフがかかった MIN 戦では DB 7 人体型という奇策のおかげで出番をもらい、CB ブリッツも決める。そして KC 戦では 2 割ほどのスナップに参加してケルシーのマンカバーを担当。完璧に抑えたわけではないがマクドゥーガルドをケルシー対策に使えなかったチーム事情(怪我人)を考えるとかなりの功労者。スピード・パワー・サイズはあるので SEA 好みの DB としてニッケルバックの座を争う。

ウーゴ・アマディ

175cm/91kg

新人(2019 年 4 巡)

ニッケルと一応(最悪の場合の)FS の控えという点ではキングともろかぶり。こちらはリターナーとしても試されるなど小柄で SEA では珍しいタイプ。

デプスがスカスカなこともあって当然のごとくロスターには残ったが、D# としては今季は勉強のシーズンか。パントカバーではガンナーとしていい仕事を見せている。

S

ブラッドリー・マクドゥーガルド

185cm/97kg

7 年目(2013 年ドラ外で KC→TB→加入)
9 PD, 3 INT, 3 FF

S としては鈍足だが身長 185cm ありボールスキルと TE のマンカバー能力(スタッツはリーグ屈指)が高い。

TB 時代は FS で当初は骨折から復帰する E・トーマスのバックアップとして考えられていたが、チャンセラーの故障をうけて SS へコンバート。
限られた役割で起用されたことで能力が開花し、準一流クラスへ。CAR 戦で TE・オルセン相手に決めた INT はまさに彼の真骨頂。

スピードとクイックネスさえあればプロボウラーになれたかもしれないが、元はドラ外なのでよくここまで成長したというところか。
元々鈍足な上に膝の故障を抱えながらシーズンを過ごしているので、守る範囲が広くなるほど不安になる。
トーマスの相方だった序盤は最強レベルのレーティングもトンプソンと組まされた後半で急降下という、わかりやすい「二流選手」。年俸もびっくりするくらい安いのでそこはもうちょっと払ってあげてもと思う。

テドリック・トンプソン

183cm/92kg

3 年目(2017 年 4 巡)
3 PD, 2 FF

スピードは平凡だがカレッジでは 6INT を決めるなど読みの鋭さを見せ、アール・トーマスの控え FS として入団。

トーマスの故障→移籍によりいよいよ FS のレギュラーとなったことで期待されたが、前任者が偉大すぎた補正を差し引いても相手のビッグプレーをお膳立てしまくっており、現地ファンからは「置物」「ただの目隠し」「レシーバーが着地で怪我しないように足元に転がったクッション」「HC キャロルの恥ずかしい写真を所持しているから起用されている」と酷評されている。

人格面の評価はカレッジ時代から継続して最高なので、ソープの後継として ST キャプテンになるのが本人にとっても良いのではと思う。

ラノ・ヒル

185cm/98kg

3 年目(2017 年 3 巡)

デラノ・ヒルからラノにひっそりと改名。元はチャンセラーの控え SS として獲得。荒削りなボックス・セーフティという評価も、カレッジでシングルハイも経験しただけにダイムでもちょいちょいスナップ数を積んでいる。
ST ではシュアなタックルで貢献しており、控えとしては申し分のない働き。

185cm ある上に 40yard 4.4 秒台と意外とスピードもある(だから首脳陣がドラフト時に高評価してたんだと思う)のでマクドゥーガルドに学んでもらって上位互換となれれば最高だがいかんせん怪我が多すぎる。C.J.プロニートとかいうレジェンドがいるためサボり魔には慣れている SEA ファンもさすがにそろそろ我慢の限界がきそう。

マーキス・ブレアー

新人(2019 年 2 巡)

コリアーに続いてリーチっぽい二巡指名。

俊足な上に LB 並のフィジカルを持つので SS/FS を半々くらいでやってたようで、これで現状の SEA 軍はどこでもやれる DB が揃っていることになる(ヒル、マクドゥーガルド、キング、トンプソンは複数ポジできる)。

ボックス S はマクド&ヒルとかぶるが FS は置物しかいないので、スピードを活かして FS やってくれるほうが個人的にはありがたい。

本人もおそらく 2 巡という高評価は想定外のはずだが、指名後の GM・HC との電話で淡々と「イエッサ、イエッサ」と言っていたあたり度胸はありそう(メトカーフは号泣)。





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攻撃陣のレギュラー選手一覧

QB

ラッセル・ウィルソン

8 年目(2012 年 3 巡)

Pass 3448 yard (65.6% CMP / Rating 110.9)
Run 376 yard (AVG 5.6)

言わずとしれた司令塔。昨季もハムストリングスの負傷に苦しみ、前半戦はあまりスクランブルしなかったのでラン獲得ヤードはそこまででもない。しかしプレーオフを賭けた大一番の MIN 戦と KC 戦では衰えぬスピードを見せつけてランでも貢献。

QB としては SEA ファンの間でも評価はまちまちだが、共通見解としては長所が「ロングボムの精度が高い」、短所は「ボール持ちすぎ(判断が遅いとかじゃなくて粘りたがる、チェックダウンに投げない)」というところ。特技は逃げ回ってるうちに 15 ヤードくらい後ろでサックをくらって 3rd & 34 を作り出すラッセルサック。

バックアップはジーノ・スミスだが、ウィルソンがあのプレースタイルの割に鉄人なのでおそらく出番はない。…と言いたいが、ラックさんのようにいつ蓄積ダメージでガタがくるか不安でしゃーなくなってる SEA ファンも多いとか(大型契約してるし)。

RB

クリストファー・カーソン

3 年目(2017 年 7 巡)

Run 1,151 yard (AVG 4.7)
Rec 163 yard (AVG 8.1)

DB はおろか LB も吹っ飛ばす、ビーストモード 2.0 と称される期待のパワーバック。本家ビーストと同じく非常に控えめな性格で、いい子ちゃん揃いの新生シアトルを象徴している。

7 巡指名なのでスピードとクイックネスは平凡(何故かジャンプ力は高いが)で、相手をかわせる個人技があるわけではない。
重量級 OL の奮闘と相手のミスタックル、およびタックルの正面突破によってロングゲインを狙う。

ラシャード・ペニー

2 年目(2018 年 1 巡)

Run 419 yard (AVG 4.9)
Rec 75 yard (AVG 8.3)

ルーキーイヤーは首脳陣がバルクアップさせたことでキレを失い、序盤は完全にバスト扱い。体重が戻ってからはカーソンにはできないスピードを活かしたロングゲインを決めている。今季プレではカーソンからデプス 1st を奪う覚悟を見せるような正面突破のパワーランも見せた。

カレッジではリターナーとしても活躍したため 1st~2nd down で長い距離を走ってもらえればというところ。

トラヴィス・ホーマー

新人(2019 年 6 巡)

元 WR で昨季プレーオフでも一瞬輝いた J. D. マキシック(現・DET)を抑えて第三ダウンバック要員でロスターに残ったルーキー。

本来は C. J. プロニートという元 3 巡の若手が担う役割なのだが、毎年ほとんどの時期を脚が痛い・臀部が痛い・お腹痛い・骨が折れた・練習行きたくないとか言って家に引きこもって出てこないのでロスター枠を一つ多く割くことになっている。CHI に移籍したデイビスに比べると現状控えとしてはできることが少ないのでカーソンとペニーの控えとしてはやや不安が残る。

WR

タイラー・ロケット

178cm/82kg

5 年目(2015 年 3 巡)

Run 69 yard (AVG 5.3)
Rec 965 yard (AVG 16.9)

シアトルのスピードスター。リターナーとしての優秀さはご存知の通りだがレシーバーとしてはシーズン通してコンスタントに活躍したことがなかった。ところが 3 年 30M の大型契約でモチベーションが上がったせいか昨季は別人のように輝き、一躍エースへ。2018-19 シーズンは GO ルートで NFL ナンバーワンのグレードを獲得した。

あとはボールドウィン先輩のような細かいステップワークと 3rd down でのクラッチ性を身につけてほしいところ。

ダビド・ムーア

183cm/99kg

3 年目(2017 年 7 巡)
Rec 445 yard (AVG 17.1)

ディープスレット枠として七巡で入団。上背はないが何かやらかしてくれる枠。

調子のムラが激しいが時折ビッグプレーを見せるあたりは WAS に移籍したポール・リチャードソンに近い。クラッチ性はあるんだけどうまい CB にマンカバーされると完全に消えるというのはジャーメイン・カース(JETS 移籍後骨折)にも近い。

D.K.メトカーフ

新人(2019 年 2 巡)

得意の錬金術で増やした指名権を生贄にトレードアップでかっさらった話題性 No.1 プロスペクト。博打ピックでは一昨年のマクドゥーウェルで爆死してるのでフラグしかないのは気にするな。

18-19 シーズンは Go ルートでレーティング一位だったロケットがいるので、大外にロケットとメトカーフが並ぶとそれだけで奥にプレッシャーかけれそうな感じはある。

ルートランできないとか直線以外の俊敏性に疑問符とか言われてますが、SEA はいかにも IQ 高そうなショッテンハイマー大先生がどんな場面でもランランロングパスをするシンプルなスキームなので、とりあえず縦の脅威与えられて 1 on 1 で競り勝てればいいという判断では(D・ムーアとか完全にマンカバー 1対1 のときだけ使われてたし)。

あとガタイの良さ生かしてランブロック頑張ってほしい。ピータースとかピーターソンとかシャーマンとか張り倒してほしい。

ジャロン・ブラウン

191cm/92kg

7 年目(2013 年ドラ外で ARI → 昨季 FA 加入)
Rec 166 yard (AVG 11.9)

ロンドンゲームで TD レシーブを決め、CR7 のパフォーマンスを見せたのが今季のハイライト。あと LAC 戦でめっちゃまぐれ当たりっぽい TD レシーブも決めた(ウィルソンもヤケになって投げた感じ)。

ちびっこ揃いの SEA 軍 WR チームにおいて身長 191 cm は貴重。高めに失投することが多いウィルソンのポゼッションターゲットとしてレギュラー定着なるか。

ジョン・ウルスア

175cm/83kg

新人(2019 年 7 巡)

ドラフト終了直前、来季の 6 巡と引き換えのトレードで 7 巡の指名権を得て滑り込みの指名。定期的に当てている UDFA ではなくドラフトで拾いにいったあたりは首脳陣が注目していたということだと思われる。

縦のスピードやサイズはないが 3 コーン 6.77 秒の俊敏性を持つスロット専門レシーバー。SEA ファンの願いとしてはポスト・ボールドウィンになってもらうこと。だとしたら UDFA のほうが良かったんじゃないか、背番号 15(J. Kearse)より 89 を与えたほうがよかったんじゃないかというのは禁句。

TE

ルーク・ウィルソン

196cm/114kg

7 年目(2013 年 5 巡→DET を経て出戻り)

ディスリーのブレイクによって控えに降格したバネットを PIT に五巡で売却したため、純粋な控えとして獲得した出戻りベテラン。

バネットのやや下位互換という感じもするが完全に控え扱いでも腐らないから良い人材…と思っていたがディスリーが二年連続で大怪我をかましてシーズンエンド。エド・ディクソンも復帰が遅れているためまさかの一番手に昇格してしまった。これをチャンスとしてのし上がれるか。

ウィル・ディスリー

193cm/120kg

2 年目(2018 年 4 巡)
Rec 156 yard (AVG 19.5)

カレッジ時代はレシーブでは目立っていなかったがブロッキング TE としてトップ評価を受けており、ランヘビーオフェンス復活に向けてドラフト指名。

バネットと泥臭い仕事をシェアするものと思っていたら開幕戦で(TE カバーに難があるらしい)ブロンコス相手に 100 ヤード超レシーブの大爆発。これは SEA 伝統の下位指名からのブレイクかと思いきや序盤で膝をブレイクしてシーズンエンド。

2019-20 シーズンでの再出発のためトレーニングキャンプでも頑張っていたおかげか首脳陣やメディア関係者には際立って良い印象を与えているらしい。そして次々にロングパスをレシーブして今季完全にブレイクかと思ったところでアキレス腱の大怪我をかましてシーズンエンド。現実は厳しい。

エド・ディクソン

193cm/116kg
8 年目(2010 年 3 巡で BAL→ CAR →昨季 FA 加入)

Rec 143 yard (AVG 11.9)

キャンプ前に故障し、昨シーズン前半は IR で過ごすも後半に復帰。それでも首脳陣が使いたがったのはよっぽど惚れ込んでいたのか。

終盤にはバネットとは違う役割のレシービングバックとして出番を少しずつ増やす。故障が多いことがネックで、今季も安定の IR スタート。

OL

デュアン・ブラウン (LT)

12 年目(2008 年 1 巡で HOU → トレード加入)

ヒューストンから来た救世主。クラウニーとは違いかなりの対価を支払った甲斐があったというもの。
衰えるかと思いきや昨季もエリートレベル。相手エッジを危なげなくマンツーで抑えてくれる。ちょいちょい練習を制限してるので故障だけが心配。

マイク・アイウパティ (LG)

10 年目(2010 年 1 巡で SF → FA 加入)

ドライチ再生工場になりたい首脳陣が連れてきたことに納得のベテラン。
近年は故障がちなので、昨季は後半戦ずっと野戦病院と化すほどコンディショニングに問題がある SEA 軍では果たして何試合出られるかというところ。2/3 出られたら御の字では。

ジャスティン・ブリット ( C )

6 年目(2014 年 2 巡)

独自路線の上位指名で獲得し、ポジションをころころ変えた結果 C としてアンガーの後継者に。
身長 198cm はウィルソンの前に立つとなおさらデカく見えるし、性格もスナップもやや荒い感じがある。LAR・ドナルドはいろんな意味で天敵。

D.J.フルーカー (RG)

7 年目(2013 年 1 巡で SD → NYG →昨季 FA 加入)

ドライチバスト再生工場になりたい首脳陣が 2 年前に連れてきたジョーケルがそれはそれはひどい出来だったが、懲りずに連れてきた人。

もともとランブロックは強い重量級だったため、とりあえず力で押し込めればランヘビーオフェンスの RG としては及第点ということなのだろう。PFF レーティングではイフェディと同レベルでありパスプロが上手いと感じる場面はないが、ドライチだからこそ持つフィジカルの強さで要所のランプレーに貢献。

ジャーメイン・イフェディ (RT)

4 年目(2016 年 1 巡)

フィジカルだけで一巡指名されたが一向に成長せずバスト扱いされていた。メンタルに不安があるあたりもシアトルのパクストン・リンチ。
OL コーチが変わった昨季は別人のように活躍し、なんと PFF レーティング 50 程度まで持ち直した(前年は奇跡の 40 以下)。それはきっとランヘビーになったことでフィジカルエリートの力を発揮できる場面が多いというだけの話であってパスプロは相変わらずだが。

SEA といえば勝負強いチームという印象を持たれがちだが、試合終盤の勝負所でホールディングをやらかすことが多く、ブレア・ウォルシュと同レベルの勝負弱さを持っている。

なんでこの子を使い続けるかといえば残念なことに代わりがいない(ライバルが次々に怪我していく、シアトルのフィッツパトリック的な一面がある)からで、倉本ネタで煽られまくった横浜 DeNA ベイスターズファンの気持ちがわかった。

イーサン・ポーシック (LG, RG, C)

3 年目(2017 年 2 巡)

完全にブリットの二匹目のドジョウ狙いにいった「独自路線」の二巡。しかし伸び悩み。OL 全ポジションいけるらしいので控えとしては優秀だが 2 巡なのでそんなことは言ってられない。

ジャマルコ・ジョーンズ (LT, RT, RG)

3 年目(2017 年 6 巡)

「とりあえずフィジカルエリート集めて技術は徐々に鍛えていこうぜ」という路線で荒削りな選手を集めていたがブリット以外は誰一人としてものにならず、生まれたのは回転ドアと名高い OL でした。そんな悪しき伝統を断ち切るべく下位で試験的に指名したジョーンズはこれまでとは真逆でフィジカルが弱くテクニックに優れたプロスペクト。

この実験には「一刻も早くイフェディをスタメンから降ろせ」と息巻く SEA ファンたちも期待していたが、イフェディの呪いというやつで故障に悩まされてきた。今季はようやくその才能の片りんを見せており、故障者が続出する中カレッジでもやったことがない RG にぶっつけ本番で入ってアーロン・ドナルドとほぼ互角にやり合うなど救世主になっている。

ジョージ・ファント (RT, TE, LT)

4 年目(2016 年ドラ外)

Rec 9 yard (AVG 9)

FA 入団から生き残り、一時期は(消去法で)LT のレギュラーに指名されていたが、ACL 断裂でシーズンエンドしてからはカオスなキャリアになっている。

荒削りだが馬力はあり、TE の層が薄くバネットをできるだけ休ませたいこともあって、昨季はジャンボパーソネル、6 人目のラインマンとしてセットする場面が多かった。なおレシーブも 1 本記録。

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